料理やお菓子作りの途中で「こし器がない！」と困った経験、一度はありませんか。
実は、こし器はわざわざ買わなくても、家にある身近なアイテムで十分に代用できます。
キッチンペーパーやザル、だしパックなど、あなたのキッチンにもきっとあるはずです。
この記事を読めば、もうこし器がないことで作業が止まってしまうことはありません。
用途に合わせた最適な代用品を見つけて、もっと手軽に料理やお菓子作りを楽しみましょう。
この記事を読むと分かること
- こし器の代わりになる身近なアイテム
- プリンやだしなど、用途に合わせた代用品の使い分け
- 100均で手に入る便利な代用品
- お菓子作りでこし器がない時の具体的なテクニック
- 代用品を安全・衛生的に使うための注意点
こし器の代用になるものは家にある身近なアイテムで解決
こし器が必要な場面でも、特別な道具を用意する必要はありません。
実は、ほとんどの家庭にあるキッチン用品で、こし器の役割をしっかり果たせます。
例えば、キッチンペーパーや目の細かいザル、だしパックなどがその代表例です。
ここでは、そんな身近なアイテムをこし器として活用するための、具体的な方法とちょっとしたコツを紹介します。
それぞれの特徴を知って、あなたの料理にぴったりの代用品を見つけてみてください。
キッチンペーパーやクッキングシートでの代用方法
キッチンペーパーは、こし器の代用品として非常に優秀です。
2〜3枚重ねてザルの上に敷き、そこへゆっくりと液体を注ぐだけで、簡単にこすことができます。
目の細かいフィルターの役割を果たし、だしやスープを澄んだ状態に仕上げてくれるでしょう。
ただし、熱い液体を一度に注ぐと破れる可能性があるので、少しずつ優しく注ぐのがポイントです。
また、クッキングシートも使えますが、液体を通しにくいので、だしをこすなどの用途よりは、粉類をふるう際の受け皿などに使うのがおすすめです。
目の細かいザルや茶こしの活用法
目の細かいザルや茶こしは、こし器の代用品として最も手軽に使えるアイテムです。
特に茶こしは、一人分のプリン液をこしたり、少量のソースをなめらかにしたりする際に大活躍します。
ステンレス製のものなら丈夫で洗いやすく、衛生的なのも嬉しいポイント。
パンチングタイプのザルは目が粗いことが多いので、代用するなら網タイプのザルを選びましょう。
ポテトサラダを作る際に茹でたジャガイモを潰しながら裏ごしするなど、幅広い用途で使えるので一つあると非常に便利です。
だしパックやお茶パックの意外な使い方
だしパックやお茶パックも、こし器の代用品として便利に使えます。
これらは袋状になっているため、中にこしたい食材を入れて口を縛れば、手を汚さずに作業できるのが最大のメリットです。
例えば、かつお節や煮干しを入れてだしを取る際に使えば、後片付けもパックごと捨てるだけなのでとても簡単。
また、ハーブティーの茶葉をこしたり、少量のスパイスをスープに加えたりする際にも役立ちます。
ただし、目が粗めのものもあるので、用途に合わせて選ぶことが大切です。
ガーゼや清潔な布、ハンカチでこすコツ
ガーゼや清潔な布、ハンカチもこし器の代わりになります。
布製品は目の細かさを選べるのが利点で、きめ細かくこしたい時にぴったりです。
例えば、本格的なコンソメスープを作るときや、なめらかな豆腐を作る工程で重宝します。
使用する際は、衛生面に最も注意が必要です。
必ず一度煮沸消毒してから使い、洗剤の香りが残らないようによくすすいでください。
使い古した布ではなく、調理用に新しいものを用意するとより安心でしょう。
三角コーナーネットや水切りネットは使える？
三角コーナーネットや水切りネットも、緊急時には代用品として使えます。
伸縮性があり、ザルなどにセットしやすいのが特徴です。
ただし、これらは食品用として作られていないため、衛生面には注意が必要です。
使用する場合は、未使用のものをよく洗い、特に熱い液体をこすのは避けた方が安全でしょう。
また、製品によっては目が粗かったり、強度が弱かったりすることもあります。
あくまで最終手段として考え、他の代用品がない場合に限定して使うことをおすすめします。
【用途・シーン別】こし器の代用品の最適な使い分け
こし器の代用品はたくさんありますが、何を作りたいかによって最適なものは変わってきます。
なめらかさが命のプリンと、油の不純物を取り除きたい揚げ油では、求められる機能が全く違うからです。
ここでは、プリン液やだし、揚げ油、離乳食といった具体的な用途・シーン別に、どの代用品が一番向いているのかを解説します。
この使い分けを知っておけば、料理の仕上がりがワンランクアップすること間違いなしです。
プリン液やスープをこしたい時の代用品
プリン液やスープ、ポタージュなどをなめらかに仕上げたい時は、目の細かい代用品が最適です。
一番のおすすめは、目の細かいザルや茶こしを使う方法です。
ボウルの上にザルを置き、そこへゆっくりと液体を流し込むだけで、ダマやカラザなどをきれいに取り除けます。
もしザルがなければ、キッチンペーパーを2〜3枚重ねて代用するのも良いでしょう。
このひと手間を加えるだけで、口当たりが格段に良くなり、お店のような本格的な仕上がりになります。
だしをこすのに最適な代用品
澄んだ美しいだしを取りたい時には、キッチンペーパーが最も効果的です。
ザルの上にキッチンペーパーを敷き、かつお節や煮干しを入れた鍋からゆっくりとだしを注ぎます。
こうすることで、細かいアクやにごりのもとになる粉をしっかりとキャッチできます。
また、だしパックやお茶パックを使えば、そもそも「こす」という作業自体が不要になるので、手軽さを重視するならこちらもおすすめです。
パックごと取り出すだけなので、後片付けが非常に楽になります。
揚げ油をこす時の代用品
揚げ物に使った油を再利用するためにこす場合は、耐熱性とフィルター機能が重要になります。
この用途には、コーヒーフィルターが非常に適しています。
目が細かいため、細かい揚げカスまでしっかりと取り除いてくれます。
油が冷めてから、じょうごや空き容器にコーヒーフィルターをセットして、ゆっくりと油を注ぎましょう。
キッチンペーパーでも代用できますが、油の重みで破れやすいので、必ずザルの上で2〜3枚重ねて使うようにしてください。
離乳食の裏ごしに使える代用品
赤ちゃんの離乳食を作る際は、特に衛生面を第一に考えましょう。
おかゆや野菜のペーストなどを裏ごしするなら、目の細かいステンレス製のザルがおすすめです。
スプーンやヘラの背で食材をザルに押し付けるようにすると、なめらかなペースト状になります。
新品のガーゼを煮沸消毒して使うのも一つの方法です。
ガーゼで食材を包み、絞るようにしてこせば、繊維質をきれいに取り除くことができます。
どちらの場合も、使用前によく洗浄・消毒することを忘れないでください。
100均で手に入るこし器の代用品リスト
こし器の代用品は、100円ショップでも手軽に揃えることができます。
わざわざ高価な調理器具を買わなくても、ダイソーやセリアなどの100均アイテムを上手に活用すれば、十分に役割を果たしてくれます。
ここでは、100均で見つけられる便利な代用品をいくつか紹介します。
普段の料理はもちろん、お菓子作りや特別な日の準備にも役立つアイテムばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
ダイソーで買える便利な代用品
ダイソーには、こし器の代用になるアイテムが豊富に揃っています。
まずチェックしたいのが、サイズや目の細かさが様々な「ステンレス製のザル」や「茶こし」です。
料理の用途に合わせていくつか持っておくと重宝します。
また、だしを取る際に便利な「だしパック」や、油こしにも使える「キッチンペーパー」ももちろん購入可能です。
さらに、「アク取りシート」は、煮込み料理のアクを取るだけでなく、落し蓋としても使える便利なアイテムで、これもこす作業の手間を省くのに役立ちます。
セリアで見つかるおすすめアイテム
セリアも、料理に役立つアイテムの宝庫です。
セリアの魅力は、シンプルでおしゃれなデザインのものが多いこと。
調理器具も、キッチンに置いておきたくなるようなデザインの「ミニこし器」や「茶こし」が見つかります。
もちろん、「お茶パック」や「クッキングシート」といった消耗品も充実しています。
また、意外なところでは、ハンドメイドコーナーにある「ガーゼ」も、調理用に煮沸消毒すれば、きめ細かくこしたい時に使えます。
デザイン性と実用性を兼ね備えたアイテムを探すなら、セリアを覗いてみるのがおすすめです。
お菓子作りでこし器がない時の代用テクニック
お菓子作りにおいて、「こす」という工程は仕上がりの美しさや食感を左右する非常に重要な作業です。
プリン液をなめらかにしたり、粉類のダマを防いだりと、その役割は多岐にわたります。
こし器や粉ふるいがないからといって、お菓子作りを諦める必要はありません。
身近なアイテムを使った簡単なテクニックで、プロのような仕上がりを目指しましょう。
なめらかなプリンやゼリーを作るための代用アイデア
プリンやゼリーの生地をなめらかにするには、卵のカラザや溶け残りの砂糖を取り除くことが大切です。
この工程には、目の細かい茶こしが最適です。
ボウルの上で茶こしを使い、生地を一度こすだけで、驚くほど口当たりが良くなります。
もし茶こしがなければ、ザルの上にキッチンペーパーを2枚ほど重ねて代用しても構いません。
このひと手間が、お店で食べるような絶品スイーツへの近道です。
スイートポテトやマッシュポテトを滑らかにする裏技
スイートポテトやマッシュポテト、かぼちゃのペーストなど、繊維質の多いものを滑らかにしたい場合は「裏ごし」の作業が必要です。
本格的な裏ごし器がなくても、目の細かい網タイプのザルがあれば代用できます。
茹でて柔らかくした芋やかぼちゃをザルに入れ、ヘラや大きめのスプーンの背で力強く押し出すように潰していきます。
少し力が必要な作業ですが、これをやるだけで繊維が断ち切られ、驚くほどクリーミーで滑らかな食感に生まれ変わります。
粉類をふるいたい時の代用品
クッキーやケーキの生地を作る際、粉類をふるうのはダマを防ぎ、空気を均一に含ませるためです。
専用の粉ふるいがない場合は、泡立て器で代用できます。
ボウルに入れた粉類を、泡立て器でぐるぐると1分ほどかき混ぜるだけで、ダマがなくなり、ふるったのと同様の効果が得られます。
また、少し目の粗いザルを使ってふるう方法も手軽でおすすめです。
この簡単な下準備で、焼き上がりのふっくら感が大きく変わってきます。
だしや離乳食作りで役立つこし器の代用品
毎日の料理の中でも、特に丁寧さが求められるのが、風味の決め手となる「だし」と、赤ちゃんの健康を第一に考える「離乳食」です。
これらの調理では、「こす」という工程が味や安全性を大きく左右します。
こし器がなくても、身近な代用品を上手に使えば、澄んだ美味しいだしや、赤ちゃんが安心して食べられるなめらかな離乳食を作ることが可能です。
だしパックやキッチンペーパーで澄んだだしを取る方法
にごりのない澄んだだしは、お吸い物や煮物の味を格上げしてくれます。
最も手軽なのは、市販の「だしパック」を使う方法です。
これなら、だしを取り終わった後、パックを取り出すだけで済むので後片付けも簡単です。
より本格的なだしを取りたい場合は、ザルの上にキッチンペーパーを敷いてこすのがおすすめです。
かつお節や昆布を煮出した後、ゆっくりとペーパーの上に注ぐと、細かい粉やアクが取り除かれ、料亭のような澄んだ黄金色のだしが完成します。
赤ちゃんの離乳食作りに安心して使える代用品は？
赤ちゃんの離乳食作りでは、食材をなめらかにすることと、衛生面への配慮が何よりも大切です。
野菜やお粥を裏ごしする際は、ステンレス製の目の細かいザルとスプーンを使うのが基本です。
熱湯で消毒してから使うようにしましょう。
また、新しい清潔なガーゼを煮沸消毒して使うのも良い方法です。
ガーゼで食材を包んで絞ることで、繊維をしっかりと取り除き、赤ちゃんが飲み込みやすいペーストを作ることができます。
プラスチック製品は傷がつきやすく、雑菌が繁殖する可能性があるので避けた方が安心です。
こし器を代用する際に知っておきたい注意点とポイント
家にあるもので手軽に代用できるのは便利ですが、使う際にはいくつか知っておきたい注意点があります。
衛生面への配慮や、代用品の強度、耐熱性の確認は、安全に料理をする上で欠かせません。
ここでは、代用品を安心して使うための基本的なポイントを解説します。
それぞれのメリット・デメリットも理解して、よりスマートに代用品を使いこなしましょう。
代用品を衛生的に使うための下準備
代用品を調理に使う前には、必ず清潔な状態にすることが大切です。
特に、ガーゼや布、ハンカチなど、繰り返し使う可能性があるものは、使用前に必ず煮沸消毒をしましょう。
ザルや茶こしといった調理器具も、使う直前にもう一度きれいに洗い、水気をしっかり拭き取ってから使用してください。
キッチンペーパーやお茶パックのように使い捨てのものでも、清潔な手で取り扱うことを心がけましょう。
少しの手間が、食の安全を守ります。
強度や耐熱性を確認する必要性
代用品によっては、強度や耐熱性が十分でない場合があります。
例えば、キッチンペーパーは、熱いスープや重い液体を一度に注ぐと、重みや熱で破れてしまう可能性があります。
ザルの上に敷いて使う、少しずつ注ぐなどの工夫が必要です。
また、三角コーナーネットなどのプラスチック製品は、熱に弱いものがほとんどです。
高温の揚げ油をこすなどの用途には絶対に使用しないでください。
使う前に、その代用品がこしたいものの温度や重さに耐えられるかを確認する習慣をつけましょう。
代用品ごとのメリット・デメリット比較
こし器の代用品には、それぞれ得意なことと不得意なことがあります。
以下の表を参考にして、用途や目的に合った最適なものを選んでください。
| 代用品 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| キッチンペーパー | 目が細かく、澄んだ液体に仕上がる。使い捨てで衛生的。 | 破れやすい。熱いものに注意が必要。 |
| ザル・茶こし | 丈夫で洗いやすい。繰り返し使える。 | 目が粗いものだと、細かいものはこせない。 |
| だし・お茶パック | 手が汚れず、後片付けが楽。 | 目が粗い場合がある。一度に大量にはこせない。 |
| ガーゼ・布 | 目の細かさを選べる。きめ細かくこせる。 | 使用前の煮沸消毒など、衛生管理に手間がかかる。 |
| コーヒーフィルター | 目が非常に細かく、油こしなどに最適。 | 液体を通すのに時間がかかる。 |
こし器の代用に関するよくある質問（Q&A）
ここまで、こし器の様々な代用品について解説してきましたが、まだ細かい疑問が残っているかもしれません。
例えば、「そもそも『こし器』と『裏ごし器』って何が違うの？」といった基本的な質問や、「後片付けが楽なのはどれ？」といった実用的な疑問です。
ここでは、そんな「あと少しだけ知りたい」ことにお答えします。
「こし器」と「裏ごし器」の違いは？
「こし器」と「裏ごし器」は似ていますが、役割が少し違います。
「こし器」は、主に液体から固形物を取り除くために使います。
だしを取った後のかつお節を取り除いたり、プリン液をこしてカラザなどを除去したりするのが主な目的です。
一方、「裏ごし器」は、固形物を網に押し付けて、崩しながら網目を通すために使います。
茹でたカボチャやジャガイモをペースト状にするなど、食材そのものをなめらかに加工するのが目的です。
代用品を使った後片付けを楽にする方法は？
後片付けの手間を少しでも減らしたいなら、使い捨てできる代用品を選ぶのが一番です。
キッチンペーパーやだしパック、お茶パック、コーヒーフィルターなどがこれにあたります。
これらは使用後にそのまま捨てられるので、洗い物の手間が省けて非常に楽です。
ザルや茶こしを使った場合は、使用後すぐに水洗いするのがポイントです。
食材が乾いて網目にこびりついてしまうと、洗うのが大変になります。
特にデンプン質の多い芋類などを裏ごしした後は、早めに洗いましょう。
こし器の代用になるものまとめ
- こし器はキッチンペーパーやザルなど家にあるもので代用可能
- だしやスープを澄ませたい時はキッチンペーパーが最適
- プリン液などをなめらかにしたい時は目の細かい茶こしが便利
- スイートポテトの裏ごしには目の細かいザルとヘラを活用
- 粉ふるいの代わりには泡立て器で混ぜるだけでもOK
- 100均（ダイソー・セリア）でもザルやだしパックなど代用品が手に入る
- 揚げ油をこすならコーヒーフィルターがおすすめ
- だしパックやお茶パックは後片付けが簡単で便利
- 離乳食作りでは衛生面を第一に、ステンレス製のザルなどが安心
- ガーゼや布を使う前は必ず煮沸消毒を行う
- キッチンペーパーは熱い液体で破れることがあるので注意
- 三角コーナーネットの代用は衛生面から最終手段と考える
- 「こし器」は液体、「裏ごし器」は固形物をなめらかにする道具
- 後片付けを楽にしたいなら使い捨てできる代用品を選ぶ