「ハムスターを飼うのって、癒されるし本当に楽しい!でも、ネットで『ハムスターを飼うとゴキブリが出る』なんて噂を見て、ドキッとしちゃいますよね。これからお迎えしたいけど不安…、もしくは既に一緒に暮らしていて心配…という方もいるかもしれません。
でも、安心してください。ハムスター自体がゴキブリを呼び寄せているわけではないんです。本当の原因は、ハムスターの「飼育環境」にあります。具体的には、食べ残した餌やフン、湿気などが、ゴキブリにとって最高の住処を作ってしまっていることが多いのです。
これは逆に言えば、飼育環境をきちんと管理すれば、ゴキブリの発生は防げるということ。この記事では、なぜゴキブリが出てしまうのか、その具体的な原因から、今日からすぐに実践できる対策、万が一出てしまったときの安全な駆除方法まで、分かりやすくお伝えします。正しい知識で、大切なハムスターと快適な毎日を送りましょう。
この記事を読むと分かること
- ハムスターの飼育でゴキブリが出ると言われる本当の理由
- ゴキブリを寄せ付けないための具体的な掃除と餌の管理方法
- ハムスターがいても安全にできるゴキブリの駆除方法
- ゴキブリの根本的な侵入経路を断つための対策
- ハムスターと虫に関するよくある質問への回答
ハムスターを飼うとゴキブリが出ると言われる本当の理由
「ハムスターを飼い始めたら、Gが出た…」なんて聞くと、ハムちゃんが原因なの?と不安になりますよね。
でも、犯人はハムスターではありません。
実は、私たちが作り出している「環境」が、彼らを呼び寄せているんです。ゴキブリは、暖かくて、暗くて、ジメジメしていて、そして何より食べ物がある場所が大好き。
ハムスターのケージ周りは、知らず知らずのうちに、この条件をバッチリ満たしてしまうことがあるのです。
ここでは、その根本的な原因を一緒に見ていきましょう。原因が分かれば、対策はぐっと簡単になりますよ。
結論:ハムスター自体がゴキブリを呼ぶわけではない
まず、一番大事なことからお伝えしますね。ハムスター自身から、ゴキブリを引き寄せる特殊な匂いや物質が出ているわけではありません。
なので、「ハムスターがいる=ゴキブリが出る」というのは、直接的な因果関係ではないんです。
問題なのは、ハムスターを飼育する上で生まれる「環境」。
例えば、栄養満点の餌、適度な温度と湿度、隠れ家になる床材など、ハムスターにとって快適な環境は、残念ながらゴキブリにとっても天国のような場所になり得ます。
だからこそ、飼い主さんが少しだけ環境に気を使うことで、ゴキブリの悩みは解決できるんです。
大切な家族であるハムスターを、あらぬ疑いから守ってあげましょう。
ゴキブリが好む環境とは
ゴキブリがどんな場所を好むか、具体的に知っていますか?彼らが住み着くには、いくつかの条件が揃っている必要があります。
一番の好物は、もちろん「餌」です。人間の食べ残しはもちろん、ペットフードも彼らにとってはごちそうです。
次に「水」。キッチンや洗面所などの水回りでよく見かけるのはこのためです。ハムスターの給水ボトルからこぼれた水滴でさえ、彼らにとっては貴重な水分補給源になります。
そして「隠れ家」。暖かくて暗い、狭い隙間が大好きです。家具の裏や家電製品の中、そしてダンボールなどは絶好の隠れ場所兼、産卵場所になってしまいます。
この「餌・水・隠れ家」の3点セットが揃うと、ゴキブリはあっという間に繁殖してしまうのです。
ハムスターの飼育環境が原因になる3つのポイント
では、ハムスターの飼育環境のどこがゴキブリにとって魅力的になってしまうのでしょうか。
チェックすべきポイントは、大きく分けて3つあります。
「餌」「排泄物」「掃除」の3点です。
これらは、どれか一つでも怠ってしまうと、ゴキブリを呼び寄せる原因になりかねません。
逆に言えば、この3つのポイントをしっかり押さえておけば、ゴキブリのいない清潔な環境を保つことができます。
次の項目から、それぞれのポイントを詳しく解説していきますので、ご自身の飼育環境と見比べてみてくださいね。
ポイント1:食べ残した餌や保管方法
一番の原因になりやすいのが、ハムスターの餌の管理です。
ハムスターは、頬袋に餌を詰め込んで、自分の好きな場所に隠しておく習性がありますよね。
ケージの隅や床材の下に隠された餌が、飼い主さんの知らないうちに放置されてしまうことがあります。これがゴキブリのごちそうになってしまうんです。
また、餌の袋を開けっぱなしにしているのも非常に危険。匂いに誘われて、あっという間にゴキブリが寄ってきてしまいます。
餌は必ず、しっかりと密閉できる容器に移し替えて保管しましょう。
食べ残しを毎日チェックして片付けること、そして餌を正しく保管すること。この2つを徹底するだけで、リスクは大きく減らせます。
ポイント2:フンや尿で汚れた床材の臭い
次に見直したいのが、床材の衛生状態です。
ハムスターのフンや尿が染み込んだ床材は、強いアンモニア臭を放ちます。
この臭いは、私たち人間にとっても不快ですが、実はゴキブリなどの害虫を引き寄せる原因にもなるんです。
特に、湿気を含んだ汚れた床材は、ゴキブリだけでなくダニやコバエの発生源にもなりかねません。
トイレの場所を決めている子でも、他の場所でしてしまうこともあります。
毎日、汚れた部分だけでもいいので、こまめに取り替えてあげる習慣をつけましょう。
ケージ全体を清潔に保つことが、結果的にゴキブリ対策につながることを覚えておいてくださいね。
ポイント3:ケージ周りの掃除不足
ケージの中はキレイにしていても、意外と見落としがちなのが「ケージの周り」です。
ハムスターがケージの外に飛ばした床材や餌、牧草のクズなどが溜まっていませんか?
こういった細かいゴミも、ゴキブリにとっては立派な餌になります。
また、ケージを置いている棚や床も、定期的に拭き掃除をすることが大切です。
特にケージの下はホコリが溜まりやすく、ゴキブリの隠れ家になりやすいポイント。
週に一度のケージ掃除のタイミングで、ケージを移動させて、その周りも一緒にキレイにする習慣をつけると良いでしょう。
部屋全体の清潔さが、ハムスターと私たちの快適な暮らしを守ってくれます。
ハムスターを飼うとゴキブリが出るときの具体的な対策
原因が分かったら、次はいよいよ具体的な対策です。
ゴキブリ対策というと、なんだか大変そうに聞こえるかもしれません。
でも、基本は「こまめな掃除」と「餌の管理」だけ。毎日のちょっとした習慣と、週に一度のしっかりお掃除を組み合わせることで防ぐことができますよ。
毎日やるべきことリスト
ゴキブリ対策は、毎日の小さな積み重ねが何より大切です。気合を入れて大掃除するよりも、日々の簡単な習慣が効果を発揮しますよ。
- 餌の食べ残しチェックと除去:巣箱や床材に隠した餌がないか確認し、古いものは捨てましょう。
- 水の交換と給水ボトル周りの清掃:新鮮な水に取り替え、ボトルの飲み口や水が垂れた場所を拭き取ります。
- トイレの砂や汚れた床材の交換:フンや尿で汚れた部分だけ、毎日サッと取り除きましょう。
- ケージ周りの拭き掃除:ケージからこぼれた餌や床材を、ハンディクリーナーやウェットティッシュで片付けます。
たったこれだけです。5分もかからない作業なので、ぜひ毎日の習慣にしてみてくださいね。
週に1回やるべきことリスト
毎日の掃除に加えて、週に1度は少しだけ時間をかけてリセットしましょう。ハムスターのストレスにならないよう、手早く済ませるのがポイントです。
- 床材の全交換:ケージ内の床材をすべて新しいものに取り替えます。古い床材はすぐにゴミ袋に入れて口を縛りましょう。
- ケージの丸洗い:ハムスターを別の安全な場所(散歩用のサークルなど)に移し、ケージ本体とパーツを水またはぬるま湯で洗います。洗剤を使う場合は、ペット用の安全なものを選び、しっかりすすいでください。
- おもちゃや回し車の洗浄:ケージと同様に、おもちゃ類もキレイに洗い、しっかり乾かしてから戻します。
- ケージを置いている棚や床の掃除:ケージをどかして、普段は掃除できない場所のホコリや汚れを拭き取ります。
この週一リセットで、臭いや汚れの元を断ち切ることができます。
部屋全体の清潔を保つための習慣
ハムスターのケージ周りだけでなく、部屋全体を清潔に保つことも、ゴキブリ対策には欠かせません。
ゴキブリは、他の場所で発生して、匂いに釣られてケージにやってくることもあるからです。
特に注意したいのが、キッチンです。生ゴミは放置せず、こまめに蓋付きのゴミ箱に捨てる、食べ終わった食器はすぐに洗う、といった基本的なことを徹底しましょう。
また、部屋に不要なダンボールを置きっぱなしにするのは避けてください。ダンボールの隙間は、ゴキブリにとって最高の隠れ家であり、産卵場所にもなってしまいます。
通販で届いたダンボールはすぐに解体して片付ける習慣をつけるだけで、リスクを大きく減らせますよ。
ゴキブリを寄せ付けないための餌の管理と掃除方法
ゴキブリ対策の基本は「餌を与えない」「住処を与えない」の2つです。
ここでは、その要となる餌の管理方法と、具体的なケージの掃除方法について、もう少し詳しく掘り下げていきますね。
ちょっとしたコツを知っているだけで、掃除の手間もぐっと楽になりますし、効果も大きく変わってきます。
毎日のお世話が、そのまま最高のゴキブリ対策になるような、そんな理想的なサイクルを目指しましょう。
餌やりの量と与え方の基本
餌のあげすぎは、食べ残しに直結し、ゴキブリを呼び寄せる一番の原因になります。
ハムスターが1日に食べる餌の量は、体重の5〜10%が目安と言われています。
まずは、お家のハムちゃんの体重を把握して、適切な量を計って与える習慣をつけましょう。
毎回新しい餌を追加する「つぎ足し」方式だと、古い餌が底に溜まってしまいがちです。
できれば、一度餌入れを空にしてから、新しい餌を入れるようにすると衛生的です。
また、野菜や果物などの生餌は、水分が多くて腐りやすいため、与えたら数時間のうちに食べ残しを片付けるようにしてくださいね。
餌の正しい保管場所とおすすめの容器
買ってきた餌の袋を、輪ゴムやクリップで留めて保管していませんか?
その方法だと、わずかな隙間から匂いが漏れたり、虫が侵入したりする可能性があります。
餌の保管に最適なのは、ゴムパッキンなどが付いた「密閉容器」です。100円ショップなどで手に入る、ガラス製のキャニスターや、パッキン付きのプラスチック容器で十分ですよ。
これらに移し替えるだけで、匂いをシャットアウトし、湿気からも餌を守ることができます。
保管場所は、ゴキブリが活動しにくい、涼しくて乾燥した場所が理想です。
シンク下などの湿気が多い場所は避けて、戸棚の中などに保管するようにしましょう。
ケージの掃除はどのくらいの頻度で行うべきか
掃除の頻度は、飼育環境やハムスターの個性によっても変わりますが、基本的な目安を知っておくと安心です。
掃除の種類 | 頻度の目安 |
毎日の掃除 | 食べ残し除去、トイレ掃除、給水ボトル周りの拭き掃除 |
週1回の掃除 | 床材の全交換、ケージの丸洗い |
月1回の掃除 | 回し車やおもちゃなど備品の徹底洗浄 |
毎日汚れた部分だけを取り除く「部分掃除」と、週に一度の「全体掃除」を組み合わせるのがおすすめです。
特に夏場は、湿度と温度が上がり、雑菌が繁殖しやすくなるため、少し頻度を上げてあげると良いでしょう。
ハムスターはキレイ好きなので、清潔な環境はストレス軽減にもつながります。
見落としがちな給水ボトル周りの清掃
毎日新鮮な水に取り替えるのは基本ですが、給水ボトルのノズル(飲み口)部分の掃除は忘れがちです。
この部分には、ハムスターのよだれや餌のカスが付着しやすく、雑菌が繁殖する温床になります。
水を替えるタイミングで、綿棒や細いブラシを使って、ノズルの内側と外側を優しくこすり洗いしてあげましょう。
また、ボトルから水がポタポタと漏れて、床材が常に湿っている状態も問題です。
これはゴキブリに水分を与えてしまうだけでなく、ハムスターの皮膚病の原因にもなりかねません。
水漏れがないか定期的にチェックし、パッキンが劣化しているようなら、新しいものに交換してあげてください。
床材の交換タイミングと選び方
床材は、ケージ内の湿度をコントロールし、臭いを吸収する重要な役割を担っています。
交換のタイミングは、週に1度の全交換が基本です。ただし、ハムスターがおしっこで濡らしてしまった場所は、その都度取り替えてあげるのがベスト。
床材の選び方もポイントです。吸湿性や消臭効果が高いものを選ぶと、ケージ内を快適に保ちやすくなります。
一般的に使われるウッドチップの他に、アレルギーの出にくい紙製のペーパーチップも人気があります。
ペーパーチップは色が白いものが多いため、尿の色で健康チェックがしやすいというメリットもありますよ。
いろいろ試してみて、お家のハムちゃんと飼育環境に合ったものを見つけてくださいね。
もしゴキブリが出てしまったら?ハムスターがいても安全な駆除グッズ
どんなに気をつけていても、家のどこかからゴキブリが侵入してしまう可能性はゼロではありません。
そんな時、一番に考えなければいけないのは、ハムスターの安全です。
人間用の強力な殺虫剤は、体の小さなハムスターにとって非常に危険。
絶対に自己判断で使ってはいけません。
ここでは、万が一の事態に備えて、ペットがいるお家でも比較的安全に使える駆失除グッズや方法について、具体的に紹介していきます。
慌てず、冷静に対処しましょう。
ペットがいる部屋で殺虫スプレーは絶対NG
ゴキブリを見つけたとき、とっさに殺虫スプレーに手が伸びる気持ちはよく分かります。
しかし、ハムスターをはじめとするペットがいる部屋で、噴射式の殺虫剤を使うのは絶対にやめてください。
殺虫成分が空気中に広がり、それをハムスターが吸い込んでしまうと、中毒症状を起こす可能性があり非常に危険です。
床や壁に付着した薬剤を、後からハムスターが舐めてしまうリスクもあります。
「ペットに安心」と書かれている製品であっても、ハムスターのような小さな動物への影響は未知数です。
たとえ別の部屋で使ったとしても、成分が空気の流れに乗って移動することも考えられます。
大切な家族の命を守るため、安易なスプレーの使用は避け、安全な方法を選びましょう。
安全性が高いゴキブリ対策グッズ一覧
ハムスターがいる環境でゴキブリ対策をするなら、薬剤を撒き散らさない「設置型」のグッズが基本になります。
種類 | 特徴 | 注意点 |
捕獲器 | 粘着シートで捕まえる。薬剤を使わないので安全性が高い。 | ハムスターが触れない、ケージから離れた場所に置く。 |
毒餌剤 | 食べたゴキブリが巣で死に、その死骸を仲間が食べて連鎖的に効く。 | 必ずケースに入ったものを選び、ハムスターが絶対に入れない隙間に置く。 |
天然忌避剤 | ハッカ油などゴキブリが嫌う匂いで寄せ付けない。殺虫効果はない。 | ハムスターによっては匂いを嫌がる子もいるので様子を見ながら使う。 |
これらのグッズを、場所や状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
一番安全なのは物理的に捕獲するタイプですが、駆除効果を期待するなら毒餌剤も有効です。
いずれにせよ、設置場所には最大限の注意を払ってください。
捕獲器(ゴキブリホイホイなど)を置くときの注意点
粘着シートで捕まえるタイプの捕獲器は、殺虫成分を使っていないため、ペットがいる家庭では第一の選択肢になります。
ただし、設置場所には工夫が必要です。
万が一、ケージの外で散歩(部屋んぽ)させているハムスターが、捕獲器の中に入ってしまったら大変です。
強力な粘着シートなので、自力で抜け出すのは難しく、怪我をしてしまう恐れがあります。
設置する場所は、必ず「ハムスターが絶対に行けない場所」を選びましょう。
例えば、冷蔵庫や棚の裏の狭い隙間、シンクの下の収納スペースなどが適しています。
ケージのすぐそばに置くのは避け、部屋の隅など、ハムスターの生活エリアから離れた場所に設置してください。
毒餌(ホウ酸団子など)の安全な設置場所
巣ごと駆除できる効果の高さから、毒餌剤(ブラックキャップなど)を使いたい場合もあると思います。
これらを使用する際は、ハムスターの誤食を100%防ぐための対策が必須です。
まず、製品は必ずプラスチックなどの容器に収められている「コンバットタイプ」を選びましょう。ホウ酸団子のように、餌が剥き出しのものは危険です。
その上で、設置場所は捕獲器以上に慎重に選ぶ必要があります。
ハムスターが物理的に入れない、家具の裏の数ミリの隙間や、コンロ台の裏側などが考えられます。
念には念を入れて、両面テープなどで床に固定し、ハムスターが動かせないようにするのも有効な手段です。
少しでも不安がある場合は、使用を避けるのが賢明です。
天然成分(ハッカ油など)を使った忌避剤の作り方と使い方
殺虫や駆除ではなく、「ゴキブリを寄せ付けない」ことを目的とするなら、天然成分由来の忌避剤(きひざい)がおすすめです。
特に「ハッカ油」は、ゴキブリが嫌う匂いとして知られています。
作り方はとても簡単。スプレーボトルに無水エタノールを10ml入れ、ハッカ油を20滴ほど加えて混ぜ、最後に精製水90mlを加えてよく振るだけです。
これを、ゴキブリの侵入経路になりそうな玄関、窓のサッシ、キッチンの隅などにスプレーします。
ただし、ハムスターは嗅覚が非常に優れている動物です。ハッカの強い香りをストレスに感じる子もいるかもしれません。
まずは少量から試してみて、ハムスターの様子に変化がないかよく観察しながら使ってくださいね。
ゴキブリの侵入経路を断つための根本対策
これまでの対策は、家の中にいるゴキブリや、呼び寄せないためのものでした。
でも、一番の理想は「家の中に一匹も入れない」ことですよね。
そのためには、ゴキブリがどこからやって来るのか、その侵入経路を知り、物理的に塞いでしまうのが最も効果的です。
ゴキブリは、私たちが思っている以上に小さな隙間からでも侵入してきます。
ここでは、お家の中のどこをチェックすれば良いのか、具体的な侵入経路と、その対策方法を見ていきましょう。
家の中でゴキブリが侵入しやすい場所はどこ?
ゴキブリは、外からやってきます。彼らが好む侵入ルートは、主に以下のような場所です。
- 玄関のドアの隙間
- 窓や網戸の隙間、破れ
- エアコンのドレンホース(室外機につながる排水ホース)
- キッチやお風呂の換気扇
- 排水溝や配管の隙間
特に、アパートやマンションなどの集合住宅では、隣の部屋や共用部から壁の内部を通って侵入してくるケースもあります。
一度、お家の周りや水回りをじっくりとチェックしてみてください。
「こんなところから?」と思うような小さな隙間が、彼らにとっての高速道路になっているかもしれません。
エアコンのドレンホースからの侵入を防ぐ方法
見落とされがちですが、非常に多い侵入経路がエアコンのドレンホースです。
室内の水分を外に排出するためのホースですが、その先は外に向かって開きっぱなしになっています。
ゴキブリにとっては、何の障害もない絶好の入り口なんです。
対策はとても簡単で、ホームセンターや100円ショップで売っている「防虫キャップ」をホースの先端に取り付けるだけ。
数百円でできる、非常にコストパフォーマンスの高い対策です。
キャップを取り付ける際は、中に虫がいないことを確認してからにしましょう。
これだけで、主要な侵入経路を一つ確実に塞ぐことができますよ。
換気扇や通気口のフィルター活用術
キッチンやお風呂、トイレの換気扇も、ゴキブリの侵入経路になりやすい場所です。
換気扇を回していない時間は、ただの「穴」になっているからです。
ここからの侵入を防ぐには、換気扇用のフィルターを貼るのが効果的です。
フィルターが物理的な壁になってくれるだけでなく、ホコリなどの汚れ防止にもなるので一石二鳥。
最近では、多くの100円ショップで、様々なサイズの換気扇フィルターが売られています。
また、古いアパートなどでは、壁に備え付けられた自然吸気用の通気口がある場合も。
ここにも、専用のフィルターを取り付けるなどして、隙間をなくす工夫をしましょう。
窓や玄関の隙間を塞ぐアイテム
窓を閉めているのに、なぜか虫が入ってくる…と感じたことはありませんか?
それは、サッシの隙間や、網戸の小さな破れが原因かもしれません。
特に、経年劣化した網戸は要注意。定期的にチェックして、破れがあれば補修シールなどで塞ぎましょう。
また、玄関ドアの下に隙間がある場合は、「隙間テープ」を貼るのがおすすめです。
クッション性のあるテープが隙間をぴったりと埋めて、虫の侵入を防いでくれます。冷暖房効率のアップや、ホコリの侵入防止にも役立ちますよ。
こうした地道な隙間対策が、ゴキブリのいない安心な家づくりの基本になります。
「ハムスターとゴキブリ」に関するよくある質問
ここまで、原因から対策、駆除方法まで詳しく見てきましたが、それでもまだ細かい疑問や不安が残っているかもしれません。
ここでは、多くの飼い主さんが疑問に思う「ハムスターとゴキブリ」に関するよくある質問をQ&A形式でまとめてみました。
知っておくと、いざという時に役立つ知識ばかりです。
最後の不安も、ここでスッキリ解消していきましょう。
Q. ハムスターはゴキブリを食べますか?
A. 可能性はゼロではありませんが、積極的に食べることは稀です。
ハムスターは雑食性なので、目の前に動くものがあれば、興味本位でかじったり、食べてしまったりする可能性はあります。
しかし、ゴキブリは多くの雑菌や寄生虫を持っている可能性があるため、もし食べてしまった場合、ハムスターの健康に害を及ぼす危険性があります。
また、毒餌を食べたゴキブリをハムスターが食べてしまう「二次被害」も非常に怖いです。
ハムスターがゴキブリを駆除してくれる、といった期待はせず、そもそも両者が接触しない環境を作ることが最も重要です。
Q. ゴキブリ以外の虫(ダニ・コバエ)が湧いたときの対処法は?
A. 基本的な対策はゴキブリと同じで、「清掃と湿度管理」が鍵になります。
ダニは、高温多湿な環境と、フケやアカなどの餌を好みます。床材をこまめに交換し、ケージ内を乾燥気味に保つことが有効です。
コバエは、腐った食べ物や湿った土に発生しやすいです。食べ残しの生野菜などを放置しない、観葉植物の土の管理に気をつける、といった対策が考えられます。
いずれの虫も、ケージや部屋が不衛生になっているサインです。
見つけたら、まずは大掃除をして、清潔な環境を取り戻すことから始めてみてください。
Q. アパートやマンションで特に気をつけるべきことは?
A. 隣接する部屋からの侵入に注意が必要です。
アパートやマンションなどの集合住宅は、壁一枚で隣の部屋と繋がっています。
そのため、自分の部屋はキレイにしていても、隣の部屋や共用部で発生したゴキブリが、壁の中の配管やケーブルの隙間を通って侵入してくることがあります。
ベランダの仕切り板の下の隙間なども、意外な侵入経路になります。
自分の部屋の対策を徹底するのはもちろんのこと、排水溝や換気扇、エアコンのドレンホースなど、外や共用部と繋がる部分の侵入対策を、戸建て以上に念入りに行うことが大切です。
Q. 業者に駆除を依頼する場合の費用と注意点
A. 費用は数万円からが相場ですが、ペットへの安全性を必ず確認しましょう。
自分で対策してもゴキブリが減らない、大量に発生してしまった、という場合は、プロの駆除業者に依頼するのも一つの手です。
費用は、部屋の広さや被害状況、施工内容によって異なりますが、ワンルームで2〜5万円程度が目安になります。
業者に依頼する際に最も重要なのは、「ペット(ハムスター)がいることを必ず伝える」ことです。
業者によっては、ペットや小さなお子さんがいても安全な薬剤や施工方法を提案してくれます。
見積もりの段階で、使用する薬剤の種類や安全性、施工後の注意点などを詳しく確認し、納得できる業者を選びましょう。
ハムスターを飼うとゴキブリが出る問題のまとめ
- ハムスター自体がゴキブリを直接呼ぶわけではありません。
- 本当の原因は、餌の管理や掃除不足といった「飼育環境」にあります。
- ゴキブリは、ハムスターの食べ残しの餌をごちそうとして狙っています。
- フンや尿で汚れて湿った床材の臭いも、ゴキブリを引き寄せます。
- 餌の保管は、袋のままではなく必ず密閉容器に移し替えましょう。
- 毎日の対策として、食べ残しのチェックとトイレ掃除は欠かせません。
- 週に一度は床材を全交換し、ケージを丸洗いするのが理想です。
- 万が一ゴキブリが出ても、殺虫スプレーはハムスターに危険なので絶対NGです。
- 駆除する際は、ハムスターが触れない場所に置く捕獲器や毒餌剤を選びます。
- 天然成分のハッカ油スプレーは、寄せ付けない対策として有効です。
- 根本対策として、エアコンのドレンホースなど外部からの侵入経路を塞ぎましょう。
- アパートやマンションでは、隣の部屋からの侵入も意識した対策が必要です。
- ゴキブリだけでなく、ダニやコバエ対策も基本は「清潔」を保つことです。
- 正しい対策をすれば、ハムスターとゴキブリのいない快適な生活は実現できます。