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「通知不可能」からの着信の原因は?しつこい電話の対処法と拒否設定

「通知不可能」からの着信の原因は?しつこい電話の対処法と拒否設定

「通知不可能」と表示される不審な着信に、戸惑った経験はありませんか。

この表示は、電話番号を通知できない特殊な電話網からかかってきているサインです。

主な原因は公衆電話や一部の国際電話、IP電話などが挙げられます。

決して、相手が意図的に番号を隠す「非通知設定」と同じではありません。

この記事では、「通知不可能」と表示される原因から、しつこい迷惑電話への具体的な対処法、そしてiPhoneやAndroidでの着信拒否設定まで、分かりやすく解説します。

万が一電話に出てしまった場合の対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事を読むと分かること

  • 「通知不可能」と表示される着信の本当の原因
  • しつこい「通知不可能」の電話への正しい対処法
  • 「通知不可能」と「非通知設定」の決定的な違い
  • お使いのスマホで「通知不可能」を拒否する設定手順
  • 電話に出てしまった場合に考えられるリスクと、やるべきこと
  • 相手を特定する方法とその限界について
目次

通知不可能と表示される着信の主な原因

「通知不可能」と表示される電話は、少し不気味に感じますよね。

これは、発信者が番号を隠している「非通知設定」とは仕組みが異なります。

電話をかけてきた相手側の通信環境が、技術的に電話番号を通知できない状態にあることがほとんどです。

ここでは、その代表的な原因を4つ紹介します。

原因①:公衆電話からの発信

「通知不可能」となる最も一般的な原因は、公衆電話からの着信です。

公衆電話は、発信者情報を通知する機能を持っていない古いタイプの電話網を利用しています。

そのため、スマートフォンや固定電話で着信を受けると、番号が表示されずに「通知不可能」となるのです。

もし知人や家族が緊急で連絡してきた可能性もゼロではありませんが、安易に折り返すことはできません。

心当たりがない場合は、慎重に対応することが大切ですよ。

原因②:海外の一部地域や事業者からの国際電話

海外からかかってくる国際電話も、「通知不可能」と表示される原因の一つです。

これは、国や経由する通信事業者によって、電話番号を通知する国際的なルール(規格)が異なるために起こります。

特に、まだ通信インフラが十分に整備されていない国や、特殊な通信網を利用している事業者からの電話でよく見られる現象です。

海外に友人や知人がいない限り、国際電話がかかってくること自体が稀でしょう。

詐欺などの可能性も考えられるため、注意が必要なケースです。

原因③:IP電話(050番号以外)や特殊な通信網からの発信

インターネット回線を利用したIP電話の一部も、「通知不可能」の原因となります。

一般的に「050」から始まるIP電話は番号が通知されます。

しかし、特定のサービスや古いタイプのIP電話では、番号情報を送ることができない場合があります。

また、企業の大きな内線電話網(PBX)を経由した発信など、特殊な通信の仕組みを使っている場合も同様です。

これらの電話が原因であることも覚えておきましょう。

原因④:通信キャリアのシステム上の問題

ごく稀なケースですが、利用している通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)のシステム上で、一時的な不具合が発生している可能性もあります。

通常であれば番号が通知されるはずの電話でも、通信設備の障害やメンテナンスなどが原因で、正しく情報が届かないことがあるのです。

もし、普段は番号が表示されるはずの相手からの電話が「通知不可能」になった場合は、少し時間をおいてかけ直してもらうと良いかもしれません。

ただし、このケースは非常に限定的だと考えてくださいね。

通知不可能としつこい迷惑電話への具体的な対処法

「通知不可能」の電話が一度だけでなく、何度もかかってくると不安になりますよね。

このようなしつこい着信には、冷静かつ毅然とした対応が求められます。

最も重要なのは、相手のペースに乗らないことです。

ここでは、誰でもすぐに実践できる具体的な対処法を紹介します。

対処法の基本は「出ない・折り返さない」

しつこい「通知不可能」の着信に対する最も安全で効果的な対処法は、「電話に出ないこと」そして「絶対に折り返さないこと」です。

なぜなら、一度でも応答してしまうと、その電話番号が現在使われている「有効な番号」だと相手に教えてしまうことになるからです。

そうなると、さらに迷惑電話が増えたり、情報が悪用されたりするリスクが高まります。

応答しないことで、相手に「この番号は使われていない」と思わせることが、被害を未然に防ぐ第一歩です。

不安に感じる気持ちは分かりますが、まずは無視を徹底してください。

心当たりがある場合の安全な確認方法は?

もし、「もしかしたら家族や友人かも」と心当たりがある場合は、電話以外の方法で連絡を取って安否を確認しましょう。

例えば、LINEやショートメッセージ(SMS)、SNSのダイレクトメッセージなど、別のコミュニケーション手段を使ってみてください。

「さっき公衆電話からかけた?」と一言メッセージを送るだけで、本当に知人からの連絡だったのかどうかを安全に確認できます。

「通知不可能」の着信に直接折り返すのだけは絶対に避けるべきです。

このひと手間が、あなたを詐欺などのトラブルから守ってくれますよ。

しつこい着信が続く場合に相談すべき窓口一覧

無視していても執拗に着信が続く場合は、専門の窓口に相談することを検討しましょう。

身の危険を感じるような脅迫めいた内容や、あまりにしつこい場合は、ためらわずに警察に相談してください。

最寄りの警察署にある相談窓口「#9110(警察相談専用電話)」に電話すれば、適切なアドバイスをもらえます。

また、契約している携帯電話会社(キャリア)が提供する迷惑電話撃退サービスを利用するのも有効な手段です。

有料の場合もありますが、特定の着信をブロックできるので、精神的な負担を大きく減らすことができるでしょう。

「通知不可能」と「非通知設定」の明確な違いとは

「通知不可能」と「非通知設定」、どちらも相手の番号が分からないので同じものだと思っていませんか?

実はこの二つは、仕組みも意味合いも全く異なるものです。

この違いを正しく理解しておくことで、着信時の危険度を判断し、より適切な対応が取れるようになります。

ここでは、その決定的な違いを解説します。

電話番号が通知される仕組みの違い

「非通知設定」は、発信者が自分の意思で、電話番号の前に「184」を付けて番号を隠してかけている状態です。

つまり、技術的には番号を通知できるのに、あえて「通知しない」という設定を選択しています。

一方、「通知不可能」は、発信者側の意思とは関係ありません。

公衆電話や国際電話網など、そもそも電話番号を通知する機能を持っていない、あるいは互換性のない通信設備から発信されている状態です。

技術的に「通知できない」のが「通知不可能」なのです。

着信拒否設定の可否における違い

この仕組みの違いは、着信拒否の設定方法にも影響します。

「非通知設定」からの着信は、ほとんどのスマートフォンや携帯キャリアのサービスで、一括で拒否する設定が用意されています。

設定さえしてしまえば、非通知の電話が鳴ることはありません。

しかし、「通知不可能」の着信は、番号情報自体が存在しないため、通常の番号指定拒否や非通知拒否の設定ではブロックできない場合があります。

そのため、専用の迷惑電話撃退サービスなどを利用する必要が出てくるのです。

危険性や緊急性の高さに違いはある?

どちらがより危険か、一概に断定することは難しいです。

しかし、「非通知設定」は発信者が意図的に身元を隠しているため、セールスやいたずら、詐欺などの悪意を持った目的で使われるケースが多い傾向にあります。

一方で「通知不可能」は、前述の通り公衆電話からの緊急連絡である可能性もゼロではありません。

ただし、現代において公衆電話からの連絡は稀です。

そのため、どちらの着信であっても、心当たりがなければ安易に出ないという基本姿勢が重要になります。

「通知不可能」からの着信を拒否する設定方法【iPhone/Android別】

しつこい「通知不可能」の着信は、スマートフォンの設定やキャリアのサービスで拒否できる場合があります。

お使いの機種によって設定方法が少し異なるため、iPhoneとAndroid、それぞれの手順を分かりやすく解説します。

また、各キャリアが提供している便利なサービスも紹介しますので、ぜひ活用してください。

iPhoneで着信を拒否する設定手順

iPhoneには、「不明な発信者を消音」という便利な機能があります。

この設定をオンにすると、連絡先に登録していない番号や、発信したことのない番号からの着信が自動的に消音され、留守番電話に送られます。

「通知不可能」の着信もこれに含まれるため、着信音が鳴らなくなり、精神的な負担が減ります。

設定方法は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「電話」をタップする
  3. 「不明な発信者を消音」をタップする
  4. スイッチをオン(緑色)にする

ただし、登録していない番号からの着信もすべて消音される点には注意してくださいね。

Androidで着信を拒否する設定手順

Androidスマートフォンの場合、機種やOSのバージョンによって操作方法が異なりますが、多くの機種に同様の着信拒否機能が搭載されています。

標準の電話アプリから設定できることが多いです。

一般的な設定手順は以下のようになります。

  1. 「電話」アプリを開く
  2. 右上のメニューボタン(︙など)から「設定」を選択する
  3. 「通話設定」や「ブロック中の電話番号」などの項目を探す
  4. 「不明な番号をブロック」や「非通知の番号をブロック」といった設定をオンにする

お使いの機種によって文言が違う場合があるので、分からない場合は「(お使いの機種名) 不明な番号 拒否」などで検索してみてください。

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの迷惑電話撃退サービス一覧

スマートフォンの機能だけでは防ぎきれない場合、各キャリアが提供している迷惑電話対策サービスが非常に有効です。

「通知不可能」の着信を直接ブロックできる場合があります。

キャリアサービス名月額料金(税抜)特徴
ドコモ迷惑電話ストップサービス無料登録した番号からの着信を拒否。通知不可能も対象。
au迷惑電話撃退サービス110円最後に着信した番号を拒否登録できる。
ソフトバンクナンバーブロック110円登録した20件までの番号を拒否できる。
楽天モバイル着信拒否・着信転送無料標準機能として提供。非通知や公衆電話も拒否可能。

サービス内容は変更されることがあるため、詳細は各キャリアの公式サイトで確認してくださいね。

「通知不可能」の電話に出てしまった場合の危険性とやるべきこと

うっかり「通知不可能」の電話に出てしまった、ということもあるかもしれません。

すぐさま危険な状態になるわけではありませんが、いくつかのリスクが考えられます。

冷静に対処すれば問題ありませんので、落ち着いて行動することが大切です。

ここでは、考えられるリスクと、万が一の時にやるべきことをお伝えします。

考えられる3つのリスクシナリオ

電話に出てしまった場合に考えられる主なリスクは、以下の3つです。

  1. 電話番号の有効性が確認される:応答することで、その番号が「現在使われている」と相手に知られてしまいます。これにより、迷惑電話リストに登録され、さらに多くの迷惑電話やSMSが届く可能性があります。
  2. 個人情報を引き出される:巧みな話術で名前や住所、家族構成などの個人情報を聞き出そうとする詐欺の可能性があります。「〇〇さんのお宅ですか?」と聞かれても、安易に答えてはいけません。
  3. 高額な通話料が発生する:国際電話を利用した詐欺の一種で、特定の番号に折り返させることで高額な通話料を請求する「国際ワン切り詐欺」の入り口である可能性も否定できません。

無言電話や不審な音声ガイダンスの目的

出てみたら何も言わずに切られたり、自動音声が流れたりすることがあります。

これも不気味ですが、主な目的は「電話番号が有効かどうかの確認(生き死に確認)」です。

無言電話は、ランダムに番号を生成して発信し、応答があった番号をリストアップしているのです。

また、不審な音声ガイダンスは、「未納料金があります」などと不安を煽り、指定された番号へ電話をかけさせようとする詐欺の手口です。

どちらの場合も、すぐに電話を切ることが最善の対処法です。

万が一出てしまった場合に確認すべきこと

もし電話に出てしまったら、まずは慌てずにすぐに電話を切りましょう。

そして、相手に自分の名前や住所など、個人情報を何も伝えていないかを確認してください。

もし何か情報を話してしまった場合は、消費生活センター(電話番号:188)などに相談することをおすすめします。

また、同じ番号から何度もかかってくるようであれば、キャリアの迷惑電話撃退サービスを利用して着信を拒否する設定を行いましょう。

不安な気持ちを引きずらず、すぐに対策を講じることが重要です。

「通知不可能」でかかってきた相手を特定する方法

「一体誰がかけてきているんだろう?」と、発信元を特定したい気持ちになるのは自然なことです。

しかし、残念ながら個人で相手を突き止めるのは非常に難しいのが現実です。

ここでは、相手を特定する方法の可能性と、その限界について正直にお話しします。

個人で発信元を特定するのはほぼ不可能

結論から言うと、個人が「通知不可能」の着信元を特定することは、ほぼ不可能です。

電話番号という情報が一切ないため、調べようがありません。

インターネット上には「発信元を特定する」とうたうアプリやウェブサイトが存在するかもしれませんが、そのほとんどは効果がなく、逆に個人情報を抜き取られる危険性さえあります。

発信元の特定は、捜査機関や弁護士など、法的な権限を持つ専門家でなければできない領域だと理解しておきましょう。

安易な情報に飛びつかないように注意してください。

警察や弁護士に相談することで特定できるケースとは?

発信元を特定できる可能性があるのは、犯罪行為に巻き込まれた場合です。

例えば、脅迫やストーカー行為など、実害が発生しており、警察が捜査の必要があると判断した場合に限られます。

警察は、裁判所の許可を得て通信事業者に情報開示を求めることができます。

また、名誉毀損やプライバシー侵害などで損害賠償を請求したい場合は、弁護士に相談するという方法もあります。

弁護士も「弁護士会照会」という制度を使って発信者情報の開示を求めることが可能です。

ただし、いずれも時間と費用がかかる専門的な手続きが必要となります。

発信元を調べるアプリやサービスの有効性

先ほども少し触れましたが、「通知不可能の相手を調べる」と宣伝しているアプリやウェブサービスの利用は、絶対に避けるべきです。

技術的に考えても、番号情報がない着信の発信元を、一介のアプリが特定することはできません。

こうしたサービスは、利用者の不安な気持ちにつけ込み、個人情報を収集したり、高額な料金を請求したりする悪質なものである可能性が非常に高いです。

相手を特定しようと深追いするよりも、着信を拒否し、自分の生活を守るための対策を優先することが、最も賢明で安全な選択と言えるでしょう。

通知不可能を調べる?まとめ

  • 「通知不可能」の主な原因は公衆電話からの着信です。
  • 海外の一部やIP電話からの発信も原因になります。
  • しつこい電話への対処法の基本は「出ない・折り返さない」ことです。
  • 「非通知設定」とは仕組みが根本的に異なります。
  • iPhoneでは「不明な発信者を消音」機能で対策できます。
  • Androidにも同様の着信拒否機能が搭載されています。
  • ドコモや楽天モバイルでは無料で拒否サービスを利用可能です。
  • うっかり電話に出てしまっても、すぐに切れば大丈夫です。
  • 無言電話の目的は、番号が使われているかの確認です。
  • 個人で相手を特定することは、ほぼ不可能です。
  • しつこい、または悪質な場合は警察(#9110)に相談しましょう。
  • 相手を調べるアプリやサービスは利用しないでください。
  • 最も大切なのは、着信を無視して自分の安全を守ることです。
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