友達や後輩の生徒会選挙で応援演説を頼まれたけど、何をどう話せばいいか分からない。
人前で話すのは緊張するし、原稿作りも大変ですよね。
生徒会の応援演説は、感動的な例文を参考にしつつ、基本の構成とちょっとしたコツさえ押さえれば、誰でも聞き手の心に残るスピーチができます。
大切なのは、立候補者の魅力を伝える具体的なエピソードを、自分の言葉で正直に話すことです。
この記事では、コピペで使える例文から、スピーチが苦手な人でも自信を持って話せるコツまで、応援演説の全てを分かりやすく紹介します。
この記事を読むと分かること
- コピペOK!関係性や役職別の応援演説の例文集
- スラスラ書ける応援演説の基本構成と書き方
- 聞き手の心を掴む感動的なスピーチにするコツ
- 面白いけどふざけすぎない演説の注意点
- スピーチがグッと締まる印象的な一言フレーズ
- 原稿や緊張対策など、よくある質問への答え
生徒会の応援演説で使える例文を関係性・役職別に紹介します
応援演説と一言でいっても、誰を応援するのか、どんな役職に立候補するのかで話す内容は変わってきます。
親友を応援するなら熱い気持ちを、後輩を応援するなら頼もしさを伝えたいですよね。
また、会長候補と書記候補では、アピールすべきポイントも異なります。
ここでは、友達向け、後輩向け、面白い系、役職別など、様々なシチュエーションでそのまま使える例文を用意しました。
あなたにぴったりの例文を見つけて、自分らしくアレンジしてみてください。
【友達向け】親しい友人(立候補者)を応援する感動的な例文
親しい友達の応援演説では、普段の学校生活で見せる素顔や、誰も知らないような素敵な一面を伝えるのが一番です。
あなたがそばで見てきた「本当の姿」を語ることで、スピーチに説得力が生まれます。
「皆さん、こんにちは。ただいま紹介にあずかりました、〇年〇組の〇〇です。私が今回、〇〇さんの応援演説に立候補したのは、彼の隠れたリーダーシップを皆さんに知ってほしいと思ったからです。彼は普段、お調子者でクラスのムードメーカーですが、体育祭の準備では、意見がまとまらない時に諦めずにみんなを励まし続け、見事に成功へと導いてくれました。この優しさと粘り強さこそ、私たちの学校に必要な力です。最高の友達であり、最高のリーダーである〇〇君を、どうぞよろしくお願いします!」
【後輩向け】頼れる後輩(立候補者)を力強く推薦する例文
後輩の応援演説では、あなたがその人物をどれだけ信頼しているか、そしてどんな可能性を感じているかを力強く伝えましょう。
先輩からの推薦は、後輩にとって何より心強いエールになります。
「〇〇さんを推薦します、〇年〇組の〇〇です。私が彼女と初めて話したのは、部活動でした。入部したての頃、失敗を恐れて何もできなかった私に、『先輩、一緒にやってみましょう!』と優しく声をかけてくれたのが彼女です。その一言に、私はどれだけ救われたか分かりません。彼女には、人の心に寄り添い、前に進む勇気を与える力があります。この学校をより良くしたいという彼女の真剣な想いは本物です。未来のリーダー、〇〇さんへの清き一票を、心からお願いします。」
【面白い・ウケる】会場が盛り上がるユニークな応援演説の例文
会場の雰囲気を和ませ、聞き手の心を掴むには、少しユーモアを交えた演説も効果的です。
ただし、面白いだけで終わらないよう、候補者の真面目な一面もしっかり伝えるのがポイントです。
「皆さん、〇〇君と聞いて何を思い浮かべますか?いつも寝ぐせがすごい?給食のおかわりが早い?それも正解です。でも、私が知っている〇〇君は、それだけじゃありません。彼は、教室の隅でホコリをかぶっていた意見箱に、毎日欠かさず投書を続けていた唯一の生徒です。その内容は『もっと面白い学校にしたい!』というものばかり。彼のその情熱は、本物です。ちょっと変わっているけど、誰よりも学校を愛する男、〇〇君に、皆さんの面白い一票をよろしくお願いします!」
【会長候補向け】リーダーシップをアピールする応援演説
生徒会長は学校の顔となる、最も重要な役職です。
応援演説では、候補者がいかにリーダーとしてふさわしい人物であるかを、具体的なエピソードを交えて力強くアピールしましょう。
「私が〇〇さんを生徒会長に推薦する理由は、彼女の卓越した行動力にあります。去年の文化祭で、私たちのクラスは準備が大幅に遅れていました。誰もが諦めかけたその時、立ち上がったのが彼女です。『大丈夫、今からやれることをやろう』と、冷静に役割分担をし、率先して作業を始めました。その姿に、私たちは再び奮起することができたのです。彼女には、困難な状況でも人をまとめ、未来を切り開く力があります。この学校のリーダーは、〇〇さんしかいません。」
【副会長・書記候補向け】サポート力を強調する応援演説
副会長や書記は、会長を支え、生徒会を円滑に運営するための重要な役割を担います。
演説では、候補者の縁の下の力持ちとしての一面や、真面目で誠実な人柄を伝えることが大切です。
「皆さんは、〇〇さんのノートを見たことがありますか?とても丁寧で、誰が見ても分かりやすいように工夫されています。彼は、目立つことは得意ではないかもしれません。しかし、誰も見ていないところでも、コツコツと努力を続けられる真面目さを持っています。みんなが楽しめるイベントの裏には、彼のような地道な作業をしてくれる人が不可欠です。会長を支え、私たちの学校生活を陰で支えてくれる、そんな〇〇君こそ書記にふさわしい人物です。どうか、彼に仕事をさせてください。」
生徒会の応援演説の例文がスラスラ書ける基本構成と書き方
いざ原稿を書こうとしても、何から手をつけていいか分からない、という人も多いはずです。
でも大丈夫。応援演説には、聞き手に伝わりやすい「型」があります。
この基本の構成さえ覚えてしまえば、誰でもスラスラと文章を作ることができます。
「始め」「中盤」「終わり」の3つのブロックに分けて、それぞれ何を書けばいいのかを分かりやすく解説します。
始め(導入):聞き手の興味を引く自己紹介と推薦の言葉
スピーチの第一声は、とても重要です。
まず、元気よくハキハキとした声で、「〇年〇組の〇〇です!」と自己紹介をしましょう。
そして次に、「私が〇〇さんを応援するのは、彼(彼女)こそ、この学校に新しい風を吹かせてくれると信じているからです!」というように、なぜ自分がここに立っているのか、推薦する気持ちをストレートに伝えます。
ここで聞き手の「お、なんだろう?」という興味を引くことができれば、その後の話も聞いてもらいやすくなります。
中盤(本論):具体的なエピソードで候補者の人柄や魅力を伝える
ここが演説の最も大切な部分です。
立候補者の魅力を、具体的なエピソードを交えて語りましょう。
「頭が良い」「リーダーシップがある」といった言葉だけでは、聞き手の心には響きません。
「テスト前、私が分からなくて困っていた問題を、夜遅くまで付き合って教えてくれました」
「部活で意見がぶつかった時、両方の話を丁寧に聞いて、解決策を提案してくれました」
このように、あなただけが知っている具体的な出来事を話すことで、候補者の人柄がリアルに伝わり、スピーチに説得力が生まれます。
終わり(締め):投票のお願いと力強い最後の一言
演説の最後は、力強く、そして簡潔に締めくくります。
まず、候補者が当選したらどんな学校にしてくれるのか、その未来像を少しだけ語ります。
「〇〇さんが生徒会長になれば、私たちの学校はもっと明るく、笑顔の絶えない場所になるはずです。」
そして、最後に聞き手に向かって、投票をお願いします。
「どうか、皆さんの大切な一票を、〇〇(候補者名)に、〇〇(候補者名)によろしくお願いします!ご清聴ありがとうございました!」
感謝の言葉とお辞儀を忘れずに、最後まで堂々とした態度を貫きましょう。
聞き手の心を掴む感動的な応援演説にするためのコツ
ただ原稿を読むだけでは、感動的なスピーチにはなりません。
聞き手の心を動かし、「この人に投票したい」と思わせるためには、いくつかのコツがあります。
難しいテクニックは必要ありません。
少し意識を変えるだけで、あなたの演説は格段に良くなります。
ここでは、あなたの言葉に魂を込めて、聞き手の心に響かせるための3つのポイントを紹介します。
候補者の公約と人柄が伝わる具体的なエピソードを話す
候補者が掲げている公約(マニフェスト)と、あなたが話すエピソードを結びつけると、演説に一貫性が出て非常に説得力が増します。
例えば、候補者が「挨拶運動を活発にしたい」という公約を掲げているなら、「彼はいつも、誰にでも分け隔てなく、自分から元気な声で挨拶をしています」というエピソードを話すのです。
こうすることで、「この人なら、本当に公約を実現してくれそうだ」と聞き手に思わせることができます。
候補者の公約を事前に確認し、それに合ったエピソードを探してみましょう。
借り物の言葉ではなく自分の言葉で正直な気持ちを伝える
インターネットや本に載っている例文を参考にするのは良いことです。
しかし、それを丸写ししただけの言葉は、どこか薄っぺらく、聞き手の心には響きません。
大切なのは、あなた自身の言葉で、あなた自身の気持ちを伝えることです。
「彼がそばにいてくれて、本当に心強かった」「彼女の頑張る姿を見て、自分も頑張ろうと思えた」
そんな風に、あなたが本当に感じたことを、少し不器用でもいいので、正直に話してみてください。
あなたの素直な言葉こそが、何よりも感動を呼ぶ最高のスパイスになります。
自信を持って堂々と話すための姿勢と目線
どんなに素晴らしい原稿が書けても、下を向いてボソボソと話していては、その魅力は半減してしまいます。
人前で話すのは誰でも緊張するものですが、少しだけ勇気を出してみましょう。
まず、背筋をピンと伸ばして、胸を張ります。
そして、ずっと下を向くのではなく、会場全体をゆっくりと見渡すように、聞き手の顔を見て話すことを意識してみてください。
一人ひとりと目を合わせるのが難しければ、会場の奥の壁を見るだけでも構いません。
堂々とした態度は、それだけで演説の内容に説得力を持たせてくれます。
面白い応援演説で終わらせないための注意点
ユーモアのある応援演説は、会場を盛り上げ、聞き手の印象に残りやすいというメリットがあります。
しかし、やり方を間違えると、ただふざけているだけだと思われたり、候補者の評価を下げてしまったりする可能性もあるので注意が必要です。
面白い演説を目指すなら、絶対に守るべきルールがあります。
ここでは、ウケを狙いつつも、候補者の魅力をしっかりと伝えるための大切な注意点を3つ解説します。
誰かを比較したり、悪口を言ったりする内容はNG
これは面白い演説に限らず、すべての演説の絶対的なルールです。
応援している候補者を良く見せるために、他の立候補者の悪口を言ったり、誰かと比較してけなしたりするような発言は、絶対にしてはいけません。
そういったネガティブな言葉は、聞いている人たちを不快な気持ちにさせるだけです。
結果的に、あなた自身や、あなたが応援している候補者の品位を落とすことになってしまいます。
正々堂々と、応援する人の良いところだけをアピールしましょう。
長すぎる演説は逆効果!最適な演説時間とは
面白い話も、長々と続くと聞き手は飽きてしまいます。
応援演説の時間は、学校によって決められていることがほとんどですが、一般的には2分から3分程度が最適とされています。
文字数にすると、およそ600字から900字くらいが目安です。
話したいエピソードがたくさんある気持ちは分かりますが、一番伝えたいことを一つか二つに絞り込み、簡潔にまとめることを心がけましょう。
短くても中身の濃いスピーチの方が、聞き手の記憶に残りやすいものです。
ふざけすぎは禁物!候補者の真剣な想いを伝える
演説の目的は、あくまでも候補者の当選を後押しすることです。
面白いエピソードで会場を沸かせたとしても、最後は必ず候補者の真面目な一面や、学校を良くしたいという真剣な想いを伝える部分で締めくくりましょう。
「彼は面白いだけでなく、人の痛みが分かる優しい人間です」
「学校を良くしたいという彼の気持ちは、誰よりも強いです」
このような言葉で、しっかりと候補者の人格や情熱をアピールすることが大切です。
笑いと真面目さのバランスを意識することで、深みのある応援演説になります。
応援演説で使える印象的な締めの一言フレーズ集
演説の締めの一言は、聞き手の記憶に残りやすく、スピーチ全体の印象を決定づける重要なパートです。
候補者の名前を力強く呼びかけたり、少し知的な言葉を使ったり、最後までユーモアを忘れない一言を添えたり。
締め方には様々なバリエーションがあります。
ここでは、あなたの演説をグッと引き締め、聞き手の心に最後のひと押しをするための、印象的な締めの一言フレーズをいくつか紹介します。
候補者の名前を入れて力強く投票をお願いする
最もオーソドックスで、かつ力強い締め方です。
候補者の名前を繰り返し呼びかけることで、聞き手の記憶に名前を刻み込む効果があります。
「私たちの未来を託せるのは、〇〇君しかいません!どうか、〇〇君に、〇〇 〇〇に、皆さんの熱い一票をよろしくお願いします!」
「最後にもう一度だけ言わせてください。この学校に必要なリーダーは、〇〇さんです。〇〇さんを、どうかよろしくお願いします!」
このように、少し感情を込めて、声を張って訴えかけるのがポイントです。
四字熟語を使って知的な印象で締めくくる
少し知的な印象を与えたい場合や、候補者の真面目さをアピールしたい場合には、四字熟語を使うのも効果的です。
ただし、あまり難しい言葉を選ぶと伝わらないので、誰もが知っているような簡単な四字熟語にしましょう。
「まさに『適材適所』。彼こそ、この役職に最もふさわしい人物です。よろしくお願いします!」
「『有言実行』の男、〇〇君なら、必ずや公約を果たしてくれるでしょう。清き一票をお願いします!」
候補者のイメージに合った四字熟語を選ぶと、より説得力が増します。
ユーモアを交えて聞き手の記憶に残す
面白い演説をしてきたのなら、最後までそのスタイルを貫くのも一つの手です。
聞き手がクスッと笑ってしまうような一言で締めくくれば、演説が終わった後もあなたの言葉が記憶に残るでしょう。
「給食のおかわりは早いですが、仕事の速さもピカイチです!〇〇君をよろしくお願いします!」
「彼の寝ぐせを直せるのは、生徒会の仕事という責任感だけかもしれません!どうか彼にその機会を与えてください!」
ただし、あくまで候補者への愛情が感じられるユーモアにすることが大切です。
生徒会の応援演説と例文に関するよくある質問
ここまで応援演説の書き方やコツについて解説してきましたが、まだ細かい不安や疑問が残っている人もいるかもしれません。
「原稿って、全部覚えないとダメ?」「緊張で話せなくなったらどうしよう…」
そんな、いざ本番を前にした時のリアルな悩みについて、ここではQ&A形式でお答えします。
最後の不安を解消して、自信を持って本番に臨みましょう。
原稿は見てもいい?それとも丸暗記すべき?
結論から言うと、原稿を丸暗記する必要はありません。
むしろ、丸暗記しようとすると、「間違えちゃいけない」というプレッシャーで余計に緊張してしまいます。
手紙やカードのような小さな紙に、話す内容の要点やキーワードだけを書いておき、それを見ながら話すのがおすすめです。
ずっと原稿を見るのではなく、時々聞き手の顔を見ながら話すことを意識すれば、自然なスピーチになります。
どうしても不安な場合は、先生に原稿を見ても良いか事前に確認しておくと安心です。
緊張で頭が真っ白にならないための対処法
本番で緊張するのは当たり前のことです。
大切なのは、緊張している自分を責めないこと。
「緊張しても大丈夫」と開き直ってしまうと、少し楽になります。
具体的な対処法としては、演説の前に大きく深呼吸をするのが効果的です。
ゆっくり息を吸って、長く吐くことを繰り返すと、心臓のドキドキが少し落ち着きます。
また、スピーチの冒頭で「すごく緊張しています!」と正直に言ってしまうのも一つの手です。
聞き手もあなたの気持ちを理解して、温かい雰囲気で聞いてくれるはずです。
応援演説の服装は何を着ればいい?
服装については、基本的には学校の制服で問題ありません。
最も大切なのは、清潔感です。
シャツにシワがないか、ボタンは取れていないか、靴は汚れていないかなど、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
髪型も、顔がしっかり見えるように整えておくと、明るく誠実な印象を与えられます。
見た目を整えることは、自分自身の気持ちを引き締め、自信を持って話すための準備にも繋がります。
特別な服装をする必要はなく、普段通り、でもいつもより少しだけ丁寧に身だしなみを整えることを意識してください。
生徒会 応援演説 例文 まとめ
- 生徒会の応援演説は、基本構成(始め・中盤・終わり)に沿って書くと簡単です。
- 例文を参考に、友達や後輩など関係性に合わせた内容にアレンジしましょう。
- 感動的な演説のコツは、具体的なエピソードを自分の言葉で話すことです。
- 面白い演説を目指す場合でも、候補者の真剣な想いを伝えることを忘れないでください。
- 演説時間は2〜3分(600〜900字)が最適で、長すぎるのは逆効果です。
- 他の候補者の悪口を言うのは絶対にNGです。
- 締めの一言は、候補者の名前を力強く呼びかけると印象に残りやすくなります。
- 原稿は丸暗記せず、要点を書いたメモを見ながら話すのがおすすめです。
- 緊張するのは当たり前。深呼吸をするなどしてリラックスしましょう。
- 服装は制服でOK。大切なのは清潔感です。
- 会長候補にはリーダーシップを、副会長・書記にはサポート力をアピールするエピソードが有効です。
- 聞き手の顔を見て、自信を持って堂々と話すことが何より大切です。
