意見文のテーマは、身近なことや自分の興味があることから見つけるのが一番の近道です。
学校の宿題で意見文を書くことになったけど、何について書けばいいか全く思いつかない、ということはよくあります。
社会問題や環境問題といった壮大なテーマを考えがちですが、実は校則やスマホのルール、好きなことなど、普段の生活の中にもテーマのヒントはたくさん隠れています。
大切なのは、自分が「なぜだろう?」と疑問に思ったり、「こうなればいいのに」と感じたりすることです。
この記事では、中学生や高校生向けに、書きやすい意見文のテーマを見つけるための具体的な探し方や、テーマの例を一覧で紹介します。
この記事を読むと分かること
- 意見文のテーマが簡単に見つかる3つのステップ
- 中学生・高校生向けの書きやすいテーマ例一覧
- 社会問題やSDGsから面白いネタを探す方法
- 身近なことや学校生活をテーマにするコツ
- 評価される意見文の構成と書き方のポイント
意見文のテーマが決まらない原因と探し方の基本
「意見文のテーマが決まらない…」と悩んでしまうのは、あなただけではありません。
多くの人が、テーマ探しは難しいと感じています。
でも、少し考え方を変えるだけで、テーマは案外簡単に見つかるものです。
ここでは、まずテーマ探しが難しく感じる理由と、テーマを見つけるための基本的な考え方、そして「書きやすいテーマ」に共通する特徴について解説します。
なぜ意見文のテーマ探しは難しいと感じるのか
意見文のテーマ探しが難しい一番の理由は、「立派なことを書かなければいけない」と思い込んでいるからです。
社会問題や環境問題など、普段あまり考えないような大きなテーマを選ぼうとすると、何を書けばいいか分からなくなってしまいます。
また、自分の意見に自信がなかったり、そもそも何に興味があるのか自分でも分からなかったりすることも、テーマが決まらない原因の一つです。
まずは「すごいテーマ」を探すのをやめて、もっと肩の力を抜いて考えてみましょう。
テーマを見つけるための3つの基本的な考え方
意見文のテーマを見つけるには、3つの基本的な考え方があります。
1つ目は、自分の「好き」や「得意」なことから考えることです。
ゲームが好きなら、ゲームと勉強の両立について書いても良いでしょう。
2つ目は、普段の生活で「不便だな」「もっとこうだったらいいのに」と感じることを探すことです。
校則や通学路の安全など、身近なところにヒントがあります。
3つ目は、ニュースや本を見て「面白いな」「なるほどな」と思ったことを深掘りしてみることです。
自分の心が少しでも動いたものが、良いテーマになります。
書きやすいテーマに共通する3つの特徴
書きやすいテーマには、いくつかの共通点があります。
まず、自分の体験や経験を交えて書けることです。
自分の言葉で具体的に書けるので、説得力のある文章になります。
次に、賛成意見と反対意見の両方が考えられるテーマであることです。
色々な角度から物事を考えることで、内容に深みが出ます。
そして、本やインターネットで関連情報を調べやすいことも重要です。
自分の意見を支えるためのデータや根拠(エビデンス)が見つけやすいと、文章が書きやすくなります。
【中学生・高校生向け】書きやすい意見文のテーマ例を一覧で紹介
ここからは、中学生や高校生の皆さんが書きやすい意見文のテーマを、具体的な例とともに一覧で紹介します。
「社会問題」「環境問題」「学校生活」「身近なこと」の4つのカテゴリーに分けました。
この中から興味があるものを選んだり、自分なりにアレンジしたりして、テーマ決めの参考にしてください。
「これなら書けそう!」と思えるテーマがきっと見つかりますよ。
社会問題に関するテーマ例(貧困、ジェンダー、情報社会など)
少し難しく感じるかもしれませんが、ニュースなどでよく耳にする社会問題も、視点を変えれば書きやすいテーマになります。
- AI(人工知能)と人間の仕事の未来
- フェイクニュースにだまされないために私たちができること
- 日本の食品ロス問題について
- 男女の役割分担について考える
- キャッシュレス社会のメリットとデメリット
- 選挙権年齢の引き下げについて
- なぜ私たちはボランティア活動に参加するべきか
環境問題・SDGsに関するテーマ例(地球温暖化、食品ロスなど)
環境問題やSDGsは、私たちの未来に直結する大切なテーマです。
自分ごととして捉えられる身近な切り口を見つけるのがポイントになります。
- プラスチックごみを減らすためのアイデア
- 地球温暖化を防ぐために個人でできること
- 給食の食べ残しを減らすには
- リサイクル活動の重要性
- 再生可能エネルギーについて考える
- 「もったいない」の心を世界に広げるには
- SDGsの17の目標のうち、自分が一番関心のあるもの
学校生活やルールに関するテーマ例(校則、部活動、スマホなど)
一日の大半を過ごす学校は、意見文のネタの宝庫です。
普段当たり前だと思っていることにも、疑問の目を向けてみましょう。
- 中学生・高校生にふさわしいスマートフォンの使い方
- 今の校則は本当に必要か
- 宿題は学力向上のために必要か
- 制服の必要性について考える
- 部活動のあり方について(練習時間、上下関係など)
- 理想のリーダーとはどんな人か
- 文化祭や体育祭をより良くするための提案
身近なことや自分の興味に関するテーマ例(SNS、将来の夢など)
自分の好きなことや、日々の生活の中での気づきも立派なテーマです。
自分の言葉で熱く語れるテーマは、読み手の心にも響きます。
- SNSとの上手な付き合い方
- 「読書」から学べること
- なぜ人は流行を追いかけるのか
- 将来の夢を持つことの大切さ
- 「ありがとう」という言葉の力
- ペットを飼うことの責任
- 私が大切にしている言葉
社会問題やSDGsからテーマを見つけるための視点
社会問題やSDGsと聞くと、少し難しくて自分には書けないと感じるかもしれません。
しかし、ニュースや新聞で取り上げられるような大きな問題を、自分たちの生活に引き寄せて考えることで、オリジナリティのある意見文が書けます。
ここでは、社会問題をテーマにする際に、どのように情報を集め、自分の意見をまとめていけば良いかの視点を紹介します。
ニュースや新聞記事から自分の意見を探す方法
まずは、ニュースサイトや新聞を読んで、気になる記事を探してみましょう。
全ての記事をじっくり読む必要はありません。
見出しを眺めて、少しでも「ん?」と心に引っかかったものがあれば、それがテーマの種になります。
記事を読んだら、「なぜこのニュースが気になるんだろう?」「自分だったらどう思うかな?」と考えてみてください。
記事の内容を要約するだけでなく、自分の感想や考えを付け加えることが、意見文にするための第一歩です。
賛成・反対の意見が分かれるテーマのメリット
賛成と反対、両方の意見がはっきりと分かれているテーマは、意見文にしやすいというメリットがあります。
例えば、「AIの進化」というテーマなら、生活が便利になるという賛成意見と、仕事が奪われるという反対意見があります。
両方の意見を調べたうえで、「自分はどちらの意見に近いか」「なぜそう思うのか」を明確にすることで、説得力のある文章構成になります。
一方の意見を否定するのではなく、両方の視点を理解したうえで自分の考えを述べることが大切です。
データや根拠(エビデンス)が探しやすいテーマの選び方
自分の主張を支えるためには、客観的なデータや根拠(エビデンス)を示すことが重要です。
例えば、「プラスチックごみを減らすべきだ」と主張するなら、世界や日本でどれくらいのプラスチックごみが出ているのか、具体的なデータを示すと説得力が増します。
公的な機関(政府や地方自治体など)のウェブサイトで発表されている統計データや、信頼できる調査会社のレポートなどを参考にしましょう。
テーマを選ぶ段階で、こうしたデータが探しやすいかどうかを考えてみるのも一つの方法です。
身近なことや学校生活から面白いネタを探す方法
意見文のテーマは、何も特別なものである必要はありません。
毎日を過ごしている学校生活や、普段の何気ない日常の中にこそ、あなただけの面白いネタが隠されています。
ここでは、自分の身の回りからテーマのヒントを見つけ出し、それを深掘りしていくためのコツを紹介します。
経験談を交えながら書くことで、他の誰にも書けない、あなただけの意見文になりますよ。
普段の生活で感じる「なぜ?」をテーマに変えるコツ
まずは、あなたの周りにある「当たり前」を疑ってみることから始めましょう。
「なぜ制服は毎日着ないといけないの?」「なぜ部活動は朝早くから練習するの?」といった、素朴な疑問がテーマの出発点になります。
その「なぜ?」に対して、自分なりの答えや、「こうだったらいいのに」という改善案を考えてみてください。
その考えを整理していくことで、立派な意見文の骨組みができあがります。
普段から疑問に思ったことをメモしておく習慣をつけるのもおすすめです。
自分の経験談や体験を活かせるテーマの強み
あなたの経験談は、意見文における最強の武器になります。
例えば、「部活動の経験から学んだチームワークの大切さ」や、「ペットを飼って感じた命の重さ」など、実体験に基づいた話は非常に説得力があります。
なぜなら、それは世界でたった一人のあなたしか書けない、オリジナルのエピソードだからです。
難しく考えずに、これまでの生活を振り返ってみましょう。
楽しかったこと、悔しかったこと、頑張ったこと、その全てがテーマのヒントになります。
家族や友人との会話からヒントを得る方法
自分一人で考えていると、なかなか良いアイデアが浮かばないこともあります。
そんな時は、家族や友人と話をしてみるのがおすすめです。
「最近、何か気になるニュースある?」とか「学校のことで、何か変えたいことってない?」と気軽に聞いてみましょう。
自分とは違う視点からの意見を聞くことで、新しい発見があったり、自分の考えがより深まったりします。
会話の中で「それ、面白いね!」と感じたことがあれば、それをテーマにできないか考えてみてください。
評価される意見文の構成と書き方のポイント
良いテーマが見つかったら、次はいよいよ文章を書いていくステップです。
いくら素晴らしいテーマでも、構成がバラバラだったり、主張が分かりにくかったりすると、読み手には伝わりません。
評価される意見文には、基本的な「型」があります。
ここでは、文章全体の骨格となる基本的な構成や、自分の主張を効果的に伝えるための書き方のポイントを解説します。
基本的な意見文の構成(序論・本論・結論)とは
意見文は、基本的に「序論」「本論」「結論」の3つのパートで構成されます。
- 序論:問題提起
- これから何について書くのかを明確にし、読み手の興味を引く部分です。
- 本論:主張と根拠
- 自分の意見を具体的に述べ、その理由や根拠(データや体験談)を詳しく説明する、文章の中心部分です。
- 結論:まとめ
- 本論の内容を要約し、自分の主張を改めて強調して締めくくります。
この構成を意識するだけで、文章全体がぐっと分かりやすくなります。
主張の説得力を高めるための根拠の示し方
意見文で最も大切なのは、自分の主張に説得力を持たせることです。
そのためには、「なぜなら〜だからです」という形で、主張の理由を明確にする必要があります。
その理由を補強するのが、具体的な根拠(エビデンス)です。
例えば、「部活動の朝練は廃止すべきだ」と主張するなら、「睡眠不足になり、授業に集中できない生徒がいる」という理由を挙げ、さらに「専門家の意見」や「実際に集中できなかった自分の体験談」といった根拠を示すと、主張に重みが出ます。
読みやすい文章にするための注意点と書き出しのコツ
読みやすい文章を書くためには、いくつかの注意点があります。
一文を短くシンプルにすることを心がけましょう。
主語と述語を明確にすると、言いたいことが伝わりやすくなります。
また、文章の書き出しも重要です。
いきなり本題に入るのではなく、「皆さんは〇〇についてどう思いますか」と問いかけたり、自分の体験談から始めたりすると、読み手を引き込むことができます。
文章が完成したら、声に出して読んでみてください。
つっかえたり、意味が分かりにくい部分があれば、修正のサインです。
どうしてもテーマが決まらない時に役立つヒント
これまで紹介した方法を試しても、どうしてもテーマが決まらないということもあるかもしれません。
そんな時は、一度自分の頭だけで考えるのをやめて、外部の力に頼ってみるのも一つの手です。
インターネット上にはテーマ探しのヒントになる情報がたくさんありますし、身近な人に相談することで、思わぬアイデアがもらえることもあります。
最後の手段として、テーマ探しに役立つヒントを紹介します。
テーマ探しの参考になるWebサイトや本の活用法
インターネットで「意見文 テーマ 中学生」などと検索すると、たくさんのテーマ例を紹介しているサイトが見つかります。
それらを眺めているだけでも、自分の興味の方向性が見えてくることがあります。
また、新聞の社説やコラムをまとめた本もおすすめです。
様々な社会問題について、プロの書き手がどのように意見を述べているかを知ることは、テーマ探しだけでなく、書き方の参考にもなります。
ただし、丸写しは絶対にせず、あくまでヒントとして活用しましょう。
先生や周りの人に相談するメリットとタイミング
最終手段は、学校の先生や家族、友人に「意見文のテーマが決まらないんです」と素直に相談することです。
国語の先生であれば、あなたが何に関心を持っているかを引き出しながら、テーマを一緒に考えてくれるでしょう。
また、家族や友人は、あなた自身が気づいていないあなたの長所や興味を知っているかもしれません。
一人で悩み続けるよりも、誰かに話してみることで、あっさりと解決策が見つかることはよくあります。
締め切りギリギリになる前に、早めに相談してみてください。
意見文 テーマ まとめ
- 意見文のテーマは、身近なことや学校生活、自分の興味から見つけるのが書きやすいです。
- テーマが決まらない原因は、「立派なことを書こう」と思い込んでいることにあります。
- 書きやすいテーマは、「自分の体験が活かせる」「賛成・反対の意見がある」「情報を調べやすい」という特徴があります。
- 中学生・高校生向けのテーマには、校則やスマホのルール、部活動などがあります。
- 社会問題やSDGsは、ニュースを見て自分の意見を加えることでテーマになります。
- 普段の生活での「なぜ?」という素朴な疑問が、面白いネタのヒントになります。
- 意見文の構成は「序論・本論・結論」の3部構成が基本です。
- 主張には、体験談やデータといった具体的な根拠を示すと説得力が増します。
- 文章は一文を短く、シンプルに書くことを心がけましょう。
- どうしても決まらない時は、Webサイトを参考にしたり、先生や家族に相談したりするのがおすすめです。
- 賛成・反対の意見が分かれるテーマを選ぶと、内容に深みが出ます。
- 自分の経験談は、他の誰にも書けない最強の武器になります。
- 家族や友人との会話の中にも、テーマ探しのヒントは隠れています。
- 書き出しを工夫すると、読み手を文章に引き込むことができます。
