LINEを使っていないのに、iPhoneの共有画面に見知らぬ人や昔の知り合いが出てきて、ドキッとした経験はありませんか。
この現象は、LINEだけの問題ではなく、主にiPhoneの「Siriの提案」機能や、連絡先との同期が原因で起こります。
あなたが直接LINEでやり取りしていなくても、iPhoneがあなたの過去の行動や連絡先情報から「この人に共有するかも?」と予測して候補を表示しているのです。
この記事では、なぜLINEをしていないのに共有画面に人が出てくるのか、その詳しい仕組みと、すぐに試せる非表示設定の方法を分かりやすく解説します。
この記事を読むと分かること
- LINEの共有に表示される人が決まる基準
- LINEをしていない人が共有に出てくる5つの原因
- iPhoneで共有候補の人を非表示にする具体的な設定手順
- ブロックした相手が共有画面に出続ける理由と対処法
- Androidスマホでの共有候補の管理方法
- LINE共有に関する「バレる?」「通知は?」といった疑問の答え
lineしてないのに共有に出てくるのはなぜ?考えられる5つの原因
LINEで全くやり取りがないのに、共有画面に人が出てくると「どうして?」と不思議に思いますよね。
実は、この候補リストはLINEアプリが作っているわけではなく、iPhoneの機能が大きく関係しています。
Siriがあなたの行動を学習して「提案」してきたり、連絡先に入っている情報が自動で反映されたりすることが主な理由です。
ここでは、考えられる5つの原因を一つずつ詳しく見ていきましょう。
共有画面に表示される人の基準とは?
共有画面に表示される人の基準は、あなたが「次に連絡を取りそうな人」をiPhoneが予測した結果です。
この予測は、単一のアプリの利用履歴だけを見ているわけではありません。
メッセージ、メール、LINE、電話など、様々なアプリでのやり取りの頻度や新しさを総合的に判断しています。
そのため、最近よく連絡を取る人が上位に表示されやすい傾向があります。
また、特定の相手と写真を共有したり、カレンダーの予定を共有したりといった行動も、予測の精度を上げるために利用されているんですよ。
原因1:Siriの「提案」機能が影響している
共有画面に表示される候補の多くは、Siriの「提案」機能によるものです。
Siriは、あなたが普段どのアプリで誰とよくコミュニケーションを取るかを学習しています。
例えば、あなたが毎日AさんとLINEで会話していると、Siriは「このユーザーはAさんとよく連絡を取る」と判断します。
そして、あなたが何かを共有しようとした時に「Aさんに送る可能性が高い」と予測し、共有候補の先頭に表示してくれるのです。
これは、LINEだけでなく、メッセージアプリやメールなど、他のコミュニケーションアプリでのやり取りも学習の対象になっています。
原因2:iPhoneの連絡先とLINEが同期している
iPhoneの連絡先アプリに登録している情報が、LINEの共有候補に影響を与えることがあります。
たとえLINEでは友だちになっていなくても、連絡先に電話番号やメールアドレスが登録されているだけで、共有候補として表示される場合があるのです。
これは、iPhoneが連絡先情報を様々なアプリと連携させているために起こります。
昔の知人や、一度名刺交換しただけの人など、今は全く連絡を取っていない人が表示されるのは、このケースが考えられます。
もし心当たりのない人が表示されるなら、一度連絡先アプリを見直してみるのも良いかもしれませんね。
原因3:過去にメッセージやファイルをやり取りした履歴
過去に一度でも何らかのやり取りをした相手は、共有候補に残りやすい傾向があります。
それはLINEでのトークに限った話ではありません。
例えば、iMessageで短いメッセージを送った、メールでファイルを送信した、といった過去の履歴もiPhoneは記憶しています。
その履歴をもとに「この人とは以前やり取りがあった」と判断し、共有の候補として表示することがあるのです。
もう何年も連絡を取っていないのに表示される場合は、忘れていた過去のやり取りが原因かもしれません。
原因4:AirDropで共有した相手が表示される
AirDropを使って写真やファイルを共有した相手も、共有候補に表示されることがあります。
AirDropはAppleデバイス同士で簡単にデータを送受信できる便利な機能ですよね。
この機能で一度でもやり取りをすると、iPhoneはその相手を「共有する可能性のある相手」として認識します。
そのため、LINEではつながっていなくても、AirDropでデータを共有したことがあるという理由だけで、共有シートに出てくることがあるのです。
特に近くにいる人と一時的にファイルを交換した場合など、後から「この人誰だっけ?」となる原因の一つになります。
原因5:LINE以外のアプリでのやり取りが反映されている
LINEの共有候補は、LINE以外のアプリでのコミュニケーションも反映しています。
例えば、Facebookのメッセンジャーや、Instagramのダイレクトメッセージ、Skypeなど、iPhoneにインストールされている他のSNSアプリでのやり取りも対象です。
iPhoneは、あなたがどのアプリを使って誰と頻繁に連絡を取っているかを総合的に見て、共有相手を提案してきます。
そのため、「この人とはLINEで話したことないのに」と思っても、他のSNSでつながりがあり、そこでやり取りをしていれば、共有候補に表示される可能性があるのです。
lineしてないのに共有に出てくる人を非表示にするiPhoneでの設定方法
共有画面に出てくる人を自分でコントロールしたい、と思うのは自然なことです。
実は、簡単な設定変更で、特定の候補を非表示にすることができます。
主な方法は、Siriの提案機能をオフにしたり、共有候補に出てきた人を直接「提案しない」と設定したりすることです。
これらの設定は数分で完了するので、気になる人が表示されている場合はぜひ試してみてください。
ここでは、具体的な設定手順を分かりやすく解説していきます。
Siriからの提案をオフにする具体的な手順
共有候補の表示を根本的に止めたい場合、Siriからの提案自体をオフにするのが最も効果的です。
この設定を行うと、共有時だけでなく、アプリの検索時などにもSiriの提案が表示されなくなります。
手順は以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「Siriと検索」をタップします。
- 「SIRIからの提案」という項目の中にある「共有時の提案」を探します。
- 「共有時の提案」の右側にあるスイッチをタップしてオフ(白色)にします。
これだけで、共有画面にSiriが予測した候補が表示されなくなります。
共有シートから特定の連絡先を「提案しない」にする方法
候補をすべて消すのではなく、特定の人物だけを非表示にしたい場合もありますよね。
その場合は、共有画面から直接設定するのが簡単です。
まず、写真アプリなどで何かを共有しようとして、共有画面(共有シート)を表示させます。
すると、LINEやメッセージのアイコンと一緒に、人のアイコンが並んで表示されます。
その中から非表示にしたい人を見つけたら、その人のアイコンを長押ししてください。
メニューが表示されるので、その中から「提案を減らす」をタップします。
これだけで、その人が共有候補に表示されにくくなります。
連絡先アプリから不要な人を削除して表示させない
共有候補に表示される原因の一つが、iPhoneの連絡先情報であることはお伝えした通りです。
もし、今後全く連絡を取る可能性がない人の情報が連絡先に残っているなら、削除してしまうのが確実な方法です。
連絡先アプリを開いて、不要な連絡先を探し、削除しましょう。
これを機に、連絡先リストを整理してみるのも良いかもしれません。
ただし、仕事関係の連絡先など、後で必要になる可能性のある情報は間違って消さないように注意してくださいね。
特定のアプリの情報をSiriの提案に反映させない設定
LINEのやり取りだけをSiriの提案に反映させたくない、という場合は、アプリごとに設定を変えることができます。
この方法なら、メッセージアプリなど他のコミュニケーションは提案に残しつつ、LINEの情報だけを対象外にできます。
設定方法は以下の通りです。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 画面を下にスクロールして、「LINE」アプリを探してタップします。
- 「Siriと検索」という項目をタップしてください。
- 「このアプリケーションから学習」というスイッチをオフにします。
これで、SiriはあなたのLINEでの活動を学習しなくなるため、共有候補の精度に影響を与えなくなります。
知らない人がLINEの共有に出てくる仕組み
友だちリストにいない、まったく知らない人が共有候補に出てくると、少し怖い気持ちになりますよね。
これは、あなたが直接的な友だちとして認識していなくても、iPhoneが何らかの形で「接点があった」と判断した場合に起こります。
例えば、あなたの連絡先にその人の情報が入っていたり、過去に同じLINEグループに参加していたり、といったケースが考えられます。
ここでは、そういった「知らない人」が表示されてしまう具体的な仕組みについて解説します。
友だちではないが連絡先を知っていると表示される
LINE上では友だち追加をしていなくても、あなたのiPhoneの連絡先に相手の電話番号やメールアドレスが登録されていると、共有候補に表示されることがあります。
iPhoneは、連絡先アプリに保存されている情報を元に、「この人は知り合いかもしれない」と判断するからです。
例えば、昔の職場の同僚や、一度だけ会った取引先の人など、連絡先だけ交換してそのままになっているケースがこれにあたります。
知らない名前が表示されて驚いた時は、まず自分の連絡先アプリにその人が登録されていないか確認してみると良いでしょう。
グループトークで一緒だった人が候補に出る場合
過去に同じLINEグループに参加していたメンバーも、共有候補に表示されることがあります。
グループ内で直接会話をしていなくても、同じ空間にいたというだけで、iPhoneやLINEが「関連性のあるユーザー」として認識する場合があるのです。
特に、期間限定のイベントやプロジェクトで一時的に作られたグループに参加していた場合、グループが解散した後もその時のメンバーが候補として残り続けることがあります。
友だちリストにはいないはずなのに見覚えのある名前が出てきたら、過去のグループトークが原因かもしれません。
一度でもやり取りしたアカウントは残りやすい
たとえ短いやり取りであっても、一度でもコミュニケーションを取った相手は、iPhoneの記憶に残りやすいです。
これはLINEのトークに限りません。
例えば、お店の予約で一度だけショートメッセージを送った、フリマアプリで取引相手と一度だけメッセージを交換した、といった場合も含まれます。
iPhoneはこれらの行動を「ユーザー間のつながり」として学習します。
そのため、あなた自身は忘れてしまっているような些細なやり取りが原因で、相手が共有候補に表示され続けることがあるのです。
ブロックした相手が共有画面に表示され続ける理由
LINEでブロックしたはずの相手が共有画面に出てくると、不快な気持ちになりますし「ブロックできていないの?」と不安になりますよね。
安心してください、LINEでのブロックは正常に機能しています。
この現象が起こるのは、LINEのブロック機能と、iPhoneの共有候補を表示する機能が、それぞれ独立して動いているためです。
つまり、LINEで相手を遮断しても、iPhone側にはその情報が伝わらないのです。
ここでは、その仕組みと、完全に表示させないための対処法について解説します。
LINEのブロックとiPhoneの共有候補は連携していない
最も重要なポイントは、LINEのブロック機能とiPhoneの共有候補機能が連携していない、ということです。
LINEで誰かをブロックすると、その相手からのメッセージや通話は届かなくなり、あなたの投稿も相手には見えなくなります。
しかし、この「ブロック」という情報は、あくまでLINEアプリ内での設定です。
一方、共有候補を表示しているのはiPhoneのOS(iOS)です。
iPhoneは、あなたが過去にその相手と連絡を取っていた履歴などから候補を表示しているため、LINEでブロックしたかどうかは関知しないのです。
ブロック後も連絡先にデータが残っている場合
ブロックした相手の連絡先情報(電話番号やメールアドレス)が、あなたのiPhoneの連絡先アプリに残っている場合、それが原因で共有候補に表示され続けることがあります。
前述の通り、iPhoneは連絡先アプリの情報も参考にして候補を提案します。
LINEでブロックしても、iPhoneの連絡先からデータを削除しない限り、iPhoneは「知り合い」として認識し続けてしまうのです。
もしブロックした相手を共有候補からも消したいのであれば、連絡先アプリからもその人の情報を削除することをおすすめします。
ブロックした相手を完全に表示させない最終手段
ブロックした相手を共有画面から完全に消し去りたい場合、いくつかの方法を組み合わせるのが最も効果的です。
まず、共有画面にその人が出てきたら、アイコンを長押しして「提案を減らす」を選択します。
次に、iPhoneの連絡先アプリを開き、その人の連絡先データを完全に削除してください。
そして最後に、念のためSiriの学習機能からも影響を排除します。「設定」→「Siriと検索」→「共有時の提案」をオフにする、またはLINEアプリをSiriの学習対象から外す設定を行いましょう。
これらの対策をすべて行えば、不快な相手が共有候補に表示されることはほぼなくなるはずです。
Androidスマホで共有候補を管理する方法
ここまで主にiPhoneでの対処法を解説してきましたが、Androidのスマホをお使いの方も、同じような経験があるかもしれません。
Androidの場合、この共有候補機能は「ダイレクトシェア」と呼ばれています。
仕組みはiPhoneのSiriの提案と似ており、よく連絡を取る相手やアプリを予測して、共有メニューの上位に表示してくれる機能です。
もちろん、このダイレクトシェアの候補も自分で管理したり、非表示にしたりすることが可能です。
ここでは、Androidスマホでの設定方法について解説します。
ダイレクトシェアに出てくる人を非表示にする設定
Androidのダイレクトシェアに表示される特定の人物を非表示にしたい場合、iPhoneと同じように、共有メニューから直接設定できます。
まず、何かしらのファイルや写真を共有しようとして、共有メニューを開きます。
ダイレクトシェアの候補として表示されている人のアイコンを長押ししてください。
すると、いくつかのオプションが表示されるので、その中から「すべての〇〇(アプリ名)の候補を非表示」のような項目を選択します。
機種やAndroidのバージョンによって文言は多少異なりますが、基本的にはこの操作で特定の候補を消すことが可能です。
特定のアプリをダイレクトシェアに表示させない手順
特定のアプリ自体をダイレクトシェアの候補から外したい、という場合の設定方法です。
例えば、「LINEの連絡先はダイレクトシェアに表示させたくない」といった場合に有効です。
Androidの「設定」メニューからこの変更は行えませんが、ダイレクトシェアの候補を長押しした際のメニューで、そのアプリからの候補をすべて非表示にする選択肢が表示されることが多いです。
また、より高度な設定として、システムのUIチューナーなどを使ってダイレクトシェア機能自体を無効化する方法もありますが、少し専門的な操作が必要になる場合があります。
LINE共有に関するよくある質問と答え
ここまで、共有候補の仕組みや非表示にする方法について解説してきました。
しかし、実際に共有機能を使うとなると、「これを押したら相手に通知が行くの?」「友だちじゃない人に送ったらバレる?」など、まだ細かい疑問が残っているかもしれませんね。
ここでは、LINEの共有機能に関してよく寄せられる質問とその答えを、Q&A形式で分かりやすくまとめました。
安心して共有機能を使えるように、ぜひ参考にしてください。
共有で出てくる順番は何で決まる?
共有で出てくる人の順番は、主に「やり取りの頻度」と「新しさ」で決まります。
つまり、あなたが最近、そして頻繁にコミュニケーションを取っている相手ほど、上位に表示されやすくなっています。
これは、iPhoneやAndroidのシステムが、あなたの行動パターンを学習し、「次にあなたが連絡を取りそうな人」を予測しているためです。
LINEのトークだけでなく、メッセージアプリや他のSNSでのやり取りも総合的に判断されています。
そのため、順番は固定的ではなく、あなたの日々のコミュニケーションによって常に変動します。
友だち以外の人に共有したらバレる?
もし間違えて友だち以外の人に共有してしまった場合、相手にバレる可能性があります。
共有するということは、相手にその写真やリンクなどをLINEのトークとして送信するということです。
相手があなたをブロックしていなければ、知らない人から突然メッセージが届く形になります。
相手はあなたのプロフィール情報(名前やアイコン写真)を見ることができるため、誰から送られてきたのか分かります。
操作ミスには十分注意し、送る相手をしっかり確認してから共有ボタンを押すようにしましょう。
共有しても相手に通知はいかない?
共有操作をすると、相手には通常のLINEメッセージと同じように通知が届きます。
あなたが何かを「共有」する行為は、実質的に「相手とのトークルームにコンテンツを送信する」行為と同じだからです。
相手がスマホの通知設定をオンにしていれば、ロック画面やホーム画面に「〇〇(あなたの名前)からメッセージです」といった内容の通知が表示されます。
そのため、「通知なしでこっそり送る」といったことはできません。
共有機能を使う際は、相手にメッセージが送られるということを意識しておくことが大切です。
lineしてないのに共有に出てくる現象のまとめ
- LINEをしていないのに共有に出てくるのはiPhoneの「Siriの提案」が主な原因です。
- 共有画面の候補は、やり取りの頻度や新しさで決まります。
- iPhoneの連絡先とLINEが同期していると、友だち以外も表示されます。
- 過去に一度でもメッセージやファイルをやり取りした履歴が影響します。
- AirDropで共有した相手も候補に表示されることがあります。
- LINE以外のSNSアプリでのやり取りも、候補の選定に反映されます。
- Siriの提案をオフにすると、共有候補の表示を止められます。
- 共有画面でアイコンを長押しすれば、特定の人を非表示に設定可能です。
- 不要な連絡先を削除すると、共有候補からも消える場合があります。
- LINEで相手をブロックしても、iPhoneの共有候補からは消えません。
- ブロックした相手を消すには、連絡先の削除や「提案を減らす」設定が必要です。
- Androidでは「ダイレクトシェア」という機能が同様の役割を担っています。
- 共有操作をすると、相手には通常のLINEメッセージとして通知が届きます。
- 友だち以外の人に共有すると、相手にバレるので注意が必要です。
