ヤマダ電機では、不要になったリチウムイオン電池を無料で回収してもらえます。
スマホの充電に欠かせないモバイルバッテリーや、古いデジカメのバッテリーなど、どうやって捨てたらいいか分からず、家の引き出しに眠らせていませんか。
リチウムイオン電池は、普通のゴミとして捨ててしまうと発火する危険性があるため、正しい方法で処分する必要があります。
ヤマダ電機は、リサイクル協力店として、専用の回収ボックスを設置し、安全なリサイクル活動に協力しています。
この記事では、ヤマダ電機でリチウムイオン電池を安全かつ無料で回収してもらうための具体的な持ち込み方法から、回収対象となる製品、膨張してしまった危険なバッテリーの対処法、そしてヤマダ電機以外の処分方法まで、あなたの疑問にすべてお答えします。
この記事を読むと分かること
- ヤマダ電機でリチウムイオン電池が無料で回収できる理由
- 回収対象になるモバイルバッテリーや電池の種類
- 安全に持ち込むための必須作業「端子の絶縁方法」
- 店内の回収ボックスの場所と正しい入れ方
- 膨張した危険なバッテリーの安全な処分方法と注意点
- ケーズデンキや自治体など、ヤマダ電機以外の回収場所
ヤマダ電機でのリチウムイオン電池の回収は無料でできる
「本当に無料で引き取ってくれるの?」と疑問に思うかもしれませんが、安心してください。
ヤマダ電機では、家庭で使われたリチウムイオン電池を、原則として料金がかかることなく回収しています。
これは、ヤマダ電機が環境保護と安全なリサイクルのために、ある団体に協力しているからです。
ここでは、他の電池の回収ルールとの違いについて、分かりやすくお話ししますね。
回収にかかる料金は原則0円!小型家電リサイクルとの関係
ヤマダ電機では、小型の家電製品をリサイクルする「小型家電リサイクル」というサービスも行っています。
こちらは、箱のサイズによって550円~の料金がかかる有料のサービスです。
ここで混同しやすいのですが、スマホ本体やゲーム機などの「家電製品」を処分するのは有料ですが、そこから取り外した「リチウムイオン電池単体」を処分するのは無料、ということです。
リチウムイオン電池は、小型家電リサイクル法とは別の「資源有効利用促進法」という法律に基づいてリサイクルされるため、ルールが異なります。
モバイルバッテリーやデジカメのバッテリーなど、電池だけを持ち込む場合は、料金を請求されることはないので安心してくださいね。
乾電池やボタン電池の回収ルールとの違いは?
ヤマダ電機では、リチウムイオン電池だけでなく、アルカリ乾電池やマンガン乾電池、ボタン電池も回収しています。
ただし、これらはリチウムイオン電池とは回収のルールが少し異なります。
一番の違いは、入れるべき「回収ボックス」が違うこと。
リチウムイオン電池は発火の危険性が高いため、専用の黄色い回収ボックスが用意されています。
一方、乾電池やボタン電池は、自治体のルールに近い形で、別の回収缶やボックスが設置されていることが多いです。
また、ボタン電池は、一つひとつセロハンテープなどで絶縁してからでないと回収してもらえません。
お店に行ったら、どのボックスに何を入れるべきか、しっかり確認するようにしましょう。
【種類別】回収対象となる製品と対象外の製品一覧
「このバッテリーも回収してくれるかな?」と、いざ持ち込むときに不安になりますよね。
ヤマダ電機で回収してもらえるリチウムイオン電池には、実は目印があります。
ここでは、回収対象になる製品と、残念ながら対象外になってしまう製品の具体的な見分け方について、分かりやすく解説します。
自分の持っているバッテリーが対象かどうか、持ち込む前に一度チェックしてみてください。
回収対象の目印は「リサイクルマーク(♻)」の有無
回収対象になる充電式電池には、ほとんどの場合「リサイクルマーク」がついています。
3つの矢印が三角形の形に組み合わさった、おなじみのマークです。
このマークの下に、「Li-ion」と書かれていればリチウムイオン電池、「Ni-MH」ならニッケル水素電池、「Ni-Cd」ならニカド電池で、これらはすべて回収対象になります。
お使いのモバイルバッテリーや、ビデオカメラ、電動工具などのバッテリーパックを見て、このマークがあるか探してみてください。
このマークは、メーカーがJBRCに加盟してリサイクル費用を負担している証。
これがあれば、安心してヤマダ電機の回収ボックスに入れることができます。
モバイルバッテリーは回収してもらえる?
スマホの充電に使うモバイルバッテリーは、多くの人が処分の仕方に悩むアイテムですよね。
モバイルバッテリーも、もちろんヤマダ電機で回収してもらえます。
ですが、モバイルバッテリー単体の回収は対応していない店舗もあるようです。
事前に連絡して確認したほうがよいかもしれません。
あと、注意点が一つ。
モバイルバッテリーは、衝撃が加わると発火するリスクが他の電池より高いと言われています。
そのため、持ち運ぶ際は衝撃を与えないように気をつけて、お店に着いたら優しく回収ボックスに入れるようにしましょう。
もし、膨張しているなど異常がある場合は、次の章で説明する特別な対応が必要です。
スマホやノートパソコン本体の扱いはどうなる?
スマホやノートパソコン本体は、リチウムイオン電池が内蔵されている場合が多いですが、「電池単体」ではないため、JBRCの無料回収の対象にはなりません。
これらの「製品本体」は、先ほどお話しした「小型家電リサイクル法」の対象となります。
ヤマダ電機では、データ消去のサービス(有料)とセットで回収を行っている場合や、自治体の回収ボックスに入れるよう案内される場合があります。
もし、自分でバッテリーを取り外せるタイプのノートパソコンであれば、取り外したバッテリーだけを無料回収ボックスに入れ、残りの本体は自治体のルールに従って処分する、という方法もあります。
自分で判断が難しい場合は、お店のサービスカウンターで相談してみるのが一番確実です。
回収できないもの:事業用の電池や解体・破損が激しいもの
ほとんどの家庭用リチウムイオン電池は回収対象ですが、一部、回収できないものもあります。
- 事業活動で使われた電池:会社で使っていた電動工具のバッテリーなど、事業ゴミとして出るものは対象外です。
- 解体されたバッテリーパック:安全上の理由から、分解・改造されたものは回収できません。
- 破損が激しいもの、濡れているもの:発火のリスクが非常に高いため、回収を断られる場合があります。
- リサイクルマークがないもの:海外製のノーブランド品など、マークがないものはJBRCの回収スキームの対象外となります。
これらの電池の処分に困った場合は、お住まいの自治体の清掃担当部署に問い合わせて、正しい処分方法を確認するようにしてください。
ヤマダ電機でリチウムイオン電池を回収してもらう際の持ち込み方法と注意点
回収対象の電池が分かったら、いよいよお店に持ち込みです。
でも、ただ持って行くだけではNG。
安全にリサイクルしてもらうために、私たちが事前にやっておくべき大切な作業があります。
ここでは、ヤマダ電機にリチウムイオン電池を持ち込む際の、具体的な手順と絶対に守ってほしい注意点を解説します。
正しい手順で、安全なリサイクルに協力しましょう。
店内の回収ボックスはどこにある?サービスカウンターが基本
ヤマダ電機の店内に入って、「さて、回収ボックスはどこだろう?」と探しますよね。
リチウムイオン電池専用の黄色い回収ボックスは、多くの場合、
- サービスカウンターやサポートカウンターの近く
- レジの横や出口付近
に設置されています。
お客さんが見つけやすく、かつ店員さんの目も届きやすい場所に置かれていることが多いです。
もし見当たらない場合は、遠慮なく近くの店員さんに「リチウムイオン電池の回収ボックスはどこですか?」と尋ねてみましょう。
店舗の作りによっては、普段はバックヤードに保管していて、お客さんから声がかかったときに出してくれる場合もあります。
持ち込む前の必須作業!端子部分をテープで絶縁する方法
リチウムイオン電池を持ち込む前に、家で必ずやっておいてほしいのが「絶縁」です。
絶縁とは、電池のプラス(+)とマイナス(ー)の金属端子部分をテープで覆い、電気が流れないようにすること。
回収ボックスの中では、他の電池の金属部分と接触してショートし、発火する危険性があるからです。
やり方はとても簡単。
セロハンテープやビニールテープで、金色の金属部分が見えなくなるようにしっかりと覆うだけです。
モバイルバッテリーのようにUSBの差し込み口があるタイプは、その穴をテープで塞ぎましょう。
このひと手間が、安全なリサイクルに不可欠。
絶対に忘れないでくださいね。
回収ボックスに入れるだけ?店員さんへの声かけは必要か
絶縁処理が終わった電池は、お店の回収ボックスに自分自身で入れるのが基本です。
特に店員さんに声をかける必要はありません。
回収ボックスの投入口から、優しく電池を入れましょう。
ただし、例外もあります。
- 電池が膨張している、熱を持っているなど、異常がある場合
- どのボックスに入れればいいか分からない場合
- 回収ボックスが見当たらない場合
これらのケースでは、必ずサービスカウンターなどで店員さんに声をかけ、直接手渡すか、指示を仰ぐようにしてください。
自己判断で危険な状態の電池をボックスに入れるのは、絶対にやめましょう。
回収に対応している店舗と営業時間の確認方法
ほとんどのヤマダ電機の店舗でリチウムイオン電池の回収を行っていますが、ごく一部の小型店舗などでは対応していない可能性もゼロではありません。
また、せっかく持って行ったのに「お店が閉まっていた…」なんてことになったら悲しいですよね。
お店に行く前には、ヤマダ電機の公式ウェブサイトで、最寄りのお店の情報を確認するのが確実です。
公式サイトの店舗検索ページを見れば、各店舗の営業時間や、提供しているサービス(リサイクル回収など)が記載されています。
無駄足にならないように、事前にチェックする習慣をつけると安心ですよ。
発火リスクあり!膨張したモバイルバッテリーの安全な処分方法
モバイルバッテリーを久しぶりに見たら、パンパンに膨らんでいてびっくり!なんて経験はありませんか?
この「膨張したバッテリー」、実は非常に危険な状態です。
内部でガスが発生し、いつ発火・破裂してもおかしくない爆弾のようなもの。
ここでは、そんな危険なバッテリーを安全に処分するための、絶対にしてはいけないことと、正しい対処法についてお伝えします。
あなたの家や、お店の安全を守るために、必ず読んでください。
【危険】膨張したバッテリーを回収ボックスに直接入れてはいけない理由
膨張したバッテリーを、絶対に回収ボックスに直接入れてはいけません。
理由は、非常に発火しやすい危険な状態だからです。
回収ボックスの中は、他の人が入れた電池とぶつかったり、積み重なったりします。
その衝撃で、パンパンに張ったバッテリーの内部がショートし、発火してしまう恐れがあります。
もしボックスの中で火災が起きたら、お店全体を巻き込む大惨事になりかねません。
安全なリサイクルのための回収ボックスが、火事の原因になってしまうなんて、本末転倒ですよね。
膨張したバッテリーを見つけたら、通常のバッテリーとは違う特別な対応が必要だと覚えておいてください。
そもそもなぜ膨張する?発火・破裂のメカニズム
では、なぜバッテリーは膨張してしまうのでしょうか。
簡単に言うと、バッテリー内部の電解液という液体が、劣化によって分解され、ガスを発生させるからです。
このガスがバッテリーの内部に溜まり、外側のケースを押し上げてパンパンに膨らませるのです。
長期間の使用による劣化や、高温の場所に放置する、強い衝撃を与える、といったことが原因で起こります。
膨張した状態は、内部の構造が不安定になっている証拠。
何かのきっかけで内部のプラスとマイナスが接触(ショート)すると、一気に熱を持って発火し、最悪の場合は破裂に至ります。
膨張は、バッテリーからの危険なSOSサインなんです。
安全に処分するための店舗スタッフへの正しい伝え方
膨張したバッテリーをヤマ-ダ電機に持ち込む際は、回収ボックスには入れず、必ずサービスカウンターなどで店員さんに直接手渡してください。
その際、ただ渡すのではなく、「パンパンに膨らんでしまったモバイルバッテリーなのですが、処分をお願いできますか?」と、はっきりと状態を伝えることが重要です。
そうすることで、店員さんも危険な状態であることを認識し、他の電池とは別の安全な場所に保管するなど、適切な対応を取ってくれます。
「言いにくいな…」などと思わず、正直に伝えることが、店員さんとお店の安全を守ることにつながります。
丁寧に対応してくれるはずなので、安心して相談してください。
家での一時的な保管方法と注意点
膨張したバッテリーをすぐに処分に持っていけない場合、家で一時的に保管する必要がありますよね。
その際も、安全に十分配慮してください。
まず、それ以上充電したり、使ったりするのは絶対にやめましょう。
保管場所としては、燃えやすいものの近くは避けてください。
そして、衝撃から守り、万が一発火した際に被害を最小限に抑えるため、金属製ではない、燃えにくい容器に入れておくのがおすすめです。
例えば、陶器の植木鉢や土鍋、ガラス瓶などが良いでしょう。
それを玄関の隅など、涼しくて人の出入りが少ない場所に置いておくと、より安全です。
ヤマダ電機以外の回収場所は?ケーズデンキや自治体との比較
ヤマダ電機がお近くにない場合や、他の選択肢も知っておきたい、ということもありますよね。
リチウムイオン電池の回収は、ヤマダ電機だけでなく、他の家電量販店や自治体など、様々な場所で行われています。
ここでは、ヤマダ電機以外の主な回収場所と、それぞれの特徴をご紹介します。
あなたのライフスタイルに一番合った、便利な処分方法を見つけてください。
他の家電量販店(ケーズデンキ・エディオン・ヨドバシ等)の対応状況
ケーズデンキ、エディオン、ヨドバシカメラ、ビックカメラなど、ほとんどの大手家電量販店も、ヤマダ電機と同様にJBRCの協力店です。
そのため、店内に設置された黄色い回収ボックスで、リチウムイオン電池を無料で回収してくれます。
基本的なルール(絶縁処理をする、膨張したものは店員に手渡すなど)も、ヤマダ電機とほぼ同じです。
お買い物のついでなど、あなたが一番アクセスしやすいお店を利用するのが良いでしょう。
JBRCの公式ウェブサイトには、郵便番号や住所を入力すると、お近くの回収協力店を検索できる便利なページがあります。
一番近いお店を探すのに、ぜひ活用してみてください。
お住まいの自治体が設置する回収ボックスの場所と利用方法
家電量販店だけでなく、お住まいの市役所や区役所、公民館、清掃センターなどの公共施設に、小型家電や電池の回収ボックスが設置されていることも多いです。
多くの場合、リチウムイオン電池も回収対象になっています。
自治体による回収のメリットは、買い物の予定がなくても、役所に用事があるついでなどに立ち寄れる手軽さです。
ただし、自治体によって回収のルール(回収ボックスの場所、回収できる電池の種類など)が異なる場合があります。
お住まいの自治体のホームページで「小型家電リサイクル」や「電池 回収」といったキーワードで検索し、事前にルールを確認してから持ち込むようにしましょう。
携帯キャリアショップでのスマホ・バッテリー回収サービス
スマートフォンやタブレットの内蔵バッテリー、モバイルバッテリーは、ドコモ、au、ソフトバンクといった携帯キャリアショップでも回収してもらえます。
メーカーやブランドを問わず、無料で引き取ってくれるのが嬉しいポイントです。
機種変更などでショップを訪れる際に、古いスマホや使わなくなったモバイルバッテリーを一緒に持っていくとスムーズですね。
特に、スマホ本体とバッテリーが一体化していて取り外せないタイプのものは、専門知識のあるキャリアショップに任せるのが一番安心です。
個人情報の漏洩が心配なスマホ本体も、目の前で物理的に破壊してくれるサービスなどもあるので、相談してみましょう。
ホームセンターやスーパーでは回収してくれる?
カインズやコーナンといった大手ホームセンターの一部も、JBRCの協力店としてリチウムイオン電池の回収を行っています。
電動工具のバッテリーなどを販売しているため、そのリサイクルにも協力しているんですね。
ただし、すべてのホームセンターが対応しているわけではありません。
また、イオンやイトーヨーカドーといったスーパーマーケットでは、乾電池の回収は広く行われていますが、リチウムイオン電池の回収は行っていない場合がほとんどです。
やはり確実なのは、家電量販店か自治体の回収拠点。
もしホームセンターに持ち込む際は、JBRCのサイトで協力店かどうかを事前に確認することをおすすめします。
ヤマダ電機 リチウムイオン電池 回収 まとめ
- ヤマダ電機ではリチウムイオン電池を無料で回収してもらえます。
- JBRC協力店のため、リサイクル費用はメーカーが負担しています。
- 回収の目印は、3つの矢印が描かれたリサイクルマーク(♻Li-ion)です。
- スマホ用のモバイルバッテリーも無料回収の対象です。
- 持ち込む前には、端子部分をテープで覆う「絶縁」が必須です。
- 回収ボックスは、サービスカウンターやレジ横に設置されていることが多いです。
- パンパンに膨張したバッテリーは、発火の危険があるため非常に危険です。
- 膨張したバッテリーは回収ボックスに入れず、必ず店員さんに直接手渡してください。
- スマホ本体は「小型家電リサイクル」の対象で、電池単体とはルールが異なります。
- ケーズデンキやエディオンなど、他の多くの家電量販店でも同様に無料回収しています。
- 市役所など、自治体の施設に設置された回収ボックスも利用できます。
- 使わなくなったバッテリーは、火災防止のためにも放置せず、正しく処分しましょう。