相手に電話をかけた際に「おかけになった電話は電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないためかかりません」というアナウンスが流れると、急な要件の場合は特に心配になりますよね。
このアナウンスは、相手の電波状況が悪い、電源がオフになっているなど、さまざまな原因で流れます。
一概に着信拒否をされているとは限りません。
原因は相手側にあることもあれば、実は自分側のスマートフォンの設定に問題があるケースも少なくないのです。
この記事では、なぜこのアナウンスが流れるのか、考えられる原因を相手側・自分側それぞれに分けて詳しく解説します。
原因を特定するための簡単なチェック方法や、具体的な対処法も紹介するので、もう慌てる必要はありません。
この記事を読むと分かること
- アナウンスが流れる原因が相手側か自分側か切り分ける方法
- 相手側に原因がある場合に考えられる6つの可能性
- 自分側に原因がある場合にすぐに試せる4つの対処法
- 着信拒否されている可能性とアナウンスの種類
- iPhoneとAndroidそれぞれの設定確認方法
おかけになった電話は電波の届かないとアナウンスが流れる主な原因とは
「おかけになった電話は電波の届かない…」というアナウンス、実は原因は一つではありません。
相手のスマホの問題だと思いがちですが、意外と自分のスマホの設定が原因だったということもあります。
また、「電源が入っていないため〜」というアナウンスとの違いも気になるところですよね。
ここでは、このアナウンスが流れるときに考えられる主な原因を整理し、どんな状況で流れるのかを明らかにしていきます。
原因を正しく知ることで、落ち着いて対処できるようになりますよ。
アナウンスが流れるのは相手側・自分側どちらに問題がある?
このアナウンスが流れる原因は、相手側と自分側の両方に考えられます。
例えば、相手がトンネルの中や地下にいて電波が届かない場合もあれば、自分自身がいる場所の電波が弱くて発信できていないケースもあるのです。
そのため、まずはどちらに問題があるのかを切り分けることが大切になります。
特定の相手にだけ繋がらないのか、それとも誰にかけても同じ状況なのかを確認してみるのが、原因を特定する第一歩です。
よくある原因6つのパターン一覧
アナウンスが流れるのには、主に6つのよくある原因パターンが考えられます。
これらの原因を知っておくだけでも、状況を把握しやすくなりますよ。
- 相手が圏外・サービスエリア外にいる
- 相手が機内モードに設定している
- 相手のスマートフォンの電源が切れている
- 電話回線が混み合っている
- 相手のスマホやSIMカードが故障している
- 相手が携帯電話料金を支払っていない
これらの原因は相手側にありますが、自分側の電波状況が悪いというケースも忘れないようにしましょう。
「電源が入っていない」とのアナウンス内容の違いは何?
「電波の届かない」と「電源が入っていない」というアナウンス、実は原因としては非常に近しい状態を示しています。
「電源が入っていない」は、文字通り充電切れや意図的に電源をオフにしている状態です。
一方で「電波の届かない」は、電源は入っていても、電波をキャッチできない場所にいる場合や、機内モード設定時などに流れます。
ただ、充電が切れて電源がオフになった結果、電波が届かなくなるので、原因としてはほぼ同じような状況だと考えて問題ありません。
おかけになった電話は電波の届かない場合の原因切り分けチェックリスト
アナウンスの原因が分からないと、どうすればいいか困ってしまいますよね。
でも、心配しなくても大丈夫です。
自分で簡単にできるチェックリストを使えば、原因がどこにあるのかを切り分けられます。
難しい操作は必要ないので、電話が繋がらないなと思ったら、まずはこのチェックリストを試してみてください。
原因が自分にあるのか、それとも相手側にあるのかがハッキリするだけで、次の行動に移りやすくなります。
まずは自分の電波状況を確認する方法
最初に、自分のスマートフォンの画面上部にあるアンテナマークを確認してみましょう。
このアンテナの本数が極端に少なかったり、「圏外」や「×」マークが表示されていたりしませんか。
もし表示がおかしい場合は、自分側の電波状況に問題がある可能性が高いです。
建物の中や地下など、電波が届きにくい場所にいるのかもしれません。
まずは電波の良い場所に移動してみることをおすすめします。
別の相手に電話をかけてみて原因を特定する
次に試してほしいのが、繋がらない相手とは別の人、例えば家族や友人に電話をかけてみることです。
もし他の人には問題なく繋がるのであれば、原因は自分側ではなく、最初に電話をかけた相手側にあると考えられます。
反対に、誰にかけても同じアナウンスが流れて繋がらない場合は、自分のスマートフォンや今いる場所の電波環境に原因がある可能性が濃厚です。
時間をおいてから再度かけ直してみる
一時的な電波障害や、回線の混雑によって繋がりにくくなっているだけの可能性もあります。
特に、多くの人が集まるイベント会場や、災害発生時などは電話回線が非常に混み合います。
このような場合は、少し時間をおいてからかけ直すだけで、あっさりと繋がることが少なくありません。
焦らずに5分、10分と待ってから、もう一度試してみるのが有効な手段です。
相手側に原因がある場合の6つの可能性
自分のスマホには問題がなさそうなのに繋がらない場合、原因は相手側にあると考えられます。
相手側の原因にも、電波の問題からスマホの設定、あるいは故障や料金の問題まで、さまざまな可能性が考えられます。
「どうして繋がらないんだろう?」とむやみに心配する前に、相手にどんな状況が起きている可能性があるのかを知っておきましょう。
ここでは、相手側に原因があると考えられる6つの具体的なケースを紹介します。
相手のスマホが圏外・サービスエリア外にある
最も一般的な原因は、相手が電波の届かない場所にいることです。
例えば、トンネルの中、地下鉄、ビルの奥まった部屋、山間部などは携帯電話の電波が届きにくい代表的な場所です。
この場合、相手がその場所から移動すれば自然と繋がるようになります。
相手の状況を想像して、少し待ってからかけ直してみるのが良いでしょう。
病気やトラブルを心配する前に、まずはこの可能性を考えてみてください。
相手が機内モードに設定している
相手が意図的に通信をオフにする「機内モード」に設定している可能性も考えられます。
機内モードは、飛行機に乗るとき以外にも、会議中や映画鑑賞中、睡眠中など、通知や電話を受け取りたくない場面で使われることがあります。
この設定になっていると、電話もデータ通信も全てシャットアウトされるため、電波が届かないのと同じ状態になるのです。
相手の状況が落ち着けば、設定を解除してくれるはずです。
スマートフォンの電源が切れている(充電切れ)
単純にスマートフォンの充電が切れて、電源がオフになっているケースも非常に多いです。
外出先で充電がなくなってしまったり、夜間に充電を忘れてしまったりすることは誰にでもありますよね。
電源が切れていれば、当然ながら電話をかけることはできません。
このアナウンスが流れたら、相手が充電できる環境に戻るまで待つしかありません。
急ぎの用件でなければ、メッセージを残しておくのも一つの手です。
電話回線が混み合っている状況
花火大会やお祭りなどの大きなイベント会場や、年末年始の特定の時間帯、または災害時などには、非常に多くの人が一斉に電話を使おうとします。
そうすると、電話回線がパンク状態になり、一時的に電話が繋がりにくくなることがあるのです。
これは特定の誰かの問題ではなく、通信インフラ全体の問題です。
この場合も、少し時間をずらして混雑が解消されるのを待つのが一番の解決策になります。
相手のスマホ本体やSIMカードが故障している
あまり頻繁にあることではありませんが、相手のスマートフォン自体が故障している可能性もゼロではありません。
スマホを落としてしまったり、水没させてしまったりすると、内部の部品が壊れて正常に電波を拾えなくなることがあります。
また、スマホの中に入っているSIMカードの接触不良や故障も原因となり得ます。
もし長期間にわたって繋がらない場合は、物理的な故障を疑ってみてもいいかもしれません。
携帯電話会社の料金が未払いになっている
携帯電話の利用料金の支払いが滞ってしまうと、携帯電話会社からサービスの利用を停止されてしまいます。
利用停止になると、電話の発着信やデータ通信ができなくなるため、「電波の届かない」というアナウンスが流れることがあります。
これは相手のプライベートな問題なので、こちらからはどうすることもできません。
相手が料金を支払ってサービスが再開されるのを待つしか方法はなく、他の連絡手段を試すのが賢明です。
自分側に原因がある場合の4つの対処法
「誰にかけても繋がらない…」という時は、自分側のスマートフォンに原因がある可能性が高いです。
でも、焦る必要はありません。
多くの場合、故障ではなく、簡単な設定の見直しや操作で解決できます。
これから紹介する4つの対処法を順番に試してみてください。
意外とあっさり問題が解決して、すぐに電話をかけられるようになるかもしれませんよ。
一つずつチェックしていきましょう。
自分のスマホの電波状況を改善する
まずは、今いる場所の電波状況を見直してみましょう。
建物の中にいるなら窓際に移動したり、一度屋外に出てみたりするだけで、アンテナの表示が改善されることがあります。
また、スマートフォンは長時間使い続けていると、一時的に動作が不安定になることもあります。
そんな時は、一度スマホの電源をオフにして、少し待ってから再度電源を入れる「再起動」を試してみてください。
これだけで電波を正常に掴むようになることは非常に多いです。
機内モードやおやすみモードの設定を見直す
自分ではそんなつもりがなくても、何かの拍子に「機内モード」をオンにしてしまっていることがあります。
画面を上からスワイプして出てくるコントロールセンター(クイック設定パネル)で、飛行機のマークがオンになっていないか確認しましょう。
また、iPhoneの「集中モード」やAndroidの「おやすみモード」なども、設定によっては電話の着信を制限してしまいます。
これらの設定が知らないうちに有効になっていないか、設定アプリから一度確認してみることをおすすめします。
SIMカードの接触不良を直す手順
まれに、スマートフォン内部のSIMカードがうまく認識されず、通信ができなくなっていることがあります。
これを解消するために、一度SIMカードを抜き差ししてみるのも有効な方法です。
まず、スマホの電源を必ずオフにしてください。
次に、スマホ購入時に付属していたSIMピンを使って、本体側面にある小さな穴を押し、SIMトレイを取り出します。
SIMカードを乾いた柔らかい布で優しく拭き、元の位置に戻してから再度電源を入れてみましょう。
それでも繋がらない場合はスマホの故障を疑う
これまで紹介した全ての対処法を試しても全く状況が改善しない場合は、残念ながらスマートフォン本体、あるいはSIMカードが故障している可能性が考えられます。
特に、スマホを最近落としたり、水に濡らしたりした覚えがある場合は、その可能性が高まります。
自分ではこれ以上どうすることもできないので、契約している携帯電話会社のショップに持ち込むか、スマートフォンの修理専門店に相談してみましょう。
着信拒否されている可能性とアナウンスの種類
電話が繋がらないと、真っ先に「もしかして着信拒否された?」と不安に思う方も多いかもしれません。
確かにその可能性はゼロではありませんが、実際には他の原因であることのほうが多いです。
しかし、不安を解消するためにも、着信拒否の場合にどのようなアナウンスが流れるのかを知っておくことは大切です。
ここでは、着信拒否の可能性と、キャリアごとのアナウンスの違いについて解説します。
着信拒否で「電波の届かない」と流れることはある?
結論から言うと、着信拒否の設定で「おかけになった電話は電波の届かない〜」というアナウンスが流れる可能性は、あまり高くありません。
多くのキャリアでは、着信拒否を設定すると「プープープー」という話し中の音が流れたり、「お呼びしましたが、お出になりません」といった別のアナウンスが流れたりします。
ただし、特定のアプリを使ったり、スマートフォンの機種や設定によっては、着信を知らせずに留守電に繋がるなど、結果的にこのアナウンスに近い状態になることもあります。
キャリア別(docomo/au/SoftBank)の着信拒否アナウンス一覧
着信拒否された時に流れるアナウンスは、相手が利用している携帯電話会社(キャリア)によって異なります。
一般的なパターンを知っておくと、状況を判断する一つの目安になります。
| キャリア | 主な着信拒否アナウンス |
| docomo | 「おかけになった電話番号への通話は、お客様のご希望によりおつなぎできません。」 |
| au | 「おかけになった電話は、お客様のご都合によりおつなぎできません。」 |
| SoftBank | 「プー、プー、プー…」(話し中音)またはアナウンスなしで切れる。 |
| 楽天モバイル | 「プー、プー、プー…」(話し中音)または「この電話はお受けできません。」 |
※上記は一般的な例であり、設定によって異なる場合があります。
「話し中」や「留守電」になるケースとの違い
繋がらない時の状況には、他にも「話し中」や「すぐに留守電になる」といったケースがあります。
呼び出し音が鳴らずに「プープープー」という話し中の音が続く場合は、文字通り相手が誰かと通話中である可能性が最も高いです。
また、1回も呼び出し音が鳴らずにすぐに留守番電話に繋がる場合は、相手が意図的に着信を拒否している(設定による)、電源がオフ、あるいは電波の届かない場所にいる、といった複数の可能性が考えられます。
iPhone・Android別の設定確認とよくある質問
最後に、ご自身のスマートフォンがiPhoneかAndroidかによって、確認すべき設定の場所が少し異なります。
また、LINE電話など、通常の電話以外でのトラブルについても疑問に思うかもしれません。
ここでは、それぞれのOSに特化した設定の確認方法と、多くの人が気になるであろう質問についてお答えしていきます。
自分のスマホの設定をサッと確認できるよう、ぜひ参考にしてください。
iPhoneで確認すべき通信設定の項目は?
iPhoneユーザーの方は、まず「設定」アプリを開いて以下の項目をチェックしてみましょう。
一番上にある「機内モード」がオフになっているか確認します。
次に、「モバイル通信」をタップし、これがオンになっているかを見てください。
また、意外と見落としがちなのが「集中モード」です。
「設定」の中にある「集中モード」を開き、「おやすみモード」などが意図せずオンになっていないかを確認することが大切です。
Androidで確認すべき通信設定の場所はどこ?
Androidユーザーの方は、機種によって多少名称が異なりますが、基本的な確認項目は同じです。
画面を上から下にスワイプして表示される「クイック設定パネル」で、「機内モード」がオフになっていることを確認しましょう。
次に「設定」アプリを開き、「ネットワークとインターネット」や「接続」といった項目から「モバイルネットワーク」が有効になっているかを確認します。
また、「通知」や「デジタルウェルビーイング」といった設定の中に、「通知のミュート」や「おやすみ時間モード」などがないかもチェックしてみてください。
LINE電話が繋がらない場合も同じ原因?
LINE電話が繋がらない場合は、少し原因が異なります。
通常の電話は携帯電話会社の「電話回線」を使いますが、LINE電話は「インターネット回線」を使っているのです。
そのため、Wi-Fiやモバイルデータ通信が不安定だと繋がりません。
電波のアンテナは立っていても、通信速度が遅かったり、通信制限にかかっていたりすると、LINE電話はうまく機能しないことがあります。
もちろん、相手や自分が機内モードに設定している場合は、どちらの電話も繋がりません。
おかけになった電話は電波の届かない場合の原因と対処法まとめ
- 「おかけになった電話は電波の届かない」アナウンスの原因は、相手側にも自分側にもあり得ます。
- 一番に疑うべきは、相手もしくは自分が圏外やサービスエリア外にいる可能性です。
- 相手が意図的に機内モードに設定している場合も、このアナウンスが流れます。
- 単純な充電切れでスマートフォンの電源が入っていないことも、よくある原因の一つです。
- 着信拒否されている可能性は低く、キャリアごとに専用のアナウンスが流れることが多いです。
- docomoやauでは、着信拒否時に専用のアナウンスが流れるため判別しやすいでしょう。
- 原因を切り分けるには、まず自分の電波状況を確認し、別の人に電話をかけてみるのが有効です。
- 自分側に原因がある場合、スマホの再起動や機内モードのオンオフで改善することがあります。
- iPhoneの場合は「設定」から「機内モード」「モバイル通信」「集中モード」を確認しましょう。
- Androidの場合は「クイック設定パネル」や「設定」から同様の項目をチェックします。
- 相手側の料金未払いや、スマートフォン本体・SIMカードの故障といった可能性も考えられます。
- LINE電話が繋がらないのは、主にWi-Fiやモバイルデータ通信といったインターネット回線の問題です。
- 色々試しても繋がらない場合は、時間をおいてかけ直すか、スマホの故障を疑いショップに相談してみてください。
