電話をかけたのにコール音が鳴らずにすぐに切れてしまうと、「もしかして着信拒否？」なんて不安になってしまいますよね。
この現象の主な原因は、相手の着信拒否設定だけではありません。
相手のスマートフォンの電源がオフだったり、電波が届かない場所にいたり、あるいは自分自身のスマートフォンの設定や通信環境が問題だったりと、さまざまな可能性が考えられます。
単純なすれ違いや一時的な不具合であることも多いので、焦らずに原因を探ることが大切です。
この記事では、電話がコールしないで切れる原因の見分け方から、iPhone・Androidそれぞれの具体的な対処法、そして話し中との違いまで、誰にでも分かるようにやさしく解説していきます。
この記事を読むと分かること
- 電話がコールしないで切れる5つの主な原因
- 着信拒否されているかを確認する具体的な方法
- iPhoneで電話がコールしないで切れる時の設定チェックポイント
- Androidで電話がコールしないで切れる時の対処法
- 「プープー」という話し中の音と他の音との違い
- スマートフォンだけでなく固定電話で起こる場合の原因
電話がコールしないで切れるのはなぜ？考えられる5つの原因
電話をかけたはずなのに、呼び出し音が鳴る前に「プツッ」と切れてしまうと、なんだかモヤモヤしますよね。
でも、実はこれ、意外とよくあることなんです。
原因は相手にあるとは限りません。
自分のスマホの設定や、今いる場所の電波状況が関係していることも少なくないんですよ。
ここでは、電話がコールしないで切れるときに考えられる主な5つの原因を解説します。
原因が分かれば、落ち着いて対処できるようになりますよ。
原因1：相手が着信拒否を設定している可能性
コール音が全く鳴らずにすぐに通話が終了する場合、相手があなたの電話番号を着信拒否に設定している可能性が考えられます。
これは、相手のスマートフォンがあなたの番号からの着信を意図的に受け付けないようにしている状態です。
機種や通信キャリアによって挙動は少し異なりますが、呼び出し音が鳴らないのが一番の特徴ですね。
もし、特定の相手に電話したときだけ必ずこの現象が起きるなら、着信拒否されている可能性が高いかもしれません。
他の原因も考えられるので、これだけで判断するのは早いですが、一つの可能性として知っておくと良いでしょう。
原因2：相手のスマートフォンの電源がオフ、または圏外
相手のスマートフォンの電源が切れていたり、電波の届かない場所にいたりする場合も、コール音は鳴らずに切れてしまいます。
例えば、相手が飛行機に乗っていたり、地下や山奥にいたりするケースがこれにあたりますね。
この場合、すぐに切れることもあれば、「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません」といったアナウンスが流れることもあります。
また、相手が留守番電話サービスに加入していれば、そちらに接続されることも多いです。
アナウンスが流れたり留守電に繋がったりする場合は、着信拒否ではなく、このケースである可能性が高いですよ。
原因3：相手が通話中（話し中）
相手が別の人と電話で話している、つまり「通話中（話し中）」の場合も、もちろんコールは鳴りません。
この時、多くの場合は「プーッ、プーッ」という特徴的な話し中の音が聞こえます。
ただ、スマートフォンの機種や契約している通信プランによっては、この話し中の音が鳴らずに無音で切れてしまうこともあるんです。
そのため、「話し中の音がしなかったから、通話中ではないはず」と決めつけてしまうのは少し早いかもしれません。
もし繋がらなかったら、少し時間をおいてからもう一度かけ直してみるのが良いでしょう。
原因4：自分または相手の通信環境の問題
原因は相手側だけでなく、あなた自身の通信環境にある可能性も十分に考えられます。
例えば、あなたが電車でトンネルの中を移動中だったり、高層ビルの谷間にいたりすると、電波が不安定で発信がうまくいかないことがあるんです。
発信ボタンを押した直後に、エラーのように通話が終了してしまうイメージですね。
これはもちろん、相手側がいる場所の電波状況が悪い場合も同じです。
どちらか一方の電波が悪いだけで起こりうる現象なので、まずは自分のいる場所の電波表示を確認したり、少し場所を移動してかけ直したりするのを試してみてください。
原因5：スマートフォン本体や設定の一時的な不具合
意外と見落としがちなのが、スマートフォン本体の設定や、一時的なソフトウェアの不具合です。
例えば、気づかないうちに自分のスマートフォンが「機内モード」や「おやすみモード（集中モード）」になっていませんか。
これらのモードがオンになっていると、電話の発信や着信が制限されてしまいます。
特に設定を変更したつもりがなくても、何らかの理由でシステムが不安定になっていることもあります。
原因がよく分からないなと感じたら、まずは一度スマートフォンを再起動してみるのがおすすめです。
これだけであっさり解決することも少なくないんですよ。
電話がコールしないで切れる状況は着信拒否？確認する方法
コールしないで切れると、真っ先に「もしかして着信拒否？」と心配になってしまいますよね。
でも、これまで見てきたように、原因は他にもたくさんあります。
相手に直接聞くわけにもいかないし、どうやって確かめたらいいのか悩みますよね。
ここでは、着信拒否されているのか、それとも他の原因なのかを自分自身で判断するための、具体的な確認方法をいくつかご紹介します。
一つずつ試して、状況を冷静に判断してみましょう。
【確認方法1】非通知でかけ直してみる
着信拒否されているかを確認する最も手軽な方法は、非通知でかけ直してみることです。
電話をかける際に、相手の電話番号の前に「184（いやよ）」を付けて発信するだけなので、すぐに試せます。
もし、自分の番号でかけたときはすぐに切れたのに、「184」を付けて非通知でかけたらコール音が鳴った場合。
これは、あなたの電話番号がピンポイントで着信拒否リストに登録されている可能性が非常に高いと考えられます。
ただし、相手が「非通知拒否設定」をしていると、この方法では繋がらないので注意してくださいね。
【確認方法2】別の電話番号からかけてみる
もし友人や家族のスマートフォンを借りられるなら、別の電話番号からかけてみるのも有効な確認方法です。
公衆電話からかけてみるのも良いでしょう。
自分の電話番号からでは繋がらなかった相手に、別の番号からかけたら普通にコール音が鳴って繋がった。
この場合も、残念ながらあなたの電話番号が着信拒否されている可能性が高いと判断できます。
逆に、別の番号からかけても同じようにコールしないで切れてしまうなら、相手のスマホの電源がオフ、または圏外であるなど、着信拒否以外の原因である可能性が高まります。
【確認方法3】留守番電話に繋がるかで判断する
留守番電話サービスに繋がるかどうかも、状況を判断するヒントになります。
一般的に、電話番号を指定して着信拒訪されている場合、留守番電話サービスには接続されずに通話が終了することがほとんどです。
一方で、相手のスマートフォンの電源がオフ、または圏外になっている場合は、留守番電話サービスに繋がることが多いです。
もし、何度かけても留守番電話に繋がるようであれば、それは着信拒否ではなく、相手が電話に出られない状況にあるだけだと考えられます。
【確認方法4】話し中との違いを知る
話し中の場合と着信拒否の場合とでは、電話が切れるときの挙動が少し異なります。
相手が通話中の場合は、「プーッ、プーッ」という話し中を知らせる音が聞こえるのが一般的です。
この音は「ビジートーン」とも呼ばれ、回線が使用中であることを示しています。
一方、着信拒否の場合は、こうした音は鳴らずに無音のまま、あるいは「プツッ」という小さな音とともに即座に切断されることが多いです。
この音の違いを覚えておくと、状況を判断する上での一つの手がかりになりますよ。
iPhoneで電話がコールしないで切れるときの対処法
もしあなたがiPhoneユーザーで、電話がコールしないで切れる現象に悩んでいるなら、iPhone特有の設定が原因かもしれません。
普段あまり触らない設定が、いつの間にかオンになっていて通話に影響していることがあります。
「相手が着信拒否しているのかも」と悩む前に、まずは自分のiPhoneの設定を一度見直してみましょう。
ここでは、iPhoneユーザーが確認すべき3つのポイントと、簡単な対処法をご紹介します。
おやすみモード・集中モードの設定を確認する
まず確認したいのが、「おやすみモード」や「集中モード」の設定です。
この機能がオンになっていると、特定の相手や時間帯からの着信音が鳴らなくなり、通知も表示されません。
意図せず有効になっていると、自分から電話をかける際にも不具合が起きることがあります。
コントロールセンター（画面の右上から下にスワイプ）を開いて、三日月のマークが白くなっていないか確認してみてください。
もしオンになっていたら、タップしてオフにしてみましょう。
これだけで問題が解決することもありますよ。
着信拒否設定のリストを確認・編集する
もしかしたら、あなたが誤って相手の電話番号を着信拒否リストに入れてしまっている可能性もあります。
そんなつもりはなくても、何かの操作ミスで登録されてしまうことはあり得ます。
確認するには、「設定」アプリを開いて「電話」に進みます。
次に「着信拒否した連絡先」という項目をタップしてください。
ここに、電話をかけたい相手の番号や名前がないかチェックしましょう。
もし登録されていたら、左にスワイプして「着信拒否設定を解除」をタップすれば元に戻せます。
「不明な発信者を消音」の設定を見直す
「不明な発信者を消音」という機能も、電話の挙動に関係してきます。
これは、連絡先に登録していない番号からの着信を自動的にサイレントにし、留守番電話に送る機能です。
この設定がオンになっていると、自分から発信する際にも影響が出ることがあるようです。
確認するには、「設定」アプリから「電話」へと進み、「不明な発信者を消音」のスイッチをチェックします。
もしオンになっていたら、一度オフにしてから再度電話をかけてみてください。
思わぬ設定が、通話トラブルの原因になっているかもしれません。
ネットワーク設定をリセットしてみる
いろいろ試しても改善しない場合は、通信関連の設定に一時的なトラブルが起きているのかもしれません。
そんなときは、「ネットワーク設定をリセット」を試してみる価値があります。
これは、Wi-Fiのパスワードやモバイルデータ通信の設定などを一度初期状態に戻す操作です。
電話帳や写真などのデータは消えないので安心してください。
「設定」アプリから「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」と進み、「ネットワーク設定をリセット」を選択します。
リセット後はWi-Fiの再設定が必要になりますが、通信関連の不具合が解消されることが多いですよ。
Androidで電話がコールしないで切れるときの対処法
Androidスマートフォンをお使いの場合も、電話がコールしないで切れる原因はさまざまです。
iPhoneと同じように、まずは自分の端末の設定を見直してみるのが解決への近道です。
Androidはメーカーによってメニューの表示が少しずつ異なりますが、基本的なチェックポイントは同じです。
ここでは、Androidユーザーが確認しておきたい設定や対処法をご紹介します。
一つずつチェックして、原因を突き止めていきましょう。
着信拒否（ブロック）設定を確認する
Androidにも、特定の電話番号からの着信をブロックする機能があります。
もしかしたら、意図せず相手の番号をブロックしてしまっているかもしれません。
確認方法はメーカーによって多少異なりますが、基本的には「電話」アプリから設定できます。
電話アプリを開き、右上のメニューボタン（点が3つのアイコンなど）をタップして、「設定」に進みます。
その中に「ブロック中の電話番号」や「着信拒否」といった項目があるので、開いてみましょう。
そこに相手の番号が登録されていないか確認し、もしあれば解除してください。
サイレントモードや通知の設定を見直す
Androidの「サイレントモード」や「通知のミュート」といった機能が、発信に影響を与えることもあります。
これらの設定がオンになっていると、着信音が鳴らないだけでなく、通話関連の動作が不安定になることがあるんです。
画面の上から下にスワイプしてクイック設定パネルを開き、「サイレントモード」や月のマークのアイコンが有効になっていないか確認しましょう。
また、スマートフォンの「設定」から「アプリ」→「電話」と進み、「通知」が許可されているかもチェックしてみてください。
スマートフォンを再起動する
これはiPhoneでもAndroidでも共通の、最も基本的で効果的な対処法です。
原因がよく分からない一時的なソフトウェアの不具合は、スマートフォンを再起動するだけで解決することが本当に多いんですよ。
アプリのキャッシュが溜まっていたり、メモリの動作が不安定になっていたりする場合、再起動することでシステムがリフレッシュされます。
電源ボタンを長押しして、「再起動」をタップするだけです。
何かトラブルがあったら、まず再起動を試す、と覚えておくと便利ですよ。
発信を妨げるアプリがないか確認する
もし、特定のアプリをインストールしてから電話の調子が悪くなった、という心当たりはありませんか。
例えば、通話を自動で録音するアプリや、迷惑電話をブロックするセキュリティアプリなどが、スマートフォンの標準の電話機能と干渉してしまうことがあります。
最近インストールしたアプリで、通話や通信に関係しそうなものがあれば、一度そのアプリをアンインストールするか、一時的に無効にしてみてください。
それで問題が解決するようであれば、そのアプリが原因だったということになります。
「プープー」と音がして切れるのは話し中？その他の音の意味
電話をかけたときに聞こえてくる音には、実はそれぞれ意味があります。
「プープー」という音が話し中であることはよく知られていますが、それ以外の音やアナウンスが流れることもありますよね。
これらの音やメッセージの意味を知っておくと、相手がどんな状況なのかをより正確に推測するのに役立ちます。
ここでは、電話をかけた際に聞こえる代表的な音やアナウンスが、それぞれどんな状況を示しているのかを解説します。
「プープー」は話し中を示す音
「プーッ、プーッ」という、短く断続的に繰り返される音。
これは「話し中音（ビジートーン）」と呼ばれ、相手が他の誰かと通話中であることを示しています。
この音が聞こえた場合は、相手が電話に出られない状態なので、少し時間を置いてからかけ直すのがマナーですね。
ただし、先ほども触れたように、最近ではこの話し中音が鳴らずに無音で切れるケースもあります。
音がしないからといって、必ずしも通話中ではないとは限らないことを覚えておきましょう。
呼び出し音が1回だけ鳴って切れる場合
呼び出し音（プルルル…）が1回だけ鳴って、すぐに「プツッ」と切れてしまった。
この場合、相手が着信に気づいて、意図的に通話を拒否（切断）した可能性が考えられます。
例えば、会議中や運転中など、すぐに応答できない状況で着信画面の「拒否」ボタンを押したケースです。
これは、番号を指定してあらかじめ設定しておく「着信拒否」とは異なり、その場限りの操作です。
もしこのパターンが続くようであれば、相手が忙しい時間帯なのかもしれませんね。
アナウンスが流れる場合の内容と意味
電話をかけた際に、女性の声でアナウンスが流れることがあります。
このメッセージの内容によって、相手の状況をかなり正確に把握できます。
代表的なアナウンスには、以下のようなものがあります。
- 「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません」
→文字通り、相手が圏外にいるか、電源をオフにしています。 - 「おかけになった電話をお呼びしましたが、お出になりません」
→呼び出し音は鳴ったけれど、相手が電話に出なかった状態です。 - 「お客様のご都合により、おつなぎできません」
→通信キャリアが提供する着信拒否サービスを利用している可能性が高いです。
固定電話でコールしないで切れる場合の原因
これまで主にスマートフォンの話をしてきましたが、コールしないで切れる現象は固定電話でも起こることがあります。
原因はスマートフォンとは少し異なり、電話機本体や回線、契約しているサービスなどが関係してきます。
もし、自宅やオフィスの固定電話から発信したときにこの問題が起こる場合は、これから紹介するポイントをチェックしてみてください。
原因の切り分けに役立つはずです。
電話機本体の故障や配線の問題
まず考えられるのは、電話機そのものの故障です。
長年使っている電話機だと、内部の部品が劣化して発信機能がうまく働かなくなることがあります。
また、壁のモジュラージャックから電話機までの電話線が、抜けかかっていたり、断線していたりするのもよくある原因です。
一度、電話線をしっかりと差し直してみましょう。
もし家に別の電話機があれば、それに繋ぎ変えてみて正常に発信できるか試してみるのが、原因を切り分ける一番確実な方法です。
IP電話やひかり電話の回線トラブル
最近では、従来の電話回線ではなく、インターネット回線を利用したIP電話やひかり電話を使っている家庭やオフィスがほとんどです。
これらの電話サービスはインターネット接続に依存しているため、ネット回線にトラブルがあると電話も使えなくなってしまいます。
もし電話がかけられないと同時にインターネットも繋がらないようであれば、ルーターやモデム（ONU）の電源を入れ直してみましょう。
機器の再起動で回線状況がリフレッシュされ、問題が解決することが多いです。
ナンバーディスプレイや着信拒否サービスの設定
固定電話にも、特定の番号からの着信を拒否するサービスがあります。
これは主に着信側の設定ですが、何らかの理由で発信に影響が出る可能性もゼロではありません。
また、ナンバーディスプレイの契約をしていない場合、特定の相手に発信できないといった特殊なケースも考えられます。
あまり一般的ではありませんが、電話機や回線に問題が見当たらない場合は、契約している電話会社に問い合わせて、サービス内容や設定状況を確認してみるのも一つの手です。
電話がコールしないで切れるときの対処まとめ
- 電話がコールしないで切れる主な原因は着信拒否、電源オフ、通話中、通信環境、スマホの不具合の5つです。
- 着信拒否の確認には、非通知（184）や別の電話番号からかけ直す方法が有効です。
- 留守番電話に繋がる場合は、電源オフや圏外の可能性が高く、着信拒否ではないと考えられます。
- iPhoneでは「おやすみモード」や「不明な発信者を消音」の設定が原因のことがあります。
- Androidでは「ブロック中の電話番号」や「サイレントモード」を確認してみましょう。
- 原因が特定できない一時的な不具合は、スマートフォンの再起動で解決することが多いです。
- 「プープー」という音は話し中を示しますが、鳴らずに切れる機種もあります。
- 呼び出し音が1回で切れるのは、相手が手動で着信を拒否した可能性を示唆します。
- キャリアのアナウンスが流れた場合、その内容で相手の状況を判断できます。
- 固定電話の場合は、電話機本体の故障や電話線の接続不良も疑ってみましょう。
- ひかり電話などのIP電話は、インターネット回線の不具合が原因で繋がらないこともあります。
- 発信できない原因が、相手側ではなく自分自身の電波状況にある可能性も忘れないようにしましょう。