「万能洗剤」として大人気のウタマロクリーナー。
ですが、私は一度、使うのをやめました。
その理由は、ウタマロクリーナーが「万能」であるがゆえに、使い方を間違えて大切なフローリングのワックスを剥がしてしまったり、意外と「二度拭き」が面倒に感じてしまったりしたからです。
SNSなどでは良い口コミばかりが目立ちますが、実は「手荒れした」「香りが苦手」といった理由で、使うのをやめたという声も少なくありません。
ただ、誤解してほしくないのは、ウタマロクリーナーが悪い製品というわけでは決してないことです。
この記事では、私がウタマロクリーナーをやめた具体的な理由と、使ってはいけない場所を正直にお話しします。
その上で、代わりに見つけた優秀な洗剤たち、そして最終的に「やっぱりこれだけは手放せない」と、ウタマロを再び使い始めた理由と正しい活用術まで、包み隠さずお伝えしますね。
この記事を読むと分かること
- 私がウタマロクリーナーをやめた具体的な理由
- ウタマロクリーナーを使ってはいけない場所・素材のリスト
- 「やめた人」たちのリアルな口コミやデメリット
- ウタマロクリーナーの代わりになる優秀な洗剤
- デメリットを理解した上で、ウタマロと上手に付き合う方法
私がウタマロクリーナーをやめた本当の理由
「ウタマロクリーナー、最高!」という声をたくさん聞く中で、「実は私、使うのやめちゃったんだよね…」というのは、少し言い出しにくいかもしれません。
でも、やめたのにはちゃんとした理由があります。
決して製品が悪いわけではなく、私の使い方やライフスタイルに合わない部分があった、というのが正直なところ。
ここでは、私が「もう使うのやめようかな」と思った、4つのリアルな理由をお話しします。
きっと「あ、それ分かる!」と共感してもらえる部分があるはずです。
理由1:フローリングのワックスを剥がしてしまった失敗談
これが、私がウタマロクリーナーをやめる一番大きなきっかけになった失敗です。
「家中の掃除に使える」という言葉を信じて、リビングのフローリングの汚れにシュッと吹きかけ、拭き掃除をしました。
汚れはキレイに落ちたのですが、乾いてから見てみると、その部分だけワックスが剥げてしまい、まだら模様になってしまったんです。
ウタマロクリーナーは「中性」ではなく「弱アルカリ性」。
このアルカリ性の力で油汚れなどを落とすのですが、フローリングに塗られている樹脂ワックスも剥がしてしまう力があるんです。
「どこにでも使える」わけではない、ということを痛感した出来事でした。
理由2:二度拭きの手間が意外と面倒だった
ウタマロクリーナーは洗浄成分が含まれているため、基本的に「二度拭き」が必要です。
つまり、クリーナーで汚れを拭き取った後、きれいな布で水拭きをして、洗剤成分を取り除かなければなりません。
この「二度拭き」が、やってみると思った以上に面倒だったんです。
テーブルの上をサッと拭きたいだけなのに、一度拭いて、また固く絞った布巾を用意して…という工程が、ズボラな私には少しハードルが高く感じられました。
毎日気軽に使える洗剤を求めていたので、この「ひと手間」がだんだんと億劫になり、使う頻度が減っていきました。
理由3:手荒れが悪化してしまったという声
私はもともと肌が強い方ではないのですが、ウタマロクリーナーを素手で使っていたら、だんだんと指先がカサカサしてきてしまいました。
ウタマロクリーナーは中性洗剤と比べて洗浄力が強い分、肌への刺激も少なからずあります。
公式サイトでも「肌の弱い方は炊事用手袋を使用する」と推奨されています。
もちろん、ゴム手袋をすれば解決する話なのですが、「ちょっとそこの汚れにシュッ」としたい時に、わざわざ手袋をはめるのが手間に感じてしまうことも。
この手軽さと手荒れのリスクの板挟みで、だんだん手が伸びなくなってしまいました。
理由4:独特のグリーンハーブの香りが苦手だった
ウタマロクリーナーには、爽やかな「グリーンハーブの香り」がついています。
「この香りが好き!」という方もたくさんいますが、私は残念ながら少し苦手な部類でした。
特に、ダイニングテーブルやキッチン周りなど、食事をする空間で使うと、香りが残るのが気になってしまいました。
香りについては完全に好みの問題なので、製品の良し悪しとは全く関係ありません。
ただ、毎日使うものだからこそ、自分にとって心地よい香りの方が良いな、と感じたのも、使用をやめた理由の一つです。
無香料タイプの洗剤に慣れていると、少し強く感じるかもしれませんね。
ウタマロクリーナーをやめた方がいい場所と素材リスト
私の失敗談からも分かるように、ウタマロクリーナーは「万能」というイメージとは裏腹に、使ってはいけない場所や苦手な素材が存在します。
「知らずに使って、大切なものをダメにしてしまった…」なんてことになったら、本当に悲しいですよね。
ここでは、ウタマロクリーナーの公式サイトの情報や、やめた人たちの口コミを元に、「ここには使わない方がいい」という場所や素材を具体的にリストアップしました。
お掃除を始める前に、ぜひ一度チェックしてみてください。
水拭きできない素材全般(無垢材・革製品など)
これは大原則ですが、「水拭きができない素材」にはウタマロクリーナーも使えません。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- ワックスが塗られていない無垢材のフローリングや家具
- 本革や合成皮革のソファ、椅子
- 漆塗りの製品
- 和紙を使った壁紙や障子
これらの素材は、水分自体がシミや変形の原因になります。
ウタマロクリーナーは液体なので、当然使用はNGです。
素材の注意書きなどをよく確認し、「水拭きOK」かどうかを判断の基準にすると分かりやすいですよ。
液晶画面や特殊コーティングされた家具への使用
テレビやパソコン、スマートフォンの液晶画面に、ウタマロクリーナーを使うのは絶対にやめましょう。
液晶画面には、反射を防止するための特殊なコーティングが施されています。
ウタマロクリーナーの洗浄成分は、このデリケートなコーティングを剥がしてしまい、画面にムラや傷を作る原因になります。
同じように、最近の家具には、指紋がつきにくい加工や、光沢を出すための特殊なコーティングがされていることがあります。
こうした場所への使用も、コーティングを傷めるリスクがあるので避けるのが賢明です。
液晶画面は、専用のクリーナーか、柔らかい布で優しく乾拭きするのが基本です。
車のボディや塗装面への影響
「家の外壁掃除に使えるなら、車の汚れにも効くかも?」と考えてしまうかもしれませんが、車のボディへの使用はおすすめできません。
車の塗装は非常にデリケートです。
ウタマロクリーナーの弱アルカリ性の成分が、塗装面のワックス層やコーティングを剥がしてしまったり、塗装そのものを傷めてシミの原因になったりする可能性があります。
特に、濃い色の車ではムラが目立ちやすくなります。
車の洗浄には、きちんと専用のカーシャンプーを使いましょう。
餅は餅屋、ということですね。
大理石などの天然石は変質する恐れ
キッチンの天板や玄関の床などに、高級感のある大理石が使われているお宅もあるかもしれません。
この大理石などの「天然石」にも、ウタマロクリーナーは使わない方が良いです。
大理石の主成分は「炭酸カルシウム」で、これはアルカリ性に弱い性質を持っています。
弱アルカリ性のウタマロクリーナーを使うと、石の表面がわずかに溶けてしまい、光沢が失われたり、シミになったりする恐れがあるのです。
天然石のお手入れには、専用の中性洗剤を使うようにしてくださいね。
「実はデメリットも多い?」やめた人たちのリアルな口コミ
私自身の経験以外にも、SNSやブログなどでは、ウタマロクリーナーをやめた人たちの様々な声が見られます。
「万能」「神洗剤」という華やかなイメージの裏側で、実際に使った人たちが感じた「リアルなデメリット」を知ることは、製品を正しく理解する上でとても大切です。
ここでは、私以外の「やめた派」の人たちが挙げている、代表的な口コミや意見を見ていきましょう。
もしかしたら、あなたの感じているモヤモヤと同じものが見つかるかもしれません。
「万能」という言葉を信じたらシミになったケース
これは、私と同じように失敗してしまった人の口コミで、非常に多く見られます。
「『万能』って聞いたから、布製ソファのシミに使ったら、輪ジミがもっとひどくなった」
「アルミサッシを掃除したら、黒く変色してしまった」
など、素材との相性を確認せずに使ってしまい、トラブルになったケースです。
特にアルミ製品はアルカリ性に弱く、黒ずみの原因になるため注意が必要です。
「万能」という言葉は非常に魅力的ですが、全ての素材にOKというわけではない、ということを理解しておく必要があります。
使う前には、必ず目立たない場所で試す「パッチテスト」が重要ですね。
洗浄力が強すぎて素材を傷める可能性
「汚れがよく落ちる」というのは最大のメリットですが、それは裏を返せば「洗浄力が強い」ということです。
この強力な洗浄力が、時としてデメリットになることがあります。
例えば、デリケートな衣類のシミ抜きに使ったら、その部分だけ色落ちしてしまった、という口コミがありました。
ウタマロクリーナーは、あくまで住宅用・家具用の洗剤です。
衣類のシミ抜きには、同じシリーズの「ウタマロ石けん」や、衣類用の中性洗剤を使いましょう。
強すぎる力は、時として対象を傷つけてしまう。
洗剤選びも、人間関係と少し似ているかもしれませんね。
ウタマロクリーナーの成分と安全性についての考察
ウタマロクリーナーの主成分は、「界面活性剤(5% アルキルベタイン)」と「水軟化剤」「安定化剤」です。
液性は弱アルカリ性。
この「界面活性剤」が油汚れを包み込んで浮かせる役割をしています。
手肌や環境への優しさを謳ってはいますが、中性洗剤に比べれば肌への刺激はありますし、化学物質であることには変わりありません。
そのため、ナチュラルクリーニングを志向する人の中には、「成分が気になる」「もっと自然なもので掃除したい」という理由で、重曹やセスキ炭酸ソーダなどに切り替える人もいます。
安全性の考え方は人それぞれですが、こうした成分への意識の高まりも、「やめた」という選択につながる一つの理由のようです。
ウタマロクリーナーの代わりになる洗剤たち
「じゃあ、ウタマロクリーナーをやめたら、次は何を使えばいいの?」と思いますよね。
ご安心ください。
世の中には、ウタマロクリーナーと同じくらい、いえ、目的によってはそれ以上に優秀な洗剤がたくさんあります。
ここでは、私がウタマロをやめた後に試してみて「これは良い!」と感じた、代わりになる洗剤たちをご紹介します。
ナチュラルなものから、特定の汚れに特化したものまで。
あなたの「こうしたい」にピッタリ合う相棒が、きっと見つかりますよ。
【ナチュラルクリーニング派へ】セスキ炭酸ソーダとアルカリ電解水
手肌や環境への優しさを重視するなら、「セスキ炭酸ソーダ」や「アルカリ電解水」がおすすめです。
どちらもウタマロクリーナーと同じアルカリ性ですが、より作用が穏やかです。
セスキ炭酸ソーダは、粉末を水に溶かしてスプレーボトルに入れて使います。
油汚れや手垢に強く、二度拭きも基本的には不要なのが嬉しいポイント。
アルカリ電解水は、水を電気分解して作られた洗浄水で、界面活性剤を含んでいません。
そのため、二度拭きが完全に不要で、赤ちゃんのおもちゃやペット用品の掃除にも安心して使えます。
洗浄力はウタマロより少しマイルドですが、日常的な汚れなら十分キレイになりますよ。
【油汚れに特化】オキシクリーンとの使い分け
キッチンの換気扇や五徳のギトギト油汚れなど、「とにかく強力な洗浄力が欲しい!」という場面では、「オキシクリーン」が活躍します。
オキシクリーンは「酸素系漂白剤」で、お湯に溶かすと発生する酸素の泡で汚れを分解・漂白します。
特に、パーツを取り外して「つけ置き洗い」する場合には、絶大な効果を発揮します。
ウタマロクリーナーが「スプレーして拭き取る」という日々の手軽な掃除に向いているのに対し、オキシクリーンは「腰を据えて徹底的にキレイにする」という大掃除に向いています。
両方を常備しておいて、汚れのレベルによって使い分けるのが賢い方法です。
【二度拭き不要】より手軽な中性洗剤という選択肢
「二度拭きが面倒」でウタマロをやめた私のようなタイプには、結局のところ、食器用洗剤のような「中性洗剤」が一番しっくりくるかもしれません。
中性洗剤を数滴水で薄めてスプレーボトルに入れておけば、自家製の「どこでもクリーナー」が完成します。
洗浄力はウタマロより劣りますが、食卓やリビングのちょっとした食べこぼし、手垢などを拭くには十分です。
何より、中性なのでフローリングのワックスを剥がす心配もありませんし、肌への刺激も少ないです。
この「安心感」と「手軽さ」は、日々の掃除において大きなメリットになりますよ。
目的別で比較するウタマロの代替品一覧表
それぞれの特徴を、目的別に比較できる一覧表にまとめてみました。
あなたの重視するポイントに合わせて、最適な洗剤を選んでみてください。
目的・重視する点 | おすすめの代替品 | 特徴 |
手軽さ・二度拭き不要 | アルカリ電解水、薄めた中性洗剤 | 界面活性剤不使用で安心。サッと使える。 |
手肌・環境への優しさ | セスキ炭酸ソーダ、アルカリ電解水 | ナチュラルな成分で掃除したい派に。 |
強力な油汚れ・つけ置き | オキシクリーン | 換気扇などのガンコな汚れに最適。 |
コストパフォーマンス | セスキ炭酸ソーダ、重曹 | 粉末タイプは少量でたくさん作れて経済的。 |
除菌・消臭効果 | アルカリ電解水、クエン酸(水垢用) | アルカリ電解水は除菌効果も期待できる。 |
それでも私がウタマロクリーナーを使い続ける理由と正しい活用術
ここまで、私がウタマロクリーナーをやめた理由や、デメリットについてたくさんお話ししてきました。
「じゃあ、もうウタマロは買わない方がいいのかな」と思われたかもしれません。
でも実は、色々試した結果、私は再びウタマロクリーナーを手に取り、今では無くてはならない相棒として使い続けているんです。
一度やめたからこそ分かった、ウタマロの本当のすごさと、失敗しないための正しい付き合い方。
最後に、その「結論」をお話ししたいと思います。
やっぱり最強!キッチンのしつこい油汚れへの効果
いろいろな洗剤を試して、最終的にたどり着いた結論。
それは、「キッチンのコンロ周りの油汚れに関しては、ウタマロクリーナーの右に出るものはいない」ということです。
調理中にはねた油や、壁にこびりついたギトギトの汚れ。
セスキや中性洗剤では歯が立たないような手強い汚れも、ウタマロクリーナーをシュッと吹きかけて少し置くだけで、スルッと面白いように落ちるんです。
この洗浄力と手軽さのバランスは、他の洗剤にはない、ウタマロならではの大きな魅力。
この感動をもう一度味わいたくて、私はウタマロを「キッチン専用」として復活させることにしました。
お風呂の水垢や皮脂汚れもこれ1本で解決
もう一つ、ウタマロが輝く場所がお風呂場です。
お風呂の汚れは、石鹸カスや皮脂といった「酸性の汚れ」と、水道水に含まれるミネラルが固まった「アルカリ性の汚れ(水垢)」が混在しています。
ウタマロクリーナーは弱アルカリ性なので、酸性の皮脂汚れやヌメリに効果てきめん。
また、軽い水垢なら、その洗浄力で十分に落とすことができます。
お風呂上がりに、壁や床、椅子などにシュシュっとスプレーしてシャワーで流す習慣をつけるだけで、カビや汚れの発生をぐっと抑えられます。
これもまた、ウタマロを手放せない理由の一つです。
デメリットを理解した上での正しい使い方
一度やめた経験があるからこそ、今は失敗しないための「正しい使い方」が身についています。
- 使えない場所を覚える: フローリングやアルミ、天然石には絶対に使わない。
- 必ずゴム手袋をする: キッチンに専用のゴム手袋を常備する。
- 二度拭きを徹底する: 「ウタマロを使う=二度拭き必須」と心得る。
このように、ウタマロの「デメリット」や「苦手なこと」をしっかり理解し、ルールを守って使うようにしただけで、ウタマロはデメリットを上回るメリットをもたらしてくれる、最高の相棒に変わりました。
結論:ウタマロは「万能」ではなく「適材適所」で輝く洗剤
ウタマロクリーナーをやめてみて、そしてまた使い始めてみて、私がたどり着いた最終的な結論です。
ウタマロクリーナーは、決して「どんな場所にも使える魔法の万能洗剤」ではありません。
しかし、「得意な場所で、正しく使ったとき」に、他のどんな洗剤よりも圧倒的なパフォーマンスを見せてくれる、「適材適所のスペシャリスト」なんです。
「万能」という言葉に振り回されず、その洗剤の本当の性格を理解して、活躍できる場所で使ってあげる。
そうすれば、きっとあなたのお掃除ライフも、もっと快適で楽しくなるはずですよ。
ウタマロクリーナーをやめたのまとめ
- ウタマロクリーナーをやめる理由として、フローリングのワックス剥がれや二度拭きの手間があります。
- 手荒れや独特の香りが苦手でやめた、という口コミも少なくありません。
- 【使ってはいけない場所】水拭きできない無垢材、革製品、液晶画面、車のボディなど。
- アルミ製品や大理石に使うと、変色や変質の原因になるのでNGです。
- 「万能」という言葉を信じて素材を傷めてしまう失敗談が多く見られます。
- 洗浄力が強い分、デリケートな素材の色落ちなどを引き起こす可能性があります。
- ウタマロクリーナーの代わりとしては、より自然なセスキ炭酸ソーダやアルカリ電解水が人気です。
- 二度拭き不要の手軽さを求めるなら、薄めた中性洗剤も選択肢になります。
- つけ置きで強力に汚れを落としたい場合は、オキシクリーンが向いています。
- やめた後も、キッチンの頑固な油汚れやお風呂掃除には、ウタマロが最強だと再認識する人も多いです。
- 結論として、ウタマロは「万能」ではなく「適材適所」で使うことで真価を発揮する洗剤です。