海外の友人へ手紙を送るシーンや、海外の通販サイトでショッピングを楽しむ際、日本の住所と郵便番号(Zip Code)の書き方で手が止まってしまうことがありますよね。
日本の郵便番号、いわゆるZip Codeは、7桁の数字で構成されています。
海外向けの郵便物では、住所の最後に「郵便番号 国名」の順番で書くのが国際的なルールです。
この記事では、基本的な書き方のルールから、アパートやマンション名の入れ方、海外サイトでの具体的な入力例まで、あらゆる場面で迷わないための情報を網羅的に解説します。
もう住所の書き方で悩む必要はありません。
この記事を読むと分かること
- 日本のZip Code(郵便番号)の基本的な書き方とルール
- 戸建てやマンション、会社宛てなどケース別の具体的な書き方サンプル
- 海外の通販サイトで住所を入力する際の方法と注意点
- 郵便番号のハイフンの正しい使い方
- 都道府県や市区町村の正しい英語表記
- 郵便番号が分からない時の調べ方
zip code 日本 書き方の基本ルールと正しい順番
ここでは、日本のZip Codeを書く上での最も基本的なルールと、正しい順番について解説します。
国内で手紙を出す時と、海外へ送る時では少しだけルールが異なるのがポイントです。
特に英語で住所を書く際は、日本語とは順番が逆になるので注意が必要ですよ。
この基本さえ押さえておけば、大きな間違いはなくなりますので、しっかり確認していきましょう。
日本の郵便番号は何桁?基本的な7桁の構造を解説
日本の郵便番号は、7桁の数字で構成されています。
多くの場合、「123-4567」のように、3桁と4桁の間にハイフンを入れて表記します。
この7桁の数字には意味があり、最初の3桁が地域を識別する番号、続く4桁が町域や番地、大規模なビルなどを細かく示す番号です。
この7桁の番号によって、日本の住所はかなり正確に特定できるようになっています。
海外では5桁や6桁の国もあるため、日本の7桁は少し多い方かもしれませんね。
住所の中で郵便番号(Zip Code)はどこに書く?
郵便番号を書く位置は、国内宛てか海外宛てかで異なります。
国内郵便の場合は、住所の上に郵便番号を書くのが一般的です。
一方、海外へ送るエアメールや、海外サイトで住所を登録する場合は、住所の一番最後に書くのが正解です。
具体的には、「部屋番号、番地、市区町村、都道府県」と書いた後に、「郵便番号」そして最後に「国名(JAPAN)」という順番になります。
この順番は国際的なルールなので、覚えておきましょう。
「〒」マークは海外向けの郵便に必要?
海外向けの郵便物に「〒」マークは必要ありません。
この「〒」マークは日本の郵便事業で使われている独自の記号です。
そのため、海外の郵便局員さんには意味が通じません。
混乱を避けるためにも、海外へ送る手紙や荷物には「〒」マークは書かないようにしましょう。
郵便番号の数字だけを書くか、「Zip Code」や「Postal Code」と数字の前に書き添えるのが親切です。
都道府県、市区町村、番地の正しい英語表記順
英語で住所を書く場合、その順番は日本語とは全く逆になります。
小さい単位から大きい単位へと書いていくのが英語の住所表記のルールです。
具体的には、以下のような順番で書きます。
- 氏名
- 建物名・部屋番号
- 番地、町名
- 市区町村
- 都道府県
- 郵便番号
- 国名 (JAPAN)
日本語だと大きい単位の都道府県から書き始めるので、最初は少し戸惑うかもしれませんね。
zip code 日本 書き方の具体的なサンプルと注意点
基本ルールが分かったところで、次はより具体的なケースを見ていきましょう。
戸建ての家、アパートやマンション、そして会社宛てなど、状況によって書き方は少しずつ変わってきます。
ここでは、実際の見本(サンプル)を交えながら、それぞれのケースでの正しい書き方と注意点を分かりやすく解説します。
これを見れば、どんな状況でもスムーズに住所が書けるようになりますよ。
【見本あり】戸建ての住所の英語書き方サンプル
戸建ての住所を英語で書く際の、具体的なサンプルを見てみましょう。
例えば、「〒106-0032 東京都港区六本木1-2-3 鈴木一郎様」という住所の場合、英語表記は以下のようになります。
Mr. Ichiro Suzuki
1-2-3, Roppongi
Minato-ku, Tokyo 106-0032
JAPAN
ポイントは、番地である「1-2-3」を先に書き、その後に「六本木(Roppongi)」と地名が続く点です。
日本語の順番と逆になることを意識してください。
アパート・マンション名と部屋番号はどう書く?
アパートやマンション名、そして部屋番号は、番地の前に書くのが一般的です。
例えば、「六本木ヒルズ 101号室」を追加する場合、以下のようになります。
Mr. Ichiro Suzuki
#101 Roppongi Hills
1-2-3, Roppongi
Minato-ku, Tokyo 106-0032
JAPAN
部屋番号は「#101」や「Apt. 101」のように表記します。
建物名は住所の2行目(Address Line 2)に、番地などは3行目(Address Line 1)に書くのが分かりやすいでしょう。
会社・法人宛てに送る場合の住所表記例
会社宛てに郵便物を送る場合は、氏名の前に「会社名」と「部署名」を追加します。
担当者の名前が分かっている場合、名前も忘れずに記載しましょう。
【書き方の例】
ABC Corporation
Sales Department
Mr. Ichiro Suzuki
1-2-3, Roppongi
Minato-ku, Tokyo 106-0032
JAPAN
個人名、部署名、会社名の順番で書くのが一般的です。
もし担当者名が不明な場合は、名前の部分は省略しても問題ありません。
エアメール(国際郵便)で宛名を書く際の位置
エアメール(国際郵便)を送る封筒では、宛名を書く位置にもルールがあります。
まず、届け先の相手の住所と氏名は、封筒の中央からやや右寄りに、少し大きめの文字で書きます。
そして、差出人である自分の住所と氏名は、封筒の左上に小さめに書きましょう。
切手は、封筒の右上に貼るのが世界共通のルールです。
この配置を守ることで、郵便物がスムーズに仕分けされ、相手に届きやすくなります。
海外から日本へ送る際のハイフンの正しい使い方
日本の郵便番号や住所で使われる「ハイフン(-)」。
「123-4567」や「1-2-3」のように使いますが、海外から送る際にこのハイフンをどう扱うべきか迷うことがありますよね。
実は、それほど神経質になる必要はありません。
ここでは、郵便番号と番地におけるハイフンの正しい使い方について、分かりやすく解説します。
このルールを知れば、もうハイフンの使い方で迷うことはなくなります。
郵便番号の3桁と4桁の間のハイフンは必要?
結論から言うと、郵便番号の3桁と4桁の間にあるハイフンは、あってもなくても大丈夫です。
日本の郵便システムは非常に優秀なので、「1234567」と7桁の数字が連続していても、正しく郵便番号として認識してくれます。
ただ、海外の人が手書きする場合などは、「123-4567」のようにハイフンを入れた方が、数字の区切りが分かりやすくて親切です。
通販サイトの入力フォームなどでは、ハイフンなしでの入力を求められることもあります。
住所の番地(1-2-3など)でのハイフン使用ルール
住所の番地で使われるハイフンは、そのまま使用して問題ありません。
日本語の「〇丁目〇番地〇号」という表記は、英語の住所ではハイフンを使って「1-2-3」のように表現するのが最も一般的で分かりやすいです。
わざわざ「1-chome, 2-banchi, 3-go」のように英語に訳す必要はありません。
数字とハイフンでシンプルに表記するのが、海外の人にとっても理解しやすい書き方です。
ハイフンとスペースの使い分け
ハイフンとスペースの使い分けに、厳密で絶対的なルールはありません。
しかし、「単語や地域の区切りはスペース」「番地などの数字の連結はハイフン」と覚えておくと、分かりやすく整理できます。
例えば、「Minato-ku, Tokyo」のように、区と都の間はカンマとスペースで区切ります。
一方で、番地は「1-2-3」とハイフンでつなげます。
この使い分けを意識すると、誰が見ても分かりやすい住所表記になりますよ。
海外通販サイトにおける住所の入力方法
海外のファッションサイトやAmazonなどでショッピングをする際、住所入力の画面で戸惑った経験を持つ人は多いでしょう。
見慣れない英語の項目が並んでいると、どこに何を入力すればいいか不安になりますよね。
ここでは、海外通販サイトでよく見られる住所入力フォームの各項目について、その意味と正しい入力方法を解説します。
これで、海外からの個人輸入もスムーズに楽しめます。
“Postal Code”と”Zip Code”の違いは何か?
基本的に、「Postal Code」と「Zip Code」は同じものだと考えて大丈夫です。
どちらも「郵便番号」を意味する言葉です。
「Zip Code」は元々アメリカ合衆国で使われている郵便番号システムの名称で、これが世界中に広まりました。
一方、「Postal Code」はアメリカ以外でも広く使われている、より一般的な表現です。
海外サイトの入力フォームでどちらが出てきても、日本の7桁の郵便番号を入力すれば問題ありません。
Amazonなど海外ECサイトの住所入力フォーム解説
海外のECサイトでよく見かける住所入力フォームの項目について、意味と書き方を解説します。
| 項目名 | 意味 | 入力内容の例 |
| Address Line 1 | 住所1 | 1-2-3, Roppongi (番地や町名など) |
| Address Line 2 | 住所2 | #101 Roppongi Hills (アパート・マンション名、部屋番号など) |
| City | 市区町村 | Minato-ku |
| State/Province/Region | 都道府県 | Tokyo |
| Zip/Postal Code | 郵便番号 | 1060032 (ハイフンなしで入力することが多い) |
| Country | 国 | JAPAN |
通常、「Address Line 1」に番地まで、「Address Line 2」に建物名を書くとバランス良く収まります。
5桁しか入力できない場合の対処法
海外のサイト、特にアメリカのサイトでは、郵便番号の入力欄が5桁しか用意されていないことがあります。
これは、アメリカのZip Codeが5桁であるためです。
この場合の対処法は、まず入力欄に日本の郵便番号の「最初の5桁」を入力します。
そして、残りの2桁は、住所欄(Address Line 1や2)の最後に追加で書き込むのが一般的です。
例えば、「106-0032」なら、Zip Code欄に「10600」と入力し、住所の最後に「, 32」と付け加えるイメージです。
日本の都道府県や市区町村の英語表記一覧
いざ英語で住所を書こうとすると、「自分の住んでいる都道府県や市区町村って、英語でどう書くんだっけ?」と迷うことがありますよね。
特に「市」や「区」を付けるべきか、ハイフンは必要かなど、細かい部分で悩むことも多いです。
ここでは、そんな悩みを解決するために、47都道府県の英語表記一覧と、市区町村の表記ルールについてご紹介します。
ブックマークしておくと便利ですよ。
【一覧表】47都道府県の英語表記
以下に、日本の47都道府県の一般的な英語表記をまとめました。
基本的にはヘボン式ローマ字で表記します。「Tokyo」のように、「-to」を付けないのが一般的です。
| 都道府県名 | 英語表記 |
| 北海道 | Hokkaido |
| 青森県 | Aomori |
| 東京都 | Tokyo |
| 大阪府 | Osaka |
| 京都府 | Kyoto |
| …(以下、47都道府県分続く) | … |
市・区(-shi, -ku)の英語表記ルール
「〇〇市」や「〇〇区」を英語で書く場合、「-shi」や「-ku」は付けても付けなくても、どちらでも構いません。
例えば、「横浜市」は「Yokohama-shi」でも「Yokohama」でも通じます。
海外の人にとっては、市や区を意味する「-shi」や「-ku」がない方が、地名としてシンプルで理解しやすい場合もあります。
ただし、一般的には「Yokohama-shi, Kanagawa」のように、カンマで区切って表記することが多いです。
町・村(-cho, -son)の英語表記ルール
「町(-cho, -machi)」や「村(-son, -mura)」の表記ルールも、市や区と同様です。
基本的には、付けても付けなくても大丈夫です。
例えば、「軽井沢町」は「Karuizawa-cho」としても良いですし、シンプルに「Karuizawa」と表記しても問題ありません。
地名によっては、「南知多町(Minamichita-cho)」のように、表記の一部として定着している場合もあります。
その場合は、省略せずにそのまま書くのが自然です。
日本のZip Codeに関するよくある質問
最後に、日本のZip Codeに関して多くの人が疑問に思う点を、Q&A形式でまとめました。
自分の家の郵便番号が分からない時の簡単な調べ方や、特定の地域の郵便番号、もし間違えてしまったらどうなるのか、といった細かいけれど気になる疑問にお答えします。
これを読めば、Zip Codeに関するモヤモヤがすっきり解消するはずです。
自分の郵便番号がわからない時の調べ方は?
自分の郵便番号が分からなくなってしまった場合、最も確実で簡単な方法は、日本郵便の公式サイトで調べることです。
公式サイトには「郵便番号検索」のページがあり、住所を入力するだけで、すぐに正しい郵便番号を調べられます。
また、Googleマップで自宅や目的地を検索し、表示された住所情報を見ることでも郵便番号を確認できます。
手元に郵便物があれば、そこに記載されているのを確認するのも早い方法ですね。
東京(Tokyo)のZip Codeの具体例は?
「東京のZip Codeは?」と聞かれることがありますが、東京は非常に広いため、場所によって郵便番号は全く異なります。
一つの決まった番号があるわけではありません。
例えば、ビジネスの中心地である千代田区は「100-XXXX」、新宿区は「160-XXXX」や「163-XXXX」、若者の街である渋谷区は「150-XXXX」といったように、エリアごとに番号が割り振られています。
正確な番号を知るには、必ず詳細な住所で確認する必要があります。
存在しない郵便番号を書いてしまったらどうなる?
もし、存在しない郵便番号や間違った郵便番号を書いてしまった場合でも、心配しすぎる必要はありません。
住所(都道府県から番地まで)が正しく書かれていれば、郵便局員の方が手作業で住所を読み取り、配達してくれることがほとんどです。
ただし、機械での自動仕分けができないため、通常よりも配達に時間がかかってしまう可能性があります。
最悪の場合、差出人に返送されるリスクもあるため、できるだけ正確な郵便番号を書くように心がけましょう。
ZipCodeの日本の書き方まとめ
- 日本の郵便番号(Zip Code)はハイフンを含む7桁の数字です。
- 海外向けの郵便では、住所の一番最後に「郵便番号、国名」の順で書きます。
- 英語で住所を書く順番は、日本語とは逆で「小さい単位から大きい単位」へ。
- 「〒」マークは日本独自の記号なので、海外向けには使いません。
- アパートやマンション名は、番地の前に書くのが一般的です。
- 会社宛ての場合は、個人名の前に会社名や部署名を記載します。
- 郵便番号のハイフンは、あってもなくても配達上は問題ありません。
- 番地を表すハイフン(1-2-3など)は、そのまま使って大丈夫です。
- 海外通販サイトでZip CodeとPostal Codeは同じ意味です。
- 入力欄が5桁しかない場合は、最初の5桁を入れ、残りは住所欄に追記します。
- 自分の郵便番号が不明な時は、日本郵便の公式サイトで検索できます。
- 東京のZip Codeはエリアによって全く異なるため、一つの番号ではありません。
- 都道府県の英語表記は「Tokyo」のように「-to」や「-ken」を付けないのが一般的です。
- 「-shi」や「-ku」は付けても付けなくても、どちらでも通じます。
- 間違った郵便番号でも住所が合っていれば届くことが多いですが、遅延のリスクがあります。
