X(旧Twitter)の動画が再生できない問題は、通信環境の見直しやアプリに溜まったキャッシュの削除、簡単な設定変更で解決することがほとんどです。
難しい操作は必要なく、多くの場合、誰でもすぐに試せる方法で直ります。
この記事では、動画が見られない原因から、お使いのスマホやPCに合わせた具体的な対処法、何をしてもダメだったときの最終手段まで、一つひとつ丁寧に解説していきます。
この手順通りに進めれば、見たい動画をストレスなく楽しめるようになりますよ。
この記事を読むと分かること
- Xで動画が再生できない主な原因
- 最初に試すべき簡単な対処法
- 【スマホ】iPhone・Android別の詳しい解決策
- 【PC】ブラウザ別の具体的な対処法
- 「センシティブ」な動画を表示させる設定方法
- 何をしても解決しないときの最終手段
Xの動画が再生できないときに考えられる主な原因
Xで動画が見られないとき、まずチェックしたいポイントがいくつかあります。
専門的な知識は必要なく、多くは私たちの身近なところに原因が潜んでいます。
通信環境が良くないのか、アプリの調子が悪いのか、それともX自体に問題があるのか。
考えられる原因を知ることで、解決への近道が見つかりますよ。
ここでは、特に可能性が高い5つの原因をみていきましょう。
通信環境が不安定になっている
動画が見られない最も一般的な原因は、インターネット接続が不安定なことです。
動画をスムーズに再生するには、安定した通信環境が欠かせません。
例えば、Wi-Fiの電波が弱い場所にいたり、たくさんの人が同時に接続していたりすると、速度が遅くなってしまいます。
また、スマホのデータ通信量が上限に達して、速度制限がかかっている場合も同様です。
移動中の電車や、壁の厚い建物の中にいるときなども、電波が途切れがちになります。
まずはスマホのアンテナ表示を確認して、電波がしっかり届いているかチェックしてみてください。
X(旧Twitter)アプリやブラウザのキャッシュが溜まっている
アプリやブラウザに溜まった「キャッシュ」という一時データが、動作を邪魔している可能性があります。
キャッシュは、一度表示した画像などを一時的に保存しておくことで、次回の表示を速くするための便利な仕組みです。
しかし、このデータが古くなったり、溜まりすぎたりすると、かえってアプリの動作を重くさせることがあります。
これが原因で、動画がうまく読み込めなくなるケースは少なくありません。
服のポケットに色々詰め込みすぎると動きにくくなるのと似ていますね。
定期的にこのキャッシュをお掃除してあげることで、アプリが軽快に動くようになりますよ。
X(旧Twitter)側で障害が発生している
自分のスマホやPCには全く問題がなくても、Xのサービス側で障害が起きていることもあります。
多くの人が同時にアクセスしたり、システムのメンテナンスが行われたりすると、一時的にサービスが利用できなくなることがあります。
この場合、動画の再生だけでなく、タイムラインの更新や投稿もできなくなることが多いです。
自分だけがおかしいのか、それともみんな同じ状況なのかを確認するのが解決の第一歩です。
「X 障害」などのキーワードで検索したり、公式のサポートアカウントをチェックしたりすると、現在の状況が分かります。
OSやアプリのバージョンが古い
お使いのスマホやPCのOS、またはXアプリのバージョンが古いことが原因の場合もあります。
新しい機能が追加されたり、セキュリティが強化されたりすると、古いバージョンのままでは対応しきれなくなることがあります。
特に、大きなアップデートがあった後などは、古いアプリで不具合が出やすくなる傾向があります。
「そういえば、最近アップデートの通知を無視していたかも…」と思い当たるなら、これが原因かもしれません。
常に最新の状態に保っておくことが、快適にアプリを使うための基本になります。
センシティブな内容として判定されている
動画の内容が、Xのルールによって「センシティブ(デリケート)な内容」だと判断されているケースです。
これは不具合ではなく、Xがユーザーを守るための正常な機能です。
初期設定では、不快に感じる可能性のあるコンテンツは、ワンクッション置かれてすぐには再生されないようになっています。
「このメディアはセンシティブな内容を含んでいる可能性があります。」という警告が表示されたら、このケースに当たります。
設定を変更すれば表示できますが、まずはこれが原因で再生されていないだけ、という可能性を考えてみましょう。
Xの動画が再生できない問題が発生したら最初に試すべき対処法
原因を詳しく調べる前に、まずは誰でも簡単に試せる方法で様子を見てみましょう。
「なんだ、こんなことで直るんだ」というケースも意外と多いものです。
パソコンがフリーズしたときに、とりあえず再起動してみるのと同じ感覚ですね。
これから紹介する3つの方法は、多くのトラブルに対応できる基本的なチェックポイントです。
困ったときは、まずここから試してみてください。
アプリやブラウザを再起動する方法
最も手軽で、最初に試してほしいのがアプリやブラウザの再起動です。
アプリを長時間起動したままだと、見えないところで小さなエラーが積み重なっていることがあります。
一度アプリを完全に終了させてから、もう一度立ち上げ直すだけで、システムがリフレッシュされて問題が解消することがよくあります。
スマホの場合は、バックグラウンドで動いているアプリを一覧表示させて、そこからXアプリを上にスワイプするなどして完全に終了させましょう。
PCのブラウザも、ウィンドウの「×」ボタンで閉じるだけでなく、完全に終了させてから再度開いてみてください。
デバイス本体を再起動する手順
アプリの再起動で変化がなければ、次はスマホやPC本体の再起動を試してみましょう。
デバイスを再起動すると、動いていた全てのプログラムが一旦リセットされます。
これにより、メモリ上に溜まっていた不要なデータが消去され、システム全体がスッキリした状態に戻ります。
Xアプリだけでなく、他のアプリが原因で動作が不安定になっている可能性も解消できるかもしれません。
少し時間はかかりますが、多くの不具合に効果的な方法なので、ぜひ試してみてください。
Xの障害情報をリアルタイムで確認するには?
自分の環境を色々試しても改善しない場合は、X側で何か起きていないか確認してみましょう。
自分だけではなく、他の多くの人も同じ状況であれば、原因はXのサーバーにある可能性が高いです。
その場合、私たちができることは残念ながらありませんが、原因が分かれば安心できますよね。
Xの公式サポートアカウント(@XSupport や @TwitterSupport)が情報を発信していることがあります。
また、「Downdetector(ダウンディテクター)」のような、様々なウェブサービスの障害情報をまとめているサイトで確認するのもおすすめです。
スマホでXの動画が再生できない場合の具体的な解決策
ここからは、スマートフォンで動画が見られない場合の、より具体的な解決方法を紹介します。
iPhoneとAndroidでは、一部の操作方法が少し異なります。
キャッシュの削除や通信設定の見直しは、特に効果が出やすいポイントです。
画像付きで解説しているサイトも多いので、もし手順に迷ったら「X キャッシュ削除 iPhone」のように検索してみるのも良いでしょう。
自分のスマホに合わせて、一つずつ確認していきましょう。
【iPhone】アプリのキャッシュを削除する手順
iPhoneでは、Xアプリの中から直接キャッシュを削除する機能が用意されています。
アプリを消さずにデータだけお掃除できるので、手軽に試せますよ。
キャッシュには画像などの「メディアストレージ」と、リンク先などの「ウェブサイトストレージ」の2種類があるので、両方削除するのがおすすめです。
- Xアプリを開き、左上の自分のアイコンをタップします。
- 「設定とプライバシー」を選びます。
- 「アクセシビリティ、表示、言語」に進みます。
- 「データ利用の設定」をタップします。
- 「メディアストレージ」を選び、「メディアストレージを削除」を実行してください。
- 同様に「ウェブサイトストレージ」から「ウェブページストレージを削除」も行いましょう。
【Android】アプリのキャッシュとデータを削除する手順
Androidの場合は、スマホ本体の「設定」アプリからキャッシュを削除します。
機種によってメニューの名称が少し違うこともありますが、基本的な流れは同じです。
- スマホの「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」や「アプリと通知」といった項目を探してタップします。
- インストールされているアプリの一覧から「X」を見つけて選びます。
- 「ストレージとキャッシュ」という項目をタップしてください。
- 「キャッシュを削除」というボタンを押せば完了です。
もしこれでも直らない場合、「ストレージを消去」や「データを削除」という選択肢もありますが、実行するとログアウトされてしまうので、最終手段と考えましょう。
モバイルデータ通信とWi-Fiを切り替えてみる
通信環境が原因だと思われる場合、接続方法を切り替えてみるのが有効です。
いつもWi-Fiで利用しているなら、一度Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信(4Gや5G)でXの動画を再生してみてください。
逆に、普段モバイルデータ通信を使っているなら、安定したWi-Fiに接続してみましょう。
これで再生できるようになったら、元の通信環境に何らかの問題があったことが分かります。
Wi-Fiルーターの再起動や、モバイルデータ通信の契約状況などを確認するきっかけになりますね。
PCでXの動画が再生できないときのブラウザ別対処法
パソコンでXを見ているときに動画が再生できないなら、使っているブラウザに原因があるかもしれません。
ChromeやSafari、Edgeなど、ブラウザごとに設定やキャッシュの扱いが少しずつ異なります。
スマホと同様に、PCでもキャッシュのクリアは非常に有効な手段です。
また、ブラウザの便利な追加機能である「拡張機能」が、意図せず動画の再生を邪魔していることもあるんですよ。
ここでは、代表的なブラウザでの対処法を見ていきましょう。
【Google Chrome】ブラウザのキャッシュをクリアする方法
多くの人が利用しているGoogle Chromeでは、設定画面から簡単にキャッシュを削除できます。
- Chromeの右上にある縦の三点リーダー「︙」をクリックします。
- 「その他のツール」から「閲覧履歴を消去」を選びます。
- 新しいウィンドウが開くので、「期間」を「全期間」に設定します。
- 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェックが入っていることを確認します。
- 最後に「データを削除」ボタンをクリックすれば完了です。
これでブラウザがリフレッシュされ、動画が再生できるようになる場合があります。
【Safari】ブラウザのキャッシュを削除する手順
Macの標準ブラウザであるSafariでも、キャッシュの削除が可能です。
少しだけ準備が必要ですが、手順は簡単です。
- まず、画面上部のメニューバーから「Safari」>「設定」(または環境設定)を選びます。
- 「詳細」タブを開き、一番下にある「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れます。
- 設定ウィンドウを閉じ、メニューバーに新しく表示された「開発」をクリックします。
- その中にある「キャッシュを空にする」を選べば、削除完了です。
これでブラウザの動作が軽くなり、問題が解決することがあります。
ブラウザの拡張機能が干渉していないか確認する
広告を非表示にする「広告ブロッカー」や、セキュリティを強化する拡張機能などが、動画の読み込みを妨げていることがあります。
原因を特定するために、一度すべての拡張機能をオフにしてみましょう。
Chromeなら右上のパズルピースのアイコンから、Safariなら設定の「機能拡張」タブから、一時的に無効にできます。
この状態で動画が再生できるようになったら、拡張機能のどれかが原因だと分かります。
一つずつ有効に戻していき、どの拡張機能が問題なのかを突き止めましょう。
特定の動画だけが再生できないケースの確認点
タイムライン上の他の動画は問題なく見られるのに、特定の動画だけが再生できないという経験はありませんか。
この場合、これまでの対処法とは少し違う視点でチェックする必要があります。
コンテンツ自体の設定や、動画の読み込み状態に問題があるかもしれません。
画面が真っ黒になって音声だけ聞こえるといった、ちょっと変わった症状が出ることもあります。
ここでは、そういった特定のケースに絞った確認ポイントを解説します。
「センシティブな内容」を表示させるための設定変更手順
「センシティブな内容」という警告が出て動画が見られない場合、設定を変更すれば表示できます。
注意点として、この設定はスマホのXアプリからは変更できず、PCやスマホのブラウザ版Xからログインして行う必要があります。
- ブラウザでXにログインします。
- 「もっと見る」から「設定とプライバシー」へ進みます。
- 「プライバシーと安全」を選び、「表示するコンテンツ」をタップします。
- 一番上にある「センシティブな内容を含む可能性のあるメディアを表示する」のチェックボックスにチェックを入れます。
この設定をすれば、次からは警告なしで動画が再生されるようになります。
動画が読み込み中(ぐるぐる)のまま進まない原因は?
動画の真ん中でぐるぐるマークが回り続けて、一向に再生が始まらないことがあります。
この現象は、動画データの読み込みが追いついていない状態です。
主な原因としては、やはり通信速度の低下が考えられます。
また、一時的にXのサーバーが混み合っていて、データの配信が遅れている可能性もあります。
スマホやPCのメモリが不足していると、大きな動画ファイルの処理が追いつかずに固まってしまうことも。
これまで紹介してきた、通信環境の確認やキャッシュの削除、デバイスの再起動などを改めて試してみてください。
画面が真っ黒で音声だけ流れるときのチェック項目
映像は映らず画面は真っ黒なのに、音声だけは聞こえるという不思議な現象が起きることがあります。
これは、動画ファイルの種類(コーデック)を、お使いのブラウザやデバイスがうまく処理できていない場合に起こりがちです。
PCの場合、ブラウザの設定で「ハードウェアアクセラレーション」という項目をオフにすると改善することがあります。
これは、グラフィック処理の負担を軽くするための設定です。
また、著作権保護(DRM)がかけられた動画を外部モニターに出力している場合など、特殊な環境で発生することもあります。
何を試してもXの動画が再生できない場合の最終手段
これまで紹介したすべての方法を試しても、どうしても動画が再生できない…。
そんなときは、もう少しだけ踏み込んだ対処法を試してみましょう。
アプリのデータが根本的に破損していたり、OS自体に問題があったりする可能性も考えられます。
ここまできたら、少し手間はかかりますが、試してみる価値は十分にあります。
これが最後の砦です。
それでも解決しない場合は、Xのサポートに問い合わせることを検討しましょう。
Xアプリを一度アンインストールして再インストールする
アプリの内部データが、何らかの原因で壊れてしまっている可能性があります。
この場合、キャッシュを削除するだけでは直らないことがあります。
一番確実なのは、一度アプリをスマホから完全に削除(アンインストール)し、その後、App StoreやGoogle Playストアからもう一度インストールし直すことです。
これでアプリは完全に新品の状態に戻ります。
アカウントのログイン情報(IDとパスワード)は必要になるので、あらかじめ確認しておくとスムーズですよ。
OSを最新バージョンにアップデートする方法
スマートフォンのOS(iOSやAndroid)が古いバージョンのままだと、最新のXアプリとの相性が悪く、不具合を起こすことがあります。
OSのアップデートには、新機能の追加だけでなく、セキュリティの強化や、今回のようなアプリの動作に関わる重要な修正が含まれています。
iPhoneなら「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から。
Androidなら「設定」→「システム」→「システムアップデート」などから確認できます。(機種により多少異なります)
最新バージョンがあれば、Wi-Fi環境で時間に余裕があるときにアップデートを実行しましょう。
Xのサポートに問題を報告する手順
あらゆる手を尽くしても解決しない場合は、Xの運営に直接問題を報告するという最終手段があります。
自分と同じような問題が多数報告されていれば、X側が不具合として認識し、修正アップデートを行ってくれる可能性があります。
報告は、Xのヘルプセンターから行えます。
「問題を報告する」といった項目を探し、使用しているデバイス、OSのバージョン、問題が起きる具体的な状況などを詳しく記入して送信します。
すぐに返信が来るわけではありませんが、サービス改善のために協力する、というスタンスで報告してみましょう。
Xの動画が再生できない問題のまとめ
- Xで動画が再生できない原因は通信環境、キャッシュ、アプリのバージョンなど様々です。
- 最初に試すべき対処法は、アプリやデバイス本体の再起動です。
- 通信環境が不安定な場合、Wi-Fiとモバイルデータ通信を切り替えてみましょう。
- 溜まったキャッシュはアプリの動作を重くするので、定期的な削除がおすすめです。
- iPhoneとAndroidでは、キャッシュを削除する手順が少し異なります。
- PCでは、Google ChromeやSafariなどブラウザ別にキャッシュをクリアする方法があります。
- ブラウザの拡張機能が動画再生を邪魔していないか、一度オフにして確認しましょう。
- Xのサーバー側で障害が発生している可能性もあるため、障害情報の確認も有効です。
- 「センシティブな内容」の警告は、ブラウザ版Xの設定から表示するように変更できます。
- 読み込み中のまま進まない「ぐるぐる」状態は、通信速度の低下が主な原因です。
- 画面が真っ黒で音声だけ流れる場合、PCのハードウェアアクセラレーション設定を見直します。
- 何をしても直らないときは、Xアプリの再インストールを試してみてください。
- スマホやPCのOSを最新バージョンにアップデートすることも重要です。
- 最終手段として、Xのヘルプセンターに問題を報告する方法もあります。
