使い捨てメールアドレスは、Gmailの機能を活用して簡単に作れます。
新しいサービスに登録するとき、メインのアドレスを使うのは少し心配ですよね。
迷惑メールが増えたり、個人情報が漏れたりしないか気になるところです。
実はGmailには、そんな不安を解消してくれる便利な機能が備わっています。
この記事では、Gmailで使い捨てアドレスを作る具体的な方法から、使う上での注意点、そしてもっと安全に使いたい人向けの代替案まで、分かりやすく解説していきますね。
この記事を読むと分かること
- Gmailで使い捨てアドレスを作成する2つの具体的な方法
- 作成したアドレスがバレる危険性と、その理由
- 安全な運用に欠かせないGmailの便利な設定手順
- 登録不要で使える、おすすめの使い捨てメアドアプリ
- 複数のアカウントを持つ際の注意点や削除方法
使い捨てメールアドレスをGmailで作成する2つの方法
Gmailで使い捨てアドレスを用意する方法は、実は一つではありません。
とても手軽に今すぐ作れる「エイリアス機能」を使う方法と、完全に別のアカウントとして「新規作成」する方法の2種類があります。
どちらの方法にも良い点と少し注意が必要な点があるんですよ。
ここでは、それぞれの作り方の手順と、どんな仕組みでアドレスを増やせるのかを詳しく見ていきましょう。
自分に合った方法を見つけるための最初のステップになります。
【方法1】Gmailのエイリアス機能でアドレスを追加する作り方
一番手軽なのは、Gmailの「エイリアス」という機能を使う方法です。
これは、今持っているGmailアドレスに「あだ名」をつけるようなイメージ。
わざわざ新しいアカウントを作る必要がなく、思いついた時にすぐ作成できるのが最大のメリットです。
例えば、オンラインショッピング用に一つ、懸賞応募用に一つといった感じで、用途ごとにアドレスを使い分けたい場合にとても便利なんですよ。
受信したメールは全てメインのGmailアカウントに届くので、管理も楽ちんです。
プラス(+)やドット(.)で無限に作成できる仕組みとは?
エイリアスアドレスの作り方は驚くほど簡単です。
自分のGmailアドレスの「@」の前に、「+(プラス)」や「.(ドット)」を使って好きな文字列を追加するだけ。
例えば、あなたのアドレスが「hanako.yamada@gmail.com」なら、「hanako.yamada+shop@gmail.com」のように「+shop」と加えるだけで新しいアドレスとして機能します。
この「+」以降の文字列は自由に変えられるので、理論上は無限にアドレスを作れるんですよ。
ドットは元のユーザー名の間に追加したり削除したりしても、同じアドレスとして認識される仕組みになっています。
【方法2】新しいGoogleアカウントを別に作成する
もう一つの方法は、捨てアド用に全く新しいGoogleアカウントを作成することです。
こちらはエイリアス機能とは違い、完全に独立したメールアドレスと受信箱を持つことになります。
メインのアカウントとは切り離されているため、より安全性が高いと言えるでしょう。
作成には少し手間がかかりますが、エイリアスが使えないサービスに登録したい場合や、メインのアカウントとは完全に分けて管理したい場合に最適な方法です。
プライベート用と使い捨て用で、きっちり分けたい人にはこちらがおすすめです。
それぞれの方法のメリット・デメリットは何か?
エイリアス機能と新規アカウント作成、どちらを選ぶか迷いますよね。
それぞれの良い点と注意点を比べてみましょう。
| 方法 | メリット | デメリット |
| エイリアス機能 | ・思い立ったらすぐ作れる<br>・受信管理が1つのアカウントで済む<br>・作成数がほぼ無制限 | ・元のアドレスがバレる可能性がある<br>・サービスによっては登録できない<br>・アカウントの保存容量は増えない |
| 新規アカウント作成 | ・元のアドレスがバレる心配がない<br>・完全に独立して管理できる<br>・保存容量が別に確保される | ・作成に手間と時間がかかる<br>・複数のアカウント管理が面倒 |
手軽さを取るならエイリアス、安全性を重視するなら新規作成が向いています。
使い捨てメールアドレスをGmailで使う際の注意点とデメリット
手軽に作れるGmailの捨てアドですが、利用する前に知っておきたい注意点もいくつかあります。
特にエイリアス機能を使う場合は、その仕組みを理解しておくことが大切です。
ここでは、多くの人が気になる「身元がバレる可能性」や、サービス登録時に起こりうることなど、具体的なデメリットを解説します。
安全に使いこなすために、どんなリスクがあるのかを事前にしっかり把握しておきましょう。
エイリアス機能は元のGmailアドレスがバレる危険性がある
エイリアス機能の最大の注意点は、元のアドレスが相手に分かってしまう可能性があることです。
「+」以降の文字を取り除けば、簡単に元のGmailアドレスが特定できてしまいます。
例えば、「hanako.yamada+shop@gmail.com」というアドレスは、「hanako.yamada@gmail.com」という元のアドレスから作られたことが一目で分かります。
そのため、匿名性を完全に保ちたい用途には向いていないことを覚えておきましょう。
あくまで、迷惑メール対策やメールの整理を目的とした使い方におすすめです。
なぜエイリアスを使うと身元がバレるのか?
エイリアスアドレスからメールを送信すると、メールの隠された情報部分(ヘッダー情報)に、元のGmailアドレスが記録されてしまうことがあります。
普段は見えない部分ですが、専門的な知識があれば誰でも確認できてしまいます。
つまり、送信相手が少し詳しければ、元のメールアドレスがバレてしまうというわけです。
受信するだけならリスクは低いですが、エイリアスから返信などをする際は注意が必要になります。
身元を隠したい場合には、この方法は避けた方が安心ですね。
サービスによってはエイリアスでの登録ができない場合も
便利なエイリアス機能ですが、残念ながら全てのWebサービスで使えるわけではありません。
特に「+」記号が含まれるメールアドレスを、システムが不正な形式と判断してしまい、登録を拒否するサイトが一部存在します。
せっかく作ったのに登録できないと、がっかりしてしまいますよね。
もしエイリアスで登録ができなかった場合は、諦めて別の方法を試す必要があります。
その際は、もう一つの方法である新しいGoogleアカウントを作成するか、後で紹介する専用のアプリを使うのが良いでしょう。
Googleアカウントの容量は増えない点に注意
エイリアスアドレスをいくつ作っても、Googleアカウント全体の保存容量は増えないことを覚えておきましょう。
GmailやGoogleドライブ、Googleフォトで共有している無料の保存容量(通常は15GB)の中でやりくりすることになります。
エイリアス宛に広告メールやファイル付きのメールがたくさん届くと、メインのメールボックスと同じように容量を消費していきます。
容量不足を避けるためにも、不要になったメールはこまめに削除する習慣をつけるのがおすすめです。
Gmailのエイリアス機能に関する具体的な設定手順
Gmailのエイリアス機能を最大限に活用するには、少しだけ設定を行うのがおすすめです。
特に、エイリアス宛に届いたメールを自動で整理したり、エイリアスのアドレスでメールを送ったりするには、簡単な設定が必要になります。
ここでは、その具体的な手順をステップごとに解説していきますね。
この設定を済ませておけば、ただ作るだけでなく、もっと便利に使いこなせるようになりますよ。
エイリアスアドレスでメールを受信するための設定方法は?
エイリアス宛のメールを受信するだけであれば、特別な設定は何も必要ありません。
作成したエイリアスアドレス宛のメールは、自動的にメインのGmailアカウントの受信トレイに届きます。
とっても簡単ですよね。
ただ、そのままではメインのメールと混ざってしまい、どれがどのエイリアス宛のメールか分からなくなってしまいます。
これをスッキリ整理するために、「フィルタ機能」というものを活用するのがとても効果的です。
次の項目でその便利な使い方を説明しますね。
エイリアスからメールを送信するための設定方法は?
エイリアスのアドレスを使ってメールを送りたい場合は、少しだけ設定が必要です。
PC版のGmailを開き、設定画面から行います。
- Gmail画面右上の歯車マークから「すべての設定を表示」をクリック。
- 「アカウントとインポート」タブを選びます。
- 「他のメールアドレスを追加」という項目をクリック。
- 表示されたウィンドウに、名前と作成したエイリアスアドレスを入力します。
この設定を済ませると、メール作成時に「From」欄で、どのアドレスから送信するかを選べるようになりますよ。
ラベルとフィルタ機能でメールを自動で振り分けるやり方
受信メールをスッキリ整理するために、「フィルタ」と「ラベル」の機能を使いましょう。
これは、特定の条件に合うメールに目印(ラベル)を付けて、自動でフォルダ分けしてくれる便利な機能です。
- Gmailの検索窓で「to:(設定したいエイリアスアドレス)」と入力して検索。
- 検索窓の右側にあるフィルタ作成アイコンをクリックします。
- 「フィルタを作成」ボタンを押し、次の画面で設定します。
- 「受信トレイをスキップ」「ラベルを付ける」にチェックを入れます。
- 新しいラベルを作成し、フィルタを作成すれば完了です。
これで、エイリアス宛のメールは受信トレイを汚さず、専用のラベルフォルダに直接振り分けられます。
スマホ(iPhone/Android)での設定と使い方
スマホのGmailアプリでも、エイリアス機能はしっかり使えます。
PCで送信設定とフィルタ設定を一度済ませてしまえば、スマホでもその設定が反映されます。
メールを送信する際には、作成画面の「From」欄をタップすると、登録したエイリアスの送信元アドレスが選択できるようになります。
また、PCで作成したラベルもスマホのメニュー画面から確認できるので、外出先でもメールのチェックや管理が簡単です。
ただし、フィルタの新規作成など細かい設定はPC版のGmailで行う必要があります。
バレずに安全性を高めるなら専用の使い捨てメアドアプリがおすすめ
Gmailのエイリアスは手軽ですが、やはり身元がバレる可能性がゼロではありません。
匿名性を最優先したい、もっと安全に捨てアドを使いたいという場合には、専用の「使い捨てメアドアプリ」が断然おすすめです。
ここでは、そんな専用アプリがGmailとどう違うのか、そしてどんなアプリを選べば良いのかを解説します。
Gmail以外の選択肢を知っておくことで、用途に応じて最適なツールを選べるようになりますよ。
使い捨てメアドアプリとは何か?Gmailとの違い
使い捨てメアドアプリは、その名の通り、一時的なメールアドレスを手軽に発行してくれるサービスです。
最大の特徴は、Gmailのように元のアカウントと紐付いていないため、匿名性が非常に高いこと。
多くの場合、アプリを開くだけで、個人情報の登録なしに新しいアドレスがすぐに発行されます。
アドレスには有効期限が設けられているものが多く、一定時間が経つと自動的に消滅するのも特徴の一つです。
面倒な登録作業を避けたい、一度きりの利用で良い、という場面にピッタリのサービスと言えます。
【2025年最新】安全なおすすめ使い捨てメアドアプリ3選
たくさんのアプリがありますが、中でも安全で使いやすいと評判のものを3つご紹介します。
- メルアドぽいぽい:
登録不要で、無制限にアドレスを作成できます。メールの受信期限もないので、長く使いたい場合にも便利。日本語に完全対応していて、操作も直感的で分かりやすいのが魅力です。 - sute.jp(捨てアド):
こちらも人気の高いサービスで、アプリを開くとすぐにアドレスが発行されます。シンプルな画面で、誰でも迷わず使えるのが良いところ。プッシュ通知にも対応しています。 - InstAddr:
ワンタップでアドレスを生成でき、複数のアドレスを同時に管理することも可能です。通知機能や添付ファイルの受信にも対応しており、高機能な点が特徴です。
どのアプリも無料で始められるので、一度試してみて自分に合うものを見つけるのがおすすめです。
アプリを選ぶ際の比較ポイントは何か?
どの使い捨てメアドアプリを選ぶか迷ったら、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 登録は不要か:
個人情報を入力せずに使えるかは、匿名性を重視する上で最も重要です。 - 有効期限:
アドレスがいつまで使えるかを確認しましょう。自動で消えるタイプか、自分で削除するまで使えるタイプかで使用感が変わります。 - 日本語対応:
メニューや説明が日本語だと、やはり安心して使えますよね。 - 広告の量:
無料アプリの場合、広告が表示されることがほとんどです。使い勝手を損なわない程度か確認しましょう。 - 通知機能:
メールが届いた時にすぐに気づけるプッシュ通知機能があると便利です。
これらの点を比較して、自分の使い方に合ったアプリを選んでくださいね。
登録不要・無料で使えるか?
はい、ここで紹介したアプリをはじめ、多くの使い捨てメアドアプリは登録不要かつ無料で利用を開始できます。
アプリをインストールして開くだけで、すぐにメールアドレスが発行される手軽さが最大のメリットです。
もちろん、アプリによっては広告を非表示にしたり、独自ドメインを使えたりする有料プランが用意されている場合もあります。
しかし、基本的な「捨てアドとしてメールを受信する」という機能は、ほとんどのアプリで無料で十分に利用可能です。
まずは気軽に無料版から試してみて、その便利さを実感してみてください。
Gmailの使い捨てアドレスに関するよくある質問(Q&A)
Gmailで捨てアドを使うにあたって、多くの人が疑問に思う点をまとめてみました。
「アカウントをたくさん作っても大丈夫?」「電話番号なしで登録できる?」といった、細かいけれど気になる質問にお答えしていきます。
ここに書かれている内容をチェックすれば、より安心してGmailの機能を使いこなせるようになりますよ。
複数のGmailアカウントを持つことは規約違反にならないか?
複数のGmailアカウントを持つこと自体は、Googleの利用規約で禁止されていません。
そのため、メイン用、仕事用、そして捨てアド用といったように、目的別にいくつかのアカウントを所有することは問題ないです。
ただし、注意点もあります。
短時間のうちに大量のアカウントを作成したり、不正な目的で利用したりすると、システムにスパム行為と判断されてアカウントが凍結される可能性があります。
常識の範囲内で、適切な目的のために利用することが大切です。
作成した使い捨てアドレスを完全に削除する方法は?
使い捨てアドレスが不要になった場合の削除方法は、作り方によって異なります。
エイリアス機能で作ったアドレスの場合、アドレス自体を削除する概念はありません。
もし送信設定をしていたら、Gmailの設定画面からそのアドレスを削除すればOKです。
また、特定のエイリアス宛のメールが不要になったら、そのメールを自動でゴミ箱に入れるようにフィルタを設定するのが良いでしょう。
一方で、新しいGoogleアカウントとして作成した場合は、そのアカウント自体を削除することで、アドレスも完全に消去できます。
電話番号なしでアカウントを作成できるか?
新しいGoogleアカウントを作成する際、現在では電話番号の登録がセキュリティ上の理由からほぼ必須となっています。
しかし、いくつかの条件下では電話番号の登録をスキップできる場合があります。
例えば、スマートフォンの設定から「アカウントを追加」する手順で進めたり、ブラウザのシークレットモードを使ったりすると、電話番号の入力が任意になることがあるようです。
ただし、この方法は常に成功するわけではありません。
もし電話番号を登録したくない場合は、登録不要の使い捨てメアドアプリを利用するのが最も確実な方法です。
ビジネス用途で使っても問題ないか?
Gmailの捨てアドをビジネスで使うのは、避けた方が無難です。
特にエイリアスアドレスは、相手に元の個人用アドレスが分かってしまう可能性があります。
また、フリーメールアドレス全般に言えることですが、取引先との重要なやり取りで使うと、会社の信用度が低く見られてしまうかもしれません。
会社のドメインを持つ正式なメールアドレスを使うのがビジネスマナーです。
社内でのテスト登録や、一時的なツール利用など、ごく限定的な用途に留めておくのが良いでしょう。
使い捨てメールアドレスをGmailで使う方法まとめ
- Gmailで使い捨てアドレスは「エイリアス機能」か「新規作成」で作れる。
- エイリアス機能は、アドレスに「+〇〇」と付けるだけで無限に作成可能。
- エイリアスを使うと、元のGmailアドレスがバレる危険性がある。
- 安全性を最優先するなら、完全に別のアカウントを新規作成するのがおすすめ。
- 一部のサービスでは「+」付きのアドレスでの登録ができない場合がある。
- エイリアスを便利に使うには「フィルタ」と「ラベル」の設定が必須。
- スマホのGmailアプリからでも、エイリアスアドレスでメールの送受信が可能。
- もっと匿名で安全に使いたいなら、登録不要の「使い捨てメアドアプリ」が最適。
- 複数のGoogleアカウントを持つこと自体は、規約違反ではない。
- アカウント作成時に電話番号なしで登録するのは、現在では難しい。
- 作成したエイリアスは、フィルタ設定で受信を制御できる。
- 不要になったGoogleアカウントは、アカウントごと削除できる。
- ビジネスでの利用は、信用度の観点から避けるのが望ましい。
- 手軽さのGmailと、安全性の専用アプリを用途に応じて使い分けるのが賢い。
