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iCloudメールは使わないほうがいい?5つの理由とGmailへの移行法

iCloudメールは使わないほうがいい?5つの理由とGmailへの移行法

iCloudメールは、容量の少なさやApple製品以外での使い勝手の問題から「使わないほうがいい」と言われることがあります。

特に、無料で利用できるiCloudストレージは5GBしかなく、メールだけでなく写真やバックアップデータと共有するため、すぐに容量不足に陥りがちです。

また、迷惑メールフィルターの性能や、独自ドメインが使えない点など、ビジネス利用には不向きな側面も指摘されています。

しかし、Apple製品同士の連携のスムーズさなど、使い方によっては非常に便利なメールサービスであることも事実です。

この記事では、iCloudメールが「使わないほうがいい」と言われる具体的な理由から、メリット、そしてGmailなど他のサービスへの移行方法まで、あなたの疑問にまるっとお答えしていきます。

この記事を読むと分かること

  • iCloudメールが「使わないほうがいい」と言われる5つの理由
  • 実はあるiCloudメールのメリット
  • 容量不足や迷惑メールの具体的な解決策
  • 仕事で使うならGmailとiCloudメールのどちらが良いか
  • セキュリティを強化して安全に使うための設定方法
  • iCloudメールからGmailへ完全に引っ越すための全手順
目次

iCloudメールは使わないほうがいいと言われる5つの具体的な理由

iCloudメールに「使いにくい」「やめとけ」といった声があがるのには、いくつかの明確な理由が存在します。

特に多くのユーザーが不満を感じるのが、無料で使える容量の少なさです。

他にも、Apple製品を使っていない人にとっては操作性が悪かったり、迷惑メールに悩まされたりすることも。

ここでは、iCloudメールが敬遠されがちな5つの具体的な理由を、一つひとつ掘り下げて解説していきます。

ご自身の使い方と照らし合わせながら、本当に自分に合っているのか考えてみてくださいね。

無料で使えるストレージ容量が少ない

iCloudメールを使わないほうがいいと言われる最大の理由は、無料で使えるストレージ容量が5GBと非常に少ない点にあります。

この5GBという容量は、メールだけでなく、iPhoneやiPadの写真、動画、連絡先、アプリのデータ、そしてデバイスのバックアップデータ全てで共有されるものです。

そのため、意識せずに使っていると、あっという間に容量がいっぱいになってしまいます。

容量が上限に達すると、新しいメールが受信できなくなるだけでなく、デバイスのバックアップも取れなくなるなど、様々な問題が発生します。

追加のストレージは有料で購入できますが、無料で大容量のサービスを提供しているGmailなどと比較すると、大きなデメリットと感じる方が多いでしょう。

Apple製品以外での使い勝手の悪さ

iCloudメールは、iPhoneやMacなどApple製品同士で使うことを前提に設計されています。

そのため、WindowsのパソコンやAndroidのスマートフォンで利用しようとすると、使い勝手が悪いと感じる場面が多くなります。

例えば、WindowsでiCloudメールを使うには、専用のソフトをインストールするか、Webブラウザ経由でアクセスする必要があります。

しかし、GmailやOutlookのように、どのデバイスでも同じように快適に使えるわけではありません。

動作が少し遅かったり、一部機能が制限されたりすることもあります。

Apple製品で統一しているユーザーにとっては最高の環境ですが、様々なデバイスを併用する方にとっては、この点が大きなストレスになる可能性があるのです。

迷惑メール・スパムフィルターの性能

iCloudメールの迷惑メールフィルターは、Gmailなどと比較すると性能が十分でないという声がよく聞かれます。

本来なら迷惑メールフォルダに振り分けられるはずのスパムメールが、通常の受信ボックスに大量に届いてしまうことがあります。

毎日たくさんの迷惑メールを自分で削除するのは、かなりの手間とストレスになりますよね。

逆に、大切なメールが誤って迷惑メールとして判定されてしまうケースも報告されています。

重要な連絡を見逃す原因にもなりかねません。

もちろん、自分でフィルター設定を調整することも可能ですが、最初から高精度なフィルターが備わっている他のメールサービスと比べると、見劣りしてしまうのが現状です。

ビジネス利用に向かない独自ドメインの問題

仕事でメールを使う場合、信頼性を示すために会社名などが入った「独自ドメイン」のメールアドレスを使用することが一般的です。

しかし、iCloudメールでは、基本的にこの独自ドメインを設定してメールアドレスを作成することができません。

提供されるアドレスは「@icloud.com」に固定されてしまいます。

プライベートで利用する分には問題ありませんが、フリーランスの方や個人で事業をされている方がビジネスの連絡先として使うには、信頼性の面で少し不安が残ります。

有料プランのiCloud+ではカスタムメールドメイン機能も提供されていますが、設定の手間などを考えると、最初からビジネス利用を想定しているGmailなどを使った方がスムーズでしょう。

Apple IDと完全に紐づいている危険性

iCloudメールアドレスは、Appleのサービスを利用するために必須の「Apple ID」と完全に一体化しています。

これは便利な反面、セキュリティ上のリスクもはらんでいます。

万が一、フィッシング詐欺などでiCloudメールのパスワードが漏洩してしまった場合、それはApple IDのパスワードが漏れたことと同じ意味になります。

第三者にApple IDでサインインされると、メールを盗み見られるだけでなく、写真や連絡先などの個人情報にアクセスされたり、App Storeで勝手に買い物をされたりする危険性があります。

もちろん、2ファクタ認証などでセキュリティを強化することはできますが、全てのサービスが1つのIDとパスワードに依存している構造は、リスクが集中しやすいと言えるでしょう。

iCloudメールは使わないほうがいいというのは本当?メリットも解説

ここまでiCloudメールのデメリットを中心に見てきましたが、もちろん良いところもたくさんあります。

特に、普段からiPhoneやMacBookを使っている方にとっては、他のメールサービスにはない魅力的なメリットを実感できるはずです。

「使わないほうがいい」という意見は、あくまで特定の使い方をした場合の話。

ここでは、iCloudメールを使い続けるメリットを具体的に紹介します。

デメリットと比較して、自分にとってどちらが上回るか判断する材料にしてくださいね。

iCloudメールを使い続けるメリットは?

iCloudメールを使い続ける最大のメリットは、やはりApple製品との圧倒的な連携のしやすさです。

iPhoneで受信したメールの続きを、MacBookやiPadでシームレスに書くことができます。

設定も非常に簡単で、Apple IDでサインインするだけで、特別な設定をしなくてもすぐにメールが使えるようになります。

また、広告が表示されないのも嬉しいポイントです。

Gmailなどの無料サービスでは、受信トレイに広告が表示されることがありますが、iCloudメールはすっきりとしていて、メールの確認に集中できます。

シンプルで直感的に操作できるデザインも、多くのユーザーに愛されている理由の一つです。

Appleエコシステム内でのシームレスな連携

「Appleエコシステム」とは、iPhone、iPad、Mac、Apple WatchといったApple製品群が、まるで一つの生き物のように連携して機能する環境のことを指します。

iCloudメールは、このエコシステムの中心的な役割を担っています。

例えば、iPhoneで受け取った航空券の予約メールを、iCloudメールが自動で認識し、カレンダーアプリにフライト情報を登録してくれる機能があります。

また、Macでコピーしたテキストを、iPhoneのメール作成画面にペーストすることも可能です。

このように、デバイスの垣根を越えて情報がスムーズに同期・連携されるため、Apple製品を複数使っているユーザーにとっては、作業効率が格段にアップするのです。

シンプルで直感的なインターフェース

iCloudメールの画面は、非常にシンプルで洗練されています。

余計なボタンや広告が少なく、初めて使う人でも迷うことなく直感的に操作できるのが特徴です。

Gmailのように多機能でカスタマイズ性が高いサービスも魅力的ですが、「メールの送受信ができれば十分」という方にとっては、iCloudメールのシンプルさが心地よく感じられるでしょう。

特に、iPhoneやiPadに標準搭載されている「メール」アプリとの相性は抜群です。

見た目も操作感も統一されているため、ストレスなく使うことができます。

日々のメールチェックを、より快適でシンプルなものにしたい方には、iCloudメールがぴったりかもしれません。

iCloudメールの容量不足を解決する具体的な方法

iCloudメール最大の悩みである「容量不足」。

「新しいメールが受信できない」「バックアップが取れない」といった警告が表示されると、焦ってしまいますよね。

でも、大丈夫です。

この問題には、いくつかの具体的な解決策があります。

まずは不要なデータを整理することから始め、必要であればストレージプランのアップグレードも検討しましょう。

ここでは、今すぐできる容量確保のテクニックから、有料プランの詳細まで、分かりやすく解説していきます。

不要なメールやファイルを削除する手順

一番手軽にできる容量対策は、不要になったメールやファイルを削除することです。

特に、添付ファイル付きの古いメールは、かなりの容量を占めていることがあります。

iPhoneの「設定」アプリから、「Apple ID」→「iCloud」→「アカウントのストレージを管理」と進むと、何が容量を使っているのかを確認できます。

「メール」の項目が大きければ、メールアプリで不要なメールを削除しましょう。

「ゴミ箱」に移動しただけではデータは消えないので、ゴミ箱を空にすることも忘れないでくださいね。

写真やバックアップデータも同様に、不要なものを定期的に見直して削除する習慣をつけるのがおすすめです。

iCloud+でストレージをアップグレードする料金プラン

データの削除だけでは容量が足りない場合や、削除したくない大切なデータが多い場合は、有料プランの「iCloud+」にアップグレードするのが最も確実な解決策です。

無料の5GBに加えて、有料でストレージ容量を増やすことができます。

料金プランは以下のようになっています。

容量月額料金(税込)
50GB130円
200GB400円
2TB1,300円
6TB3,900円
12TB7,900円

一番安いプランは月額130円で50GBまで増やせるので、多くの場合はこれで十分快適になるはずです。

家族と容量を分け合えるファミリー共有プランも利用できますよ。

写真や動画の保存先を外部ストレージに変更する

iCloudストレージを圧迫する最大の原因は、多くの場合、写真や動画です。

もしiCloudの容量をメールやバックアップのために確保したいなら、写真の保存先をGoogleフォトやAmazon Photosといった他のクラウドストレージサービスに移すのも賢い方法です。

これらのサービスは、特定の条件下で写真を無料で無制限に保存できるプランを提供していることがあります。

また、パソコンにデータを移したり、外付けのSSDやHDDにバックアップしたりする方法もあります。

一度設定してしまえば、あとは自動で同期してくれるサービスも多いので、自分に合った方法を探してみてください。

一手間かけるだけで、iCloudストレージをぐっと節約できます。

iCloudメールに届く大量の迷惑メールへの対策

「最近、iCloudメールに迷惑メールが増えた」と感じている方は少なくないはず。

重要なメールがスパムに埋もれてしまったり、毎日たくさんのメールを削除する手間がかかったりと、本当に厄介ですよね。

でも、諦める必要はありません。

iCloudに標準で備わっている機能をうまく使ったり、少し設定を見直したりするだけで、迷惑メールを大幅に減らすことが可能です。

ここでは、今日からすぐに試せる具体的な迷惑メール対策を3つご紹介します。

iCloudの迷惑メールフィルタを正しく設定する方法

iCloudには、迷惑メールを自動で振り分ける機能が備わっています。

もし迷惑メールが受信トレイに届いてしまったら、そのメールを選択して「迷惑メール」フォルダに移動させましょう。

この操作を繰り返すことで、iCloudのシステムが「どのようなメールが迷惑メールか」を学習し、フィルターの精度が徐々に向上していきます。

逆に、大切なメールが迷惑メールフォルダに入ってしまった場合は、そのメールを「受信トレイ」に移動させてください。

「これは迷惑メールではない」と教えてあげることで、同様のメールが誤って判定されるのを防ぐことができます。

地道な作業ですが、フィルターを「育てる」意識で続けることが大切です。

特定の送信者をブロックする手順

同じ送信者から何度も迷惑メールが届く場合は、そのメールアドレスを完全にブロックしてしまうのが効果的です。

iPhoneのメールアプリの場合、ブロックしたいメールを開き、送信者の名前をタップします。

次に表示される画面でもう一度送信者の名前をタップし、「この連絡先をブロック」を選択すれば完了です。

これ以降、そのアドレスから送られてくるメールは、受信トレイに届かなくなります。

パソコンのブラウザでiCloud.comにアクセスしている場合も、設定画面から同様に受信拒否リストを作成することができます。

しつこい迷惑メールに悩まされている方は、ぜひ試してみてください。

「メールを非公開」機能の活用法

「メールを非公開」は、iCloud+のユーザーが使える非常に便利な機能です。

これは、Webサイトへの会員登録や資料請求などの際に、自分の本当のメールアドレスの代わりに、ランダムに生成された使い捨てのメールアドレスを使えるというもの。

生成されたアドレスに届いたメールは、自動的に自分のiCloudメールに転送されます。

この機能の最大のメリットは、もし登録したサイトから情報が漏洩したり、迷惑メールが送られてくるようになったりしても、その使い捨てアドレスを削除するだけで、自分のメインアドレスを守ることができる点です。

新しいサービスに登録する際は、この「メールを非公開」機能を積極的に活用して、迷惑メールの根本的な原因を断ちましょう。

仕事で使うならGmailとiCloudメールのどちらを選ぶべきか

プライベートでの利用とは違い、仕事で使うメールサービスは、機能性や信頼性、そして他のツールとの連携が非常に重要になります。

iCloudメールとGmailは、どちらも優れたサービスですが、ビジネスシーンで使うとなると、その特性には大きな違いがあります。

ここでは、機能の豊富さ、セキュリティ、そしてビジネスで使う上での一般的な評価という3つの観点から、両者を徹底的に比較します。

あなたの仕事のスタイルに合った最適な選択をするための参考にしてください。

機能性と拡張性で見るGmailの優位性

ビジネスで使うメールを選ぶなら、機能性と拡張性の観点ではGmailに軍配が上がります。

Gmailは、GoogleカレンダーやGoogleドライブ、Googleドキュメントといった他のGoogleサービスとシームレスに連携できます。

例えば、メールに添付されたファイルを直接Googleドライブに保存したり、メールの内容から自動でカレンダーに予定を登録したりすることが可能です。

また、豊富な「アドオン」を追加することで、タスク管理ツールや顧客管理ツール(CRM)など、外部の様々なビジネスツールと連携させ、機能を拡張することもできます。

このような柔軟性は、iCloudメールにはないGmailの大きな強みです。

セキュリティレベルを比較した場合の違い

セキュリティに関しては、iCloudメールもGmailも非常に高いレベルを誇っており、どちらが明確に優れていると断言するのは難しいです。

両者とも、2ファクタ認証や高度な暗号化技術などを採用し、ユーザーのアカウントとデータを保護しています。

ただし、考え方の違いはあります。

iCloudメールはApple IDと直結しており、Appleのエコシステムの中で強固に守られている一方、そのIDが破られると全てに影響が及ぶリスクがあります。

一方Gmailは、ビジネス向け有料プラン「Google Workspace」において、より高度なセキュリティ管理機能やコンプライアンス対応機能を提供しており、組織としてのセキュリティポリシーを細かく設定したい企業にとっては魅力的です。

ビジネスシーンでiCloudメールを使う際の注意点

iCloudメールをビジネスで使うこと自体が不可能というわけではありません。

しかし、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。

先述の通り、「@icloud.com」というドメインは、取引先によってはプライベートな印象を与え、ビジネス上の信頼性が低いと見なされる可能性があります。

また、Gmailに比べてストレージ容量が少なく、ファイルの送受信が多い業務ではすぐに上限に達してしまうかもしれません。

チームでの情報共有やスケジュール管理といった、メール以外の機能連携もGmailほどスムーズではありません。

個人のフリーランスがApple製品中心で仕事をしているなど、特定の環境下では便利ですが、一般的なビジネスシーンではGmailの方が無難な選択と言えるでしょう。

iCloudメールのセキュリティは本当に危険?安全性を高める設定

「Apple IDと紐づいているから危険」という声を聞くと、iCloudメールを使い続けるのが少し不安になりますよね。

確かにリスクはゼロではありませんが、それはどんなオンラインサービスでも同じことです。

重要なのは、そのリスクを正しく理解し、適切なセキュリティ設定を行うこと。

iCloudには、アカウントを不正アクセスから守るための強力な機能がいくつも用意されています。

ここでは、誰でも簡単に設定できて、かつ効果の高いセキュリティ強化策を3つご紹介します。

これらを設定するだけで、安全性は格段に向上しますよ。

2ファクタ認証を設定する重要性

2ファクタ認証は、iCloudのセキュリティを守る上で最も重要な設定です。

これは、パスワードに加えて、あなたのiPhoneやMacなど、信頼できるデバイスに送信される6桁の確認コードがなければサインインできないようにする仕組み。

万が一、悪意のある第三者にパスワードが知られてしまっても、あなたのデバイスが手元になければアカウントに侵入されるのを防ぐことができます。

設定は非常に簡単で、iPhoneの「設定」から「Apple ID」→「パスワードとセキュリティ」と進み、「2ファクタ認証をオンにする」をタップするだけです。

まだ設定していない方は、今すぐにでも設定することをおすすめします。

安全性の高いパスワードを作成・管理する方法

セキュリティの基本は、やはり強固なパスワードです。

「password」や「123456」、自分の誕生日など、推測されやすいパスワードを使うのは絶対に避けてください。

理想的なのは、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた、12文字以上のランダムな文字列です。

しかし、このような複雑なパスワードをいくつも覚えておくのは大変ですよね。

そこでおすすめなのが、パスワード管理ツールの利用です。

Appleが提供する「iCloudキーチェーン」を使えば、複雑なパスワードを自動で生成し、安全に保存・管理してくれます。

Safariでサイトにログインする際は、Face IDやTouch IDで認証するだけで自動入力されるので非常に便利です。

アプリ用のパスワードを生成してセキュリティを強化する

「アプリ用パスワード」とは、Apple製ではないメールアプリやカレンダーアプリ(例えばWindowsのOutlookなど)からiCloudのデータにアクセスする際に使用する、特別なパスワードのことです。

通常のApple IDのパスワードの代わりにこのアプリ用パスワードを使うことで、もしそのアプリの提供元で情報漏洩が起きても、あなたのメインのApple IDパスワードが流出するのを防ぐことができます。

これは、2ファクタ認証を設定しているユーザーだけが使える機能です。

Apple IDの管理ページにサインインし、「セキュリティ」セクションから生成することができます。

少し上級者向けのテクニックですが、セキュリティ意識の高い方にはぜひ活用してほしい機能です。

iCloudメールからGmailへ完全に移行するための全手順

iCloudメールのデメリットが気になり、メインのメールサービスをGmailに変えたい、と決断した方もいるかもしれません。

でも、長年使ってきたメールアドレスを変更するのは、なんだか大変そうに感じますよね。

過去のメールはどうなるのか、新しいアドレスを友人に知らせるのが面倒、など不安はつきものです。

ご安心ください。

iCloudメールからGmailへは、データを引き継ぎながらスムーズに移行することが可能です。

ここでは、過去のメールの移行から、新しいアドレスへの自動転送設定まで、誰でも迷わずできる完全移行のステップを解説します。

過去のメールをGmailに移行する方法

まずは、これまでにiCloudメールで受信した大切なメールを、丸ごとGmailに移動させましょう。

Gmailには、他のメールアカウントからメールや連絡先を取り込む機能が標準で備わっています。

パソコンのブラウザでGmailを開き、「設定(歯車アイコン)」→「すべての設定を表示」→「アカウントとインポート」タブの順に進みます。

「メールと連絡先をインポート」という項目から、画面の指示に従ってiCloudメールのアドレス(Apple ID)と、先ほど解説した「アプリ用パスワード」を入力します。

処理には少し時間がかかる場合がありますが、これだけでiCloudの受信トレイにあるメールがGmailにコピーされます。

iCloudメールからの自動転送設定

過去のメールを移行しても、今後iCloudメールに届く新しいメールは見ることができません。

そこで、iCloudメールに届いたメールが、自動的に新しいGmailアドレスに転送されるように設定しましょう。

パソコンのブラウザでiCloud.comにサインインし、メールアプリを開きます。

画面の左下にある設定(歯車アイコン)から「設定」→「全般」タブを選び、「すべてのメールを転送」にチェックを入れます。

転送先の欄に新しく使うGmailアドレスを入力して保存すれば完了です。

これで、移行期間中にiCloud宛に送られたメールを見逃すことがなくなります。

各種サービスに登録したメールアドレスの変更手順

自動転送は便利な機能ですが、あくまで一時的な措置です。

最終的には、オンラインショッピングやSNSなど、様々なWebサービスに登録しているメールアドレスを、iCloudからGmailに一つひとつ変更していく必要があります。

これは少し地道な作業になりますが、セキュリティのためにも非常に重要です。

パスワード管理ツールなどを使っている場合は、どのサイトに登録しているか一覧で確認できるので便利です。

重要なサービスから優先的に変更していくと良いでしょう。

全ての変更が終わったら、iCloudの自動転送設定をオフにしても問題ありません。

iCloudメールを使わないほうがいい理由のまとめ

  • iCloudメールを使わないほうがいいと言われる一番の理由は無料ストレージ容量が5GBと少ないこと。
  • 容量は写真やiPhoneのバックアップと共有のため、メールで使える分はさらに少なくなる。
  • WindowsやAndroidなどApple製品以外では、使い勝手が悪いと感じることがある。
  • 迷惑メールフィルターの性能がGmailに比べて十分でなく、スパムが届きやすいという声がある。
  • 独自ドメインが使えないため、ビジネス用途での信頼性には欠ける場合がある。
  • Apple IDと直結しているため、パスワード漏洩時のリスクが大きいという危険性も指摘される。
  • 一方で、iPhoneやMacなどApple製品間の連携(エコシステム)は非常にスムーズ。
  • 広告が表示されず、シンプルで直感的に操作できるデザインは大きなメリット。
  • 容量不足は、不要なデータを削除したり、月額130円からの有料プラン「iCloud+」で解決できる。
  • 迷惑メール対策として、フィルターの学習や送信者ブロック、アドレスを隠す機能が有効。
  • 機能の拡張性やビジネスツールとの連携を考えると、仕事で使うならGmailが優位。
  • セキュリティは2ファクタ認証や強力なパスワード設定で大幅に安全性を高めることが可能。
  • Gmailへの移行は、過去メールのインポート機能と自動転送設定を使えばスムーズに行える。
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