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銀色の作り方!絵の具やイラストで金属光沢を出すコツを素材別に紹介

銀色の作り方!絵の具やイラストで金属光沢を出すコツを素材別に紹介

キラキラと輝く銀色は、イラストや工作で表現したい人気のカラーですよね。

実は銀色というのは、特定の色を混ぜ合わせるだけで簡単に作れるものではありません。

大切なのは、黒と白で作ったグレーをベースにして、光の反射や周りの景色の映り込みを表現することです。

絵の具やデジタル、工作など、使うものによっても作り方のコツは変わってきます。

光沢感を出すための色の加え方や、ハイライトと影の付け方をマスターすれば、誰でもリアルな銀色を表現できるようになりますよ。

この記事では、さまざまな素材を使った銀色の作り方を分かりやすく解説していきますね。

この記事を読むと分かること

  • 銀色を作るための基本の色の組み合わせと光の表現方法
  • 絵の具(アクリル・水彩)での具体的な作り方
  • イラスト(コピック・色鉛筆・デジタル)での塗り方とテクニック
  • デザインソフト(Photoshop・Illustrator)での設定方法
  • 工作や食品で銀色を表現するアイデア
目次

銀色の作り方の基本!何色と何色を混ぜるのが正解?

銀色をリアルに表現するためには、単に特定の色を混ぜるだけでは不十分です。

金属が持つ独特の光沢や、周囲が映り込む様子をいかに再現するかが最も重要になります。

そのための第一歩は、ベースとなる「グレー」と「光の反射」についての理解を深めることです。

ここでは、銀色作りの土台となる色の組み合わせの考え方から、金属感を出すために不可欠なテクニックまで、基本的なポイントを解説します。

銀色を作るのに必要な色の組み合わせ一覧

銀色のベースとなるのは、黒と白を混ぜて作るグレーです。

しかし、ただのグレーでは金属の質感は出ません。

本物の金属は、周りの光や色を反射しています。

そのため、絵の具で銀色を作る際は、ごく少量の青色や黄色(黄土色)を混ぜるのがコツです。

青色を加えることで金属特有の冷たい光を、黄色を加えることで光の温かみや深みを表現できます。

これらの色をほんの少し加えるだけで、無機質なグレーに表情が生まれて、グッと銀色らしくなりますよ。

黒と白だけでは銀色にならない理由

黒と白の絵の具を混ぜて出来上がるのは、光沢のない「灰色(グレー)」です。

これが銀色に見えない一番の理由は、金属特有の「輝き」がないからです。

銀色の本質は、色そのものではなく、光を強く反射する性質にあります。

鏡のように周りの景色や光を映し込むことで、私たちはその物質を「銀色だ」と認識するのです。

そのため、単色でべったりと塗っただけでは、どうしてもコンクリートのような無機質な灰色に見えてしまいます。

銀色を表現するには、この光の反射を絵の中で再現してあげる作業が不可欠なのです。

光沢を出す鍵!ハイライトとシャドウの入れ方

金属感を表現する上で最も重要なのが、ハイライト(光)とシャドウ(影)のコントラストです。

まず、光がどこから当たっているのかを決め、一番強く光る部分に真っ白なハイライトを入れます。

金属の表面はツルツルしているので、光の反射はくっきりとシャープになるのが特徴です。

次に、ハイライトのすぐ隣に、一番暗い色(黒に近いグレー)でシャドウを置きます。

この明るい部分と暗い部分の強い対比が、金属の硬い質感を表現するカギとなります。

光と影の境界をはっきりと描くことで、メリハリのあるリアルな金属感を演出できるでしょう。

リアルに見せるための「映り込み」の描き方

銀色をよりリアルに見せるためには、「映り込み」を描くことが非常に重要です。

ピカピカに磨かれた金属の表面は、まるで鏡のように周りの風景を反射します。

例えば、屋外にある銀色のものなら空の青や雲の白、地面の茶色などが映り込みます。

室内の場合は、壁や床、照明の色などが影響するでしょう。

この映り込みを、金属の形に合わせて少し歪ませて描き込むことで、一気に説得力が増します。

完璧に描く必要はなく、なんとなく「周りの色が映っているな」と分かる程度で大丈夫です。

【絵の具編】アクリル・水彩での銀色の作り方

絵の具を使って銀色を表現する場合、画材の特性を理解することが大切です。

例えば、不透明で重ね塗りが得意なアクリル絵の具と、透明感と水の効果を活かす水彩絵の具では、アプローチが異なります。

ここでは、それぞれの絵の具の長所を活かして、リアルな銀色を作るための具体的な方法を紹介します。

色の配合から塗り方のコツまで、ぜひ参考にしてみてください。

アクリル絵の具で重厚感を出す色の配合

アクリル絵の具で重厚感のある銀色を作るなら、市販のシルバーの絵の具に黒を混ぜるのが一番手軽で確実な方法です。

シルバーの絵の具には、光を反射する金属粒子が含まれているため、リアルな質感を簡単に表現できます。

もしシルバーの絵の具がない場合は、黒と白の絵の具で濃淡の違うグレーを数種類作っておきましょう。

これに「パールメディウム」や「メタリックメディウム」といった、光沢感を加える補助剤を混ぜることで、金属のような輝きを作り出せます。

比率は、白と黒を9:1ぐらいから始めて、徐々に黒を足して好みの明るさに調整するのがおすすめです。

水彩絵の具の透明感を活かした塗り方

透明水彩で銀色を表現する場合、アクリル絵の具のように色を重ねて作るのとは少しアプローチが異なります。

水彩の魅力である「透明感」と「にじみ」を活かすのがポイントです。

まず、光が最も強く当たっているハイライトの部分は、あえて紙の白さを残して塗りません。

これを「白抜き」と言います。

その周りを、黒や青を混ぜて作った薄いグレーで塗り、乾かないうちに濃いグレーで影を描き足していくと、綺麗なグラデーションが生まれます。

水多めで描くことで、金属の冷たい光沢と透明感を同時に表現することができますよ。

隠し味に「補色」を使い深みを出すテクニック

絵の具で銀色に深みとリアルな光沢感を出すには、「補色」をほんの少しだけ使うのが効果的です。

補色とは、色相環で正反対に位置する色の組み合わせのことを指します。

銀色のベースとなる寒色系のグレーには、その補色である暖色系の色、例えば黄色やオレンジ、茶色などをわずかに加えます。

こうすることで、お互いの色が引き立て合い、単なるグレーに色の深みが生まれるのです。

特に、影になる部分に少しだけ補色を混ぜ込むと、光が当たっている部分との対比が強まり、金属の硬さや重厚感がグッと増します。

隠し味のように使うのがポイントですよ。

【イラスト編】コピック・色鉛筆・デジタルでの銀の塗り方

イラストで金属の質感を出すのは少し難しそうに感じますが、コツさえ掴めば誰でも描けるようになります。

大切なのは、グレーの濃淡をうまく使って、光と影を表現することです。

コピックや色鉛筆などのアナログ画材でも、レイヤー機能が使えるデジタルイラストでも、基本的な考え方は同じです。

ここでは、画材ごとの特性を活かした銀色の塗り方や、よりリアルに見せるためのテクニックを紹介します。

自分の使っている画材に合わせて、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

コピック|グレー系の重ね塗りで金属感を出す方法

コピックで銀色を塗る場合、クールグレー(C)やニュートラルグレー(N)の系統を揃えておくと便利です。

まず、C1やN1などの薄い色で全体を塗り、影になる部分をC5やN5などの中間の色で塗ります。

最後に、一番暗い部分にC9やN9などの濃い色を置くと、立体感が出てきます。

金属の鋭い光を表現するために、ハイライトは白ペンを使ったり、あえて塗り残したりするのがおすすめです。

インクが乾く前に色を重ねると、綺麗なグラデーションになりますよ。

色鉛筆|様々な色を使い深みを出す作り方

色鉛筆で銀色を表現するには、丁寧な重ね塗りが鍵となります。

まず、ねずみ色や水色で全体を薄く塗り、下地を作ります。

次に、黒やこげ茶色で影になる部分を描き込み、立体感を出していきましょう。

色鉛筆の魅力は、さまざまな色を重ねることで深みが出せる点にあります。

周りの景色が映り込んでいる様子を表現するために、青や黄色などを少しだけ加えると、グッとリアルになります。

最後に、白い色鉛筆や練り消しゴムで強く光が当たっている部分のハイライトを入れると、金属の輝きが生まれます。

デジタル|レイヤー効果で簡単に輝きを出す手順

デジタルイラストなら、レイヤー機能を使うことで簡単に銀色の輝きを表現できます。

まず、ベースとなるグレーで金属の形を塗ります。

次に、新規レイヤーを作成し、レイヤーモードを「加算(発光)」や「スクリーン」に設定してください。

このレイヤーに、エアブラシツールなどを使って白や明るい水色で光を描き込むと、ピカッと輝くようなハイライトが簡単に作れます。

影の部分は、ベースのレイヤーの上に「乗算」レイヤーを作って暗い色を重ねると、深みが出ます。

レイヤー効果をうまく活用するのが、デジタルで銀色を作る近道です。

【デザインソフト編】Photoshop・Illustratorでの銀色の設定

ポスターやWebサイトのデザインで、高級感やクールな印象を与えたいときに銀色はとても役立ちます。

PhotoshopやIllustratorなどの専門的なソフトを使えば、グラデーションやテクスチャを駆使して、本物のような金属の質感を再現することが可能です。

また、最近ではCanvaのような手軽なデザインツールでも、簡単に銀色のデザインを作れるようになりました。

ここでは、代表的なデザインソフトを使って、スタイリッシュな銀色を作り出すための具体的な手順や設定方法を紹介します。

Photoshop|グラデーションで金属光沢を作る手順

Photoshopでリアルな銀色を作るなら、グラデーションツールが非常に便利です。

まず、長方形などのオブジェクトを作成します。

次に、グラデーションエディターを開き、グラデーションの色を調整しましょう。

ポイントは、白、明るいグレー、暗いグレー、白といった順番でカラー分岐点を配置することです。

これにより、金属の筒に光が当たって反射しているような光沢感を表現できます。

例えば、左から「白→グレー(#808080)→白→グレー(#808080)→黒」のように設定すると、メタリックな質感が生まれます。

角度や分岐点の位置を調整して、好みの輝きを見つけてみてください。

Illustrator|テクスチャでリアルな質感を表現する方法

Illustratorでは、グラデーションに加えてテクスチャを使うと、さらにリアルな銀の質感を表現できます。

例えば、細い線が並んだ「ヘアライン加工」のような質感を出したい場合、まずオブジェクトを金属風のグラデーションで塗ります。

その上に、ノイズやぼかし(移動)効果を使って作ったテクスチャのパターンを重ねます。

レイヤーの描画モードを「オーバーレイ」や「ソフトライト」に設定し、透明度を調整すると、グラデーションとテクスチャが自然に馴染みます。

少し手間はかかりますが、この方法でステンレスのような、ざらつきのある金属の質感を再現できますよ。

Canva|テンプレートで簡単に銀色デザインを作る方法

専門的なソフトを持っていない方でも、Canvaを使えば手軽に銀色のデザインを楽しめます。

Canvaには、あらかじめ銀色やメタリックな質感が設定されたテンプレートや素材が豊富に用意されています。

検索窓で「シルバー」や「メタリック」と検索するだけで、プロが作ったようなスタイリッシュなデザインがすぐに見つかります。

文字の色を銀色に変えたい場合は、カラーパレットからグレーを選び、エフェクト機能で「光彩」などを加えるだけでも、それっぽく見せることが可能です。

難しい設定は不要で、直感的に操作できるのがCanvaの大きな魅力ですね。

【工作・食品編】身近なもので銀色を表現する方法

銀色を使いたいのは、絵やデザインの世界だけではありません。

子供の工作や、お菓子作りなど、立体物でキラキラした銀色を表現したい場面もたくさんありますよね。

絵の具で塗るのが難しいものでも、身近な材料や食用のアイテムを使えば、簡単かつ安全に銀色を取り入れることができます。

ここでは、すぐに試せるアイデアをいくつか紹介します。

折り紙やアルミホイルでキラキラした銀を作るコツ

工作で銀色を使いたいときは、絵の具で塗るよりも素材そのものを活用するのが簡単で綺麗に仕上がります。

一番手軽なのは、銀色の折り紙や光沢のあるメタリックシートを使う方法です。

文房具店や100円ショップでも手軽に購入できます。

また、家庭にあるアルミホイルも素晴らしい材料になります。

一度くしゃくしゃにしてから広げると、独特のシワが光を乱反射して、より金属らしい質感が出ますよ。

剣やアクセサリーなど、立体的なものを作るときに使うと、本物のような輝きを放ちます。

目的に合わせて素材を選んでみてください。

アイシング|アラザンや銀箔で食べられる銀色を作る

お菓子作りでキラキラした銀色を表現したいなら、安全に食べられる材料を使いましょう。

クッキーやケーキのデコレーションに便利なのが、「アラザン」です。

銀色の小さな粒状の砂糖菓子で、振りかけるだけで簡単に華やかな印象になります。

もっと本格的な金属感を求めるなら、「銀箔スプレー」や食用の「銀箔シート」がおすすめです。

チョコレートやアイシングクッキーの上にかけるだけで、一気に高級感が出ます。

これらの食用アイテムは、製菓材料店やオンラインストアで購入可能です。

特別な日のお菓子作りにぜひ活用してみてください。

銀色と相性の良い色の組み合わせ

銀色は無彩色なので、基本的にはどんな色とも合わせやすい万能カラーです。

しかし、組み合わせる色によって与える印象は大きく変わります。

クールでモダンな雰囲気にしたいのか、それとも華やかで高級感のあるイメージにしたいのか。

作りたいデザインの方向性に合わせて、相性の良い色を選ぶことが大切です。

ここでは、銀色の魅力を最大限に引き出してくれる、おすすめの色の組み合わせをいくつか紹介します。

高級感を演出する黒・白との組み合わせ

銀色と最も相性が良く、定番ともいえるのが黒と白の組み合わせです。

これらの無彩色同士でまとめることで、非常に洗練された、都会的でモダンな印象を与えます。

特に、黒と組み合わせると銀色の輝きが際立ち、重厚感と高級感が生まれます。

高級ブランドのロゴや、スタイリッシュなインテリアなどによく使われる配色です。

一方、白と組み合わせると、清潔感があり、クリーンで未来的なイメージになります。

シンプルながらもインパクトのあるデザインを作りたいときに最適な組み合わせです。

洗練された印象を与える青・ネイビーとの組み合わせ

銀色に青やネイビーといった寒色系の色を組み合わせると、知的でクール、そして誠実な印象を演出できます。

銀色の持つ冷たい金属のイメージと、青色の持つ落ち着いた雰囲気が非常によくマッチします。

ビジネスシーンで使う資料やウェブサイトのデザインに取り入れると、信頼感や専門性を高める効果が期待できるでしょう。

また、少し明るめの水色と組み合わせると、爽やかで清涼感のあるイメージになります。

冬の季節や、涼しさを表現したいときにもぴったりの配色ですね。

デザインを引き締めるアクセントカラーの選び方

クールな印象の銀色に、あえて鮮やかなアクセントカラーを加えるのも素敵なテクニックです。

例えば、赤やマゼンタのような情熱的な色を少しだけ加えると、デザイン全体が引き締まり、華やかでドラマチックな印象になります。

また、黄色やオレンジといったビタミンカラーを合わせると、未来的でありながらも、どこかポップで親しみやすい雰囲気を演出できるでしょう。

アクセントカラーは、あくまでも差し色として、全体の5%〜10%程度の面積に使うのがバランス良く見せるコツです。

銀色の作り方まとめ

  • 銀色の作り方の基本は、黒と白のグレーに光沢と反射を描き加えることです。
  • 絵の具で銀色を作る際は、少量の青や黄色を混ぜると深みが出ます。
  • ただの灰色に見える理由は、金属特有の光の反射がないためです。
  • ハイライトとシャドウの強いコントラストが、金属感を出すカギとなります。
  • アクリル絵の具では、市販のシルバーを使ったり、メタリックメディウムを混ぜたりするのが簡単です。
  • 水彩絵の具では、紙の白さを活かした白抜きでハイライトを表現します。
  • 工作では、銀色の折り紙やアルミホイルといった素材そのものを活用すると綺麗です。
  • お菓子には、アラザンや食用の銀箔スプレーを使うと安全で華やかになります。
  • コピックでは、グレー系の濃淡を使い分けることで金属の質感を表現できます。
  • 色鉛筆では、黒・グレー・白・水色などを重ね塗りして光沢を出します。
  • デジタルイラストでは、「加算(発光)」レイヤーで簡単に輝きを作れます。
  • 周囲の景色を歪ませて描き込む「映り込み」は、リアルさを格段にアップさせます。
  • Photoshopのグラデーション機能を使えば、リアルな金属光沢を再現可能です。
  • 銀色は、黒や白と組み合わせると高級感やモダンな印象を与えます。
  • 青やネイビーと合わせると、知的でクールな雰囲気になります。
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